【SECTION 1】フィールド

〜イカいるところにメタルあり〜

北は北海道のスルメイカから南は沖縄のトビイカまで、メタルスッテゲームは夜イカなら四季を通じて日本全国グルッとイカざんまいです。

春:関東周辺では2月ごろから沼津でケンサキイカ(マルイカ)、4〜6月にはムギイカ。茨城県でヤリイカが50メートル以浅に入ってくると、昼間のメタルスッテゲームが楽しめます。日本海側では5月から福井県でムギイカがスタートします。

夏:日本海新潟では6月ごろからスルメイカが始まり、そのまま夏のケンサキイカに突入。石川県から西はケンサキイカからスタートするのが通例で、新潟以西の九州まで、日本海側はほぼすべての県でケンサキイカが楽しめます。

秋:夏を引きずりながら続きますが、釣れなくなると終了します。とはいえ現在ではイカさえいれば海が荒れ始める11月まで出船する地域が増えました。

冬:日本海は荒れて出船できないヤリイカの時期、三重県の尾鷲周辺は出船できる日が多く注目です。近年はヤリイカこそ今イチですが、スルメイカやケンサキ(マルイカサイズ)が釣れます。また時期を同じくして沼津、東伊豆もヤリイカシーズンを迎えます。

【SECTION 2】タックル&仕掛け

〜フォーマットはケンサキゲーム〜

ここからはこれからベストシーズンを迎えるケンサキイカを例に解説。

どんな竿がいい?

ロッドに必要な機能は以下の2つ!!

①穂先がソリッドなど軟らかく繊細であること。
これは小さなアタリを取るために最も重要で、テンヤ、ティップラン、マルイカ、カワハギ、キス釣りなどと同様、必須の性能です。ある意味、繊細な穂先を持った竿であれば最低限の機能は有しており、十分に楽しめます。
竿を選ぶ際は、よく動く、軟らかめで視認性のよい穂先の竿を選択するようにしてください。

穂先がよく動き、見やすい竿が条件

②7:3以上の掛け調子であること。
やはり掛けにいく釣りなので、胴に入りすぎる竿は向いていません(掛け調子と乗せ調子がありますがそれは別の話)。 ほかの釣りからの流用なら、ティップラン用が一番おすすめです。
一つテンヤ竿もいいのですが、ちょっと長いのと、やや胴に入ってしまうため、フッキングがワンテンポ遅れ気味に。ライトゲームロッドなども同様に少し胴に入る傾向にあります。

逆にマルイカ竿などは張りがあって軽くてよいのですが、全長が短いため、船の揺れに対応しきれず、フォールの誘いを行いにくいのが弱点です。まあ、だからこそ専用ロッドがあるのですが、まずは現在持っているテンヤロッドやタイラバロッド、ライトゲームシリーズなどでトライしてみるとよいでしょう。

ベイトリールとスピニングリール

夜イカの最大の特徴はタナが大きく変わること。主な水深は30〜60メートルで、夜は海面下10〜20メートルに群れることもあります。このためマルイカ釣りのように毎回着底させる必要はなく、タナを見極めて釣ることが重要。となると、タナを把握しやすいカウンター付きベイトリールは非常に有利となります。

一方のスピニングタックルはキャストできる利点があり、船下ではなく船の周りにイカが着いたときなどに有利。このように、どちらのタックルが優れているというよりは、どちらのメリットを優先させてタックルを使うかで選択するのがよいでしょう。どっちもやっている人間から言うと「どっちも楽しい」です(笑)。

タナは刻々と変化し、幅も変わる。液晶カンターで把握するといい

道糸とリーダーの太さと長さ

PEラインの太さの平均は0.6号で、あとは好みで調節します。
オマツリを回避でき、夜の船の上でノットが組めるなら、やや細めの0.4号を、0.6号で自信がないのであれば0.8号までOKです。それ以上太くても細くてもトラブルが増えるのでオススメしません。

リーダーはやや太めの3〜5号。ガイドサイズによっては5号が通りにくいこともあるので注意してください。リーダーの先には仕掛けがくるので、3号以下にする必要はありません。

エダスに付けるドロッパーは?

エダスに付けるウキスッテやエギのことを「ドロッパー」と呼びます。ドロッパーはそのときの海の状況によって使い分けますが、簡単に説明すると、イカが大きければ大きめのスッテ、反対もしかり。

潮が速く仕掛けが流されるようであればエギを使用し、潮が緩ければウキスッテという使い分けになります。

同じくドロッパー(エダス)には「セフィアフワフワスッテ」各種

ナマリスッテはオーソドックスなタイプのほか、偏平でゆっくりとスライドフォールするタイプもある写真はノリノリスッテ

メタルスッテは何号と何色を使う?

重さ:各メーカー合わせると8〜30号以上、この幅広さがメタルスッテゲームの特徴です。潮が緩いときやイカが浮いているときは軽め。タナが低いときや潮が速いときは重めという選択になります。
ただし、地域によってかなり違ううえ、船によっておすすめの号数があるので、あまり先入観を持たず、船長に聞くのがよいでしょう。

カラーに関しては、よく光る白の布と、光をあまり通さない色の濃い布を使い分ける感じです。どれがいいかはその日にならないと分からないので、せめて3色くらいは持参してください。

【SECTION 3】テクニック

〜タナを探りアタリを出させて掛けていく〜

覚えておきたい基本的な釣り方

まずは底を取り(もしくは指示ダナまで落とし)、3回巻きシャクリしてストップ(止める時間は5〜10秒)を海面まで繰り返します。もしアタリがあったら、そこから誘い上げずに、ロッド操作などでフォールさせてイカにスッテを抱かせます。

タナが分かったら、その場でシェイクしてからゆっくりフォール。イカが抱くのは止めているときか、ゆっくりフォールしているとき。アタリかなと思ったら迷わず合わせを入れてください。みなさんが思っている以上にイカは触って放してを繰り返しています。

アタリはこんな感じ!

アタリの種類は様ざまで、触腕でたたくような明確なアタリを出すときもあれば、スッテを包み込むように抱き付くフワッとしたアタリもあります。
ですので、何かおかしいと思ったら、空合わせでもいいので、合わせるようにしてください。一呼吸置いたりなどせずに、即合わせです。

 

タナは決め撃ち? 毎回探る?

最初のうちはタナが安定せず、探りながら釣ることになりますが、潮が落ち着いているときなどは、釣れたタナにすぐに投入して仕掛けを止めると抱き付く場合も多く見られます。まずは釣れたタナを把握。次もそのタナを狙い、アタらなければタナ探しの旅に出かける感じです。タナの探り方はリセットの意味も込めて底から誘い始めるとよいでしょう。

効率よくタナを探る方法

誘い上げだけでなく、フォールを利用するとタナを効率よく探ることができます。マルイカ釣りに慣れている人は素通りしがちなのですが、釣れたタナに仕掛けを送り込むときは、アタリがあった水深の3メートルほど上から、ゆっくりとフォールさせるとよい場合もあります。このように上からも探ると、より効率よく釣りができます。

  • 触腕に掛かるときは大きなアタリとなることが多い

  • スッポリと腕で覆うようなときは穂先が戻る「抜けアタリ」が出ることも

自分だけ釣れないときは・・・

まずは釣れている人が使っているスッテとサイズ、重さ、カラーを合わせてみます。そして、仕掛けを一緒のタイミングで落とし、誘いもリズムごとマネします。最初は釣れないかもしれませんが、徐々に釣れ出すことが多いので、焦って誘いが早くなったり、アタリを待てなくなったりしないように落ち着いてリズムを取るようにしましょう。