• 体高のあるボディはただ巻きでワイドロールで泳ぎ、フラッシングでアピール。ジャークすると大きくヒラを撃ってギラつき、止めた瞬間にバイトを誘えるサスペンドタイプのジャークベイトだ。

  • 鋭い歯によるリーダー切れ対策として、110mmのボディを採用したヘビーシンキングミノー。遠投後の速巻きを想定したウェイトとバランスで設計し、サワラに追わせて喰わせることでリーダー切れを防止する。

【専用設計1】サワラを寄せる強フラッシングと遠投性能を高めるボディ

– シュートジャークもシュートスピードもボディはフラットサイド気味で体高がある。
「広い面のフラッシングでアピールします。とくにジャークは、ジャーキングによるヒラ打ちの明滅が効きます。スピードは4、5000番のハイギアのリールで速巻きしてもバランスを崩さずに安定して泳ぎます」(家田)。

「フラットサイドにすることでボディ内に空きスペースが生まれ、AR-C重心移動システムのウェイトが上げられる。ナブラを素早く撃つ、低弾道の遠投がしやすいです。AR-Cで着水と同時に重心が戻るから重量級のミノーでも立ち上がりが早い。着水直後に喰わせられるのも強みです」(鈴木)。
貫通ワイヤーを採用し、強度も高い。

【専用設計2】サワラの鋭い歯からリーダーを守る絶妙なサイズ感

– サワラゲームで注意したいのが、鋭い歯によるリーダー切れ。ひと口サイズのルアーでは、いくつあっても足りなくなってしまう。
「サワラのバイトは噛みつき型。シュートジャークは125mmのボディに#4の3フックで、喰った瞬間に多くのハリがかかりやすい。多点でかかればルアーが固定されて、リーダーが歯に触れるトラブルが減らせます」(家田)。対してシュートスピードは、110mmのボディに#4の2フック。速巻き中の噛みつきバイトで向こうアワセ的にフッキング。リアフックにかかる率も高いため、ラインアイが口元から離れてリーダー切れのリスクを回避できる。

【専用設計3】アピール力のある強めのカラーラインナップ

– 東京湾は湾奥に入るほど風や潮の影響で発生した濁りが抜けにくい。
「ジャークもスピードもカラーは共通。濁りの中でも集魚力のあるアピール系のカラーが中心です。フラッシングを強調するなら強鱗です」(鈴木)。

「サワラは曇天などローライトのほうが活性が高い。光量が少ないときは、独特の光を放つケイムラを採用するカラーが強いです」(家田)

ジャークとスピードでナブラ撃ちも散発ボイルも攻略可能

課題は実釣性能の追求とリーダー切れの克服

近年、海水温の上昇が影響してか、サワラのキャスティングゲームが日本各地で楽しめるようになってきた。その中でも、注目を集めるフィールドが東京湾だ。

– 毎年、秋から冬にかけてサワラのボイルを追うボートでのキャスティングゲームが安定したパターンとして成立している。この釣りのパイオニアの一人が家田さんだ。
家田「東京湾のサワラのキャスティングゲームは、ボイルが発生したら、その瞬間にルアーを撃ち込むことが重要です。そのために欠かせないのが飛距離。次にサワラにいち早く気づかせて寄せるアピール力。あちこちで散発的にボイルしているときは、広範囲を探るための速さも必要になります。さらに鋭い歯でリーダーを切られにくサイズ感も大切です」

– サワラのキャスティングゲームをやり込むほど、こんなルアーがあれば…という思いが強くなり、それを形にしたのがシュートジャークとシュートスピードだ。
家田「シュートジャークはネーミングのとおりサスペンドタイプのジャークベイトで、ジャークすると体高のあるボディをギラギラッと光らせながらヒラ打ち。寄せる力が強く、ピタッと止めた瞬間にバイトを誘えます。シュートスピードは、遠投して広範囲をスピーディに探るためのヘビーシンキングミノーです」

– この2つがあれば、ボイル撃ちと散発ボイルの広範囲サーチに対応できるということだ。東京湾のボートシーバスに精通し、関東圏のサワラ事情に詳しい鈴木さんも2つの“シュート”に期待を寄せる。
鈴木「飛距離は、このクラスのミノーの中でズバ抜けています。ジャーキングのジャーク。速巻きのスピードと明確な使い分けがあって、状況に合わせて有効なルアーを選びやすい。どちらもサワラの勲章(歯型)がたくさん付くことになりそうですね」

東京湾のサワラのキャスティングゲームは、例年、秋~冬がシーズン。「シーズン中はボートシーバス船でサワラもシーバスも狙います。シュートジャークは、ストップ&ゴーやゆっくりただ巻き中にトゥイッチを入れると、シーバスにも効果的です」(鈴木)

シュートジャークとシュートスピードの使い方

ナブラの出かたでジャークで寄せるか、速巻きで当てるかを使い分ける

– サワラのキャスティングゲームは、ボイルを探して撃つのが基本。家田さんによるとシュートジャークとシュートスピードは、主にボイルの出かたで使い分けるということだ。
「イワシ団子のような小魚の大きな群れが固まったナブラは、その周りでシュートジャークのジャーキング。ヒラ打ちでアピールして、止めて喰わせればミスバイトが減らせます。ボイルが広範囲に渡って散発に出て、狙いどころが絞れないときは、シュートジャークならジャーキングでサワラに気づかせて寄せます。シュートスピードは遠投して速巻き。数多く撃って広範囲を探り、散った魚に当たる確率を上げます。サワラがいるはずなのにボイルがないときは、シュートスピードを任意のレンジまでカウントダウンして高速で巻き上げます」(家田)

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タックルデータ

DIALUNA BS

重量級ミノーを遠投して操作しやすい軽量でシャープなロッド

「ボートシーバスタックルを流用できますが、とくにディアルーナBSS706Mは、張りが強めで取りまわしやすく、重いミノーを遠投して操作しやすい。また軽量で疲れにくいので、延々と投げてジャークする釣りが楽に行えます」(家田)

VANFORD 4000XG C5000XG

軽い巻き出しで着水直後のバイトが増やせる

ヴァンキッシュの弟分といえる自重の軽さと巻き出しの軽さが特長の新たなリールがヴァンフォードだ。「タックルの軽さは長時間釣りをする上で武器になる。サワラのシューティングゲームでは巻き出しの軽さが、着水直後からルアーの泳ぎを素早く立ち上がらせて、バイトチャンスを増やせます」(家田)