色浜の船着き場。写真右側が豊漁丸の駐車場、宿、船着き場

「夏から秋はマイカ(ケンサキイカ)、その後はタルイカ(ソデイカ)、冬はヤリ、春からムギ、スルメ。で、またマイカやね」
福井県敦賀・色いろはま浜の豊漁丸は年間を通して夜のイカ釣りへ出船する。遊津(あそず)治一船長の人柄と、スタジアムのように明るいLED照明と、関東でも見ることのない大型船で人気を集め、ケンサキシーズンは連日満席だ。

驚くべきは、これらのイカ釣りすべてがメタルスッテで楽しめること。今やメタルスッテは夜イカ釣りにおけるイノベーション=新機軸であり、当地はそのパラダイスなのだ。

 

敦賀で周年イカ釣り船を出している人気の大型船、豊漁丸の遊津治一船長と

イカ先生に聞くメタルスッテのコツと釣れないときの対処法

18時に色浜を離れた豊漁丸は40分ほどでポイントへ到着し、パラアンカーを下ろす。水深は80メートル弱、船は0.4ノットでゆっくりと流れていく。

  • 誘いも大切だけど「止めること」はもっと大切、と富所さん。セフィアリミテッドは一瞬で静止する

  • アタリを見抜いて合わせていく。反応したケンサキイカは何回もアタックしてくるから面白い

– 富所潤さんはノリノリスッテⅡ15号とドロッパーにフワフワスッテⅡの組み合わせ。水深と船の流れから、20号、または30 号でもいいのでは? と思うが、ラインは垂直に立ち、底近くで早くも1杯目を掛けて見せた。
「見逃しがちかもしれませんが、メタルスッテはラインがとても重要です。飛躍的に強くなったセフィア8+ の0.4号は、この釣りに最適です」

タナや誘い方といった情報を共有することでお互いに釣果をのばして、ますます楽しくなる。それがメタルスッテゲーム

若狭湾をはじめ、日本海と東海では夜のイカ夜釣りの風景としてすっかり定着したメタルスッテゲーム。その第一人者がイカ先生

イカは様ざまなシグナルを送ってくる。ティップの表情が豊かなロッドほど、この釣りは面白い

より細く、強いラインであるほど、スッテの重さ、沈む速度、動き、シルエットなど、選択肢は増える。逆にラインが太いほど、スッテを重くしなくてはならず、選択肢は狭くなる。

水深80メートル前後。どの深さでイカが反応してきたのか?「タナ」はとても重要だ

– しばらく底周辺で乗っていたイカが、すっかり暗くなると浮いてくる。
「何メートルで乗りましたか?」
「ほとんどベタ底でした」
「今は50でした!」

そんな会話が船上で繰り返され、船長も積極的にお客さんの乗りダナを聞いてアナウンスする。

「もし、自分だけ釣れないときは、まずタナを疑ってください。今は多くの人が水深50メートルでアタっていますから、そこの上下3メートルほどを集中して狙います」

枝スのドロッパーによく乗る時間もあれば、メタルばかりのこともある。その見極めも大切だ

強烈な引きにマダイが食いついたと思いきや、1.5キロほどのタルイカ(ソデイカ)。秋~冬はさらに大きいサイズがメタルスッテで狙える

アクションは基本的にハーフまたはワンピッチジャーク2〜3回につきポーズ(止め)。狙ったタナを通過したときや投入時は、フォールで誘っていく。

– イカがスッテにさわると、セフィアリミテッド メタルスッテB65ML-S のティップが動く。富所さんはどんな動きにも合わせ、ときに空振りし、シェイクして、結局、反応してきたイカはほとんど掛けてしまう。

