進化したゴリアテHi
145Fで落ちアユパターンを直撃
– 新しくなったゴリアテHi145Fが得意とするシチュエーションのひとつが落ちアユの釣りだ。上流から流されてくる産卵後の弱ったアユを、シーバスが捕食するパターンである。この釣りで大事なのは、ルアーを動かさず、流れに乗せて流し込んでいくことだという。
「落ちアユのドリフトの釣りは、決して巻いてはいけません。ルアーにテンションをかけないで漂わせていくことがとても重要です。シーバスは弱ったアユを捕食したいので、ルアーにラインテンションがかかったり、大きな動きが出ると、警戒して口を使わないんです」
– では、落ち鮎ドリフトの一連の動作を解説していただこう。
「キャストしたらベールを起こしたままにして、ラインを張らないこと。ラインを張ってしまうと、ルアーにテンションがかかってしまうし、流すコースも変わってしまいます。ルアーが流される速さに応じて、スプールをサミングしながらラインを送り込んでいく。それによってルアーが自然に流れていくのです。この時に、ロッドを立てて、ラインメンディングしながら、自分の流したいコースにドリフトさせていきましょう。シーバスがバイトしたら、ボーンと水柱が上がりますよ。そこで初めてベールを返してラインスラックを取り、フッキングしてください」
– スプールを指で押さえながら、ラインの放出をコントロールしつつルアーを流すのはテクニックが要りそうだ。
「難しく感じるかもしれませんが、慣れれば簡単ですよ。これができるかできないかで、落ちアユパターンの釣果がかなり変わってくるので、ぜひマスターしてくださいね」
ゴリアテHi145Fは、アクションレスポンスが上がっているためドリフトの釣りにぴったり。一般的な橋の明暗部に流す釣りにも効果を発揮する。サイズもハイシーズンの大型化したベイトフィッシュにマッチしやすいので、落ちアユ以外にも河川、干潟、磯でいろいろなパターンで使ってみよう。
X AR-C化でドリフト性能とデッドスロー性能を強化
浮力の高いボディ素材のAR-Cシェルを使用してゴリアテの145サイズが生まれ変わった。素材だけでなく、ボディ形状から再設計することで実釣性能がさらにブラッシュアップされている。泳ぎの立ち上がりは俊敏になり、浮力が上がったことでデッドスローにも対応。ドリフトの釣りもしやすくなっている。

008 キョウリンアユ
ゴリアテHi145Fのカラーは8種類。 狂鱗カラーもラインナップされ、ルアーをじっくり見せるドリフトの釣りにおいてもアピールしてくれる。
ラインを送り込みながら流れに乗せてルアーをドリフト
嶋田さんのドリフトテクニックは、とにかくルアーにラインのテンションを与えないのが特徴。ラインが潮流に押されないように、極力ラインは水面につけない。そして、ベールを返してラインを送り込んで、ラインメンディングをしながらルアーを流れに乗せて流していくのだ。

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ドリフトのキモはルアーにラインのテンションを与えないこと。そのために、ラインを送り込みながらルアーを流れに自然に乗せることが重要だ。
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ドリフトだけでなく、通常リトリーブでもよく釣れる。AR-Cシェルを採用したことで、よりスローに巻いたときにもレスポンスよくアクションする。
145mmボディは落ちアユパターンにちょうど良い大きさ。落ちアユパターン以外にも、サッパやコノシロ、サヨリといった大型のベイトを捕食するハイシーズンにぜひ使って欲しい。
