“真の軽さ”が釣りの次元を引き上げる

スパイラルXコアと高強度材(T1100G+M40X)によるブランクスや、多面体カーボンモノコックグリップなど、シマノのテクノロジーの数々を惜しげもなく導入。ティップエギングで求められるロッドの軽さ、強さ、操作性を現時点での極限まで高めたフラッグシップモデルだ。

「ティップエギングは、ジャークを高速かつ高強度で連続して行います。ライトタックルを使う釣りの中で、道具にもっとも負荷がかかるゲームと言えます。ロッドは軽くて強いほうが良い。エギを潮に馴染ませるしなやかさ、繊細さも必要です」

– 深場に沈めたエギを激しいジャークで動かし、微かなティップの変化でアタリをとってかける。ティップエギング用ロッドは、動と静の特性が求められるのだ。
「それを高次元で実現しているのが、セフィアエクスチューンティップエギングです。発売当初は、もう、これ以上優れたロッドを作るのは難しいだろうな、と自分の中では思っていました。ところが技術の進歩は素晴らしいですね」

– それが新たにリリースされる最高峰モデルのセフィアリミテッドティップエギングということに?
「エクスチューンと比べても、持ったとき、振ったときの軽さが明らかに違う。実釣で優位に働く“真の軽さ”を追求しています」

– “真の軽さ”?
「アントラージュをより軽快に、意のままに操作して、ジャークとステイで生命感を演出できる。それを可能にしたのがシマノのテクノロジーの数々で、例えばブランクス、グリップ、ガイドの組み合わせが1+1+1の3ではなく10になる。掛け算のような大きな進化を実釣で体感できます」

“真の軽さ”を表すデータは下表のとおり。リミテッドが実釣でどのようなメリットをもたらすのか。富所さんが3つのストロングポイントを軸に使用感を語る。 

Strong Point1 スパイラルXコア+高強度材(T1100G+M40X)を採用

今までにない持ち軽さ、振り軽さ、細さ=“真の軽さ”

「ブランクスの素材だけで見ると高弾性です。エギを潮に馴染ませることを考えると、ピンピンに張りすぎるロッドはティップエギングに向きません。でも優れた設計技術で、シャープだけど曲がるロッドに仕上げられている。“真の軽さ”と強さを手にすることができます」

持ち軽い 〈表❶・❷・❹〉
「自重も軽いんですが、持つと自重以上に軽く感じる。ロッドの重心位置が手元寄りのバランス設計が絶妙で、持ち軽いからジャーク後のステイで潮の流れ、エギの姿勢、アタリなど水中の変化を敏感に感じることができます」

細く強い 〈表❺〉
「エクスチューンよりさらに細くなって空気抵抗を軽減。振り軽さに貢献しています。写真はSephia CI4+ティップエギング(上)との比較ですが、同じS68M-Sでリミテッド(下)はこれだけ細い。テストでは3kg超を何杯もかけてますが、きれいに曲がってバットでしっかりコントロールできる。イカのサイズを問わず、バラシを防いでファイトが楽しめます」

持ち軽い 〈表❶〜❺〉
「重心が手元寄りだから先が軽く感じられる。要は低慣性で鋭いジャークの連続がより軽快に行えます。整形外科医の立場から見ても手首、肘、肩への負担が減らせます。ブランクスの強度が高いので、水深50mに沈めたアントラージュS4(55g)をしっかりジャークすることもできます」

■比較 同レングス&パワーの下位機種 (16 Sephia XTUNE TIP EGING S610-L-Sを100%とした場合)

Strong Point2 カーボンシェルグリップ+多面体カーボンモノコックグリップ

ホールド感に優れ、軽量&高感度リアグリップは縦ジャークしやすい形状を採用

フロントは中空、軽量、肉薄、硬質のカーボンシェルグリップ。リアは多面体形状のカーボンモノコックグリップを採用。「グリップ周りはEVAやコルクを使用せず、軽さと感度を高めています。水中の情報が把握しやすく、ティップの変化を見逃しても金属的なアタリを手元に伝えてくれます。多面体カーボンモノコックグリップは、縦長で脇に挟みやすく、ジャークやファイト時の肘へのフィット感も良い。縦長のリアグリップは、ティップエギングで多用する縦のジャークでウェアに引っかかりにくく、軽快なジャークをサポートします」