「アタリを見抜いたり、掛けるのも大切ですが、忘れがちなのがしっかり止めること。自分だけアタリがないと悩むときは、ぜひ、止めてください」

富所さんの「止め」は10〜20秒か、それ以上。これは盲点かもしれない。

乗ってきたタナを覚えておき次投ではフォールで狙う

当日のアベレージは胴長20~25センチ。関東では良型のマルイカといったところ

  • 落とし込み狙いではフォールレバーも活用する

  • 潮が緩かった当日、アシストリーダーはショートタイプが有効だった

  • スッテの沈降が止められたらアタリ。その場で誘い、掛けにいく

多釣から楽釣への転換

メタルスッテゲームはタナはもちろん、誘い方やスッテの種類や色など、乗船者で情報を共有して楽しむシーンが多く見られる。これは、この釣りが「メタル」と呼ばれる以前から富所さんが声をかけてきたことで、みんなでイカを探して、アイデアを出し合い、楽しむというスタイル。

実はこの「情報の共有」こそ、仕掛けが短く、ツノ数が少ない仕掛けのデメリットをカバーし、扱いが簡単で、軽く、感触がよいという、メタルスッテのメリットを生かす、楽しむためのメソッドでもある。

メタルスッテは1杯のケンサキイカが繰り出すシグナル=アタリに、何回も空振り、アツくなり、時間をかけて掛ける。それは決して効率的ではないが、だれもが夢中になる。

胴長40センチ級をキャッチ。当地では大きなケンサキイカを「ダイケン」、中型を「チュウケン」、マルイカサイズの小型を「ショウケン」と呼ぶ

当然、道具に求められる性能や考え方も変化する。その最先端タックルは、手にした瞬間から軽く、実釣でストレスなく動かすことができ、イカの動きを目に、手に余すところなく伝えてくれる。つまり「楽しい」のだ。

おおげさな話ではなく、夜イカ釣りは100杯を競う時代から、1杯ずつ感動できる時代へ変わろうとしている。

タックル紹介

  • セフィアリミテッド メタルスッテ

    最新のシマノテクノロジーを余すところなく投入、軽さ、細さ、感度、パワー、すべにおいて新次元へ到達した最高峰のメタルスッテロッド。持った瞬間、仕掛けを動かした瞬間にその操作性と感度に驚く。

  • バルケッタ Fカスタム

    上位機種バルケッタプレミアムからHAGANEボディやXプロテクトなどを受け継ぎつつ30グラム以上軽量化したフォールレバー搭載の最軽量モデル。バックライト液晶カウンターを搭載(写真は150DH)。

  • 脇挟みでホールドしやすく、シェイクなどではヒジにフィットする専用設計のカーボンモノコックグリップ

  • ティップは高強度なカーボンソリッドティップのタフテック∞に、トラブルを軽減、軽量なXガイドを採用。全長1.96mだが、ティップ、グリップで着脱するため仕舞寸法は123.6~127.6cmに収まる

  • 適合スッテ5~20号のB65ML-S、8~25号のB65M-S、10~30号のB65MH-Sの3アイテム。硬さは異なるが、いずれもアクションとフィーリング=軽快&敏感で操作性がよく、十分な強度を持っている=は共通している

  • 実釣での動作を考慮、すでにアングラーの間で絶賛されているフロントトリガー。グリップの形状も究極の操作性にこだわって作り込まれておりストレスを感じない

  • セフィア フワフワスッテⅡ

    高浮力ボディを採用、カンナを持ち上げた姿勢を維持する実績抜群のドロッパー。S(75mm)、M(85mm)、L(100mm)の3サイズ、全10色、ノーマルとラトル入りがある。

  • セフィア コロコロスッテ

    素早く沈むため幅広くタナを探るパイロットスッテとしても活躍する。8、10、12、15、20、25号、全14色。

  • セフィア ノリノリスッテⅡ

    スライドアクションとスローフォールが特徴。メインスッテとして、じっくり狙うときに抜群の威力を発揮するメタルスッテ。10、12、15、20、25、30号、全10色。

  • セフィア スッテアシストリーダー

    ショート、ロング、パラソル、ダブルエダス、オモリグタイプの計5種。