Strong Point3 Xガイド+タフテック∞(インフィニティ)

ブランクスの性能を最大限引き出し、ライントラブルも激減

ガイドシステムは軽くてコンパクトで強いXガイドを専用設計でセッティング。ブランクスの性能を最大限発揮させる。「バットガイドは、チタン中空パイプ構造フレームに薄型リング搭載のエアロチタンで軽量化し、空気抵抗も軽減。ティップの3Dチタントップと中間部の3Dチタンは、軽くコンパクトで、計算された傾斜角度によりライントラブルが激減。糸抜けもスムーズです。ティップ部はゴールドI.P.処理で高級感を醸し出します」

ティップはしなやかで強いタフテック∞(インフィニティ)を着脱式で搭載

アタリ感知に重要な役割を果たすソリッドティップも進化。何本ものサンプルをテストし、エクスチューンに採用していたタフテックαからタフテック∞に変更された。「タフテック∞は、しなやかで繊細な曲がりをキープしながら強度が高く、破損のリスクを低減。ティップエギングに最適なソリッドティップで、着脱式にすることで仕舞寸法が約30cm短くなり、持ち運びも便利です」

3アイテムをラインナップ

「レベルアップを目指す中級者以上の方にぜひ使ってほしいですね」

Sephia LIMITED TIP EGINGは、幅広いシーズン、エリアをカバーする3アイテムからスタート。
「上級者の方はリミテッドの軽さ、細さに最初は違和感を抱くかもしれません。まるで空気の薄いところでジャークしてるんじゃないかと思うくらいのロッドの進化を体感してほしいですね。最高峰の機種だから上級者専用なのか?というと、僕はむしろ中級者以上の方から使ってほしいと思っています。実釣時の動作の正確さや情報量の多さが、ロッドの性能でここまで変わるのか、というのがわかりレベルアップにつながります」

 

S610L-S

「水深30mまでのエリアに向き、水深10~20mの浅場を狙うことが多い秋や春にも活躍します。軽快にエギを操作し、イカの引きを堪能しながらロッドの復元力で3kgオーバーを浮かせるパワーも備えています」
●適合エギウェイト:MAX40g ●得意な水深:5~30m+α

S610ML-S

「幅広いシーズン、水深に対応しやすいオールラウンドな一本です。ティップエギングはエギを潮に馴染ませる作業も重要で、そのためにLとMLのレングスは長め。“真の軽さ”があるから、長めでも軽快に操作できます」
●適合エギウェイト:MAX60g ●得意な水深:15~40m+α

S68M-S

「晩秋以降の深場に落ちたイカを狙うときや、潮流が早いエリアで重いエギを使うときに活躍します。引き抵抗が重い状況でしっかりジャークするためにレングスはL、MLより2in短めに設定。大物狙いの遠征にもおすすめです」
●適合エギウェイト:MAX80g ●得意な水深:20~50m+α

細くて強いラインシステムが釣果アップに導く!

ティップエギングのスタンダードになる強度と耐久性

「Sephia8+は、もっと細くて安定した強度のPEラインがほしい、という多くのアングラーの要望にシマノが応えたラインです。僕はSephia8+の登場で、ティップエギングは0.4号がスタンダードになりました。VT工法で強度が均一になり、ヒートシンクコーティングで耐久性も大幅に上がっています。ジャーク数も投入回数も多いティップエギングで、あるとき突然高切れする細号数の弱点を克服しています」

 

細号数ほどワンランク上の強度を発揮

「Sephia8+によってメインラインが細くて強くなった。それに合わせた細くて強いリーダーです。1.5号で一般的なフロロカーボンリーダーの1.75~2.0号相当の強度があります。細いラインシステムを組むことで、潮の影響を受けにくくなり、エギの操作性が上がります。着底やアタリがわかりやすくなって、釣果アップに直結します」