小魚偏食時はプラグが有利
「一般的に、アジングではジグヘッドリグによるアプローチが大半ですが、小型プラグも欠くことのできない存在です」
– 丹羽さんがプラグを投入する状況とは?
「イワシやキビナゴなどの小魚を好んで捕食している場合。これは、昼夜を問いません。ジグヘッドリグの弱い水押しは、アミ類などを捕食している状況にアジャストしやすいですが、小魚と同様の強い水押し感は、プラグだからこそ演出できると考えています」
– ただし、アジは捕食対象を吸い込む力が弱く、ショートバイトが多発するケースも多い。
「フッキング後も、口が弱いので身切れしやすいですよね。ライズショットDIは、それらの課題を見事にクリア。アジングでプラグを使う機会がなかったアングラーの皆さんにも自信を持っておすすめできます」
二刀流アクションと新フックシステムを採用
アジをはじめ、メバルやメッキなどに有効な小型のシンキングプラグ。ただ巻き時はしっかりとレンジをキープしつつ、i字アクションでナチュラルにアピール。キレの良いダートアクションも得意とし、リアクションバイトを誘発できる。フロントフックに自由度の高いアシストフックを採用したことにより、吸い込みやすさとバラシにくさを実現。

009 クリアレッドアミ
アジングにおけるプラグの有効性とは?
- ワームには演出できない「強い水押し感」
- 捕食対象の小魚に近いアピール力
- 優れたキャスタビリティ


「必然性は高い。弱い吸い込みとバレやすさの 克服が鍵」
– ワームには出せない独特の「強い水押し感」が効く状況は少なくない。
「その代表的なケースが、イワシやキビナゴなどの小魚を偏食している状況。ただし、従来のトレブルフックのみを採用した小型プラグは、アジ独特の弱い吸い込みに対応しきれず、フッキングが決まったあとも、口が切れてファイト中にバラしてしまうことが少なくありませんでした。ライズショットDIは、それらの課題に真正面から向き合った自信作」
静と動の2パターンを演出可能。
アシストフックが貴重なバイトを絡め獲る!
2つの喰わせと新発想のフックシステム
– ショートバイトをフッキングしやすく、掛けたあとはバラしにくい。その理想を実現したのが、ライズショットDIだ。
「フロントにオリジナルのアシストフックを採用。自重のあるトレブルフックに比べて自由度が高いので、アジの弱い吸い込みでもしっかりと口の奥にフックを送り込めるんです」
– 口の奥にフックが入るということは、フッキング後のバラシも低減できるということ。
「ファイト中にアジが暴れると、フロントフックとリアのトレブルフックが頭の周りに絡みつくため、簡単には外れません」
– 新たなシステムを採用したことで、一般的なプラグが抱えていたウィークポイントを解消。
「肝心のアクションについても、開発段階から徹底的に理想を追求しています。外観はシンキングペンシルですが、アクションはi字系とダート、静と動の2通りのアクションを演出できます」
– ただ巻き時は、一定のレンジをキープした状態でナチュラルなi字系アクションを発生。
「無駄なアクションをせず、スーッと任意のレンジをトレースできます。小魚偏食時は、この静かな直線運動が効きますね」
– 一方で、メリハリのあるダートアクションも手軽に実践できる。
「小型エギをシャクっているような感覚。小刻みな連続ダートで逃げる小魚を演出し、直後のステイやフォールで口を使わせます」
【徹底解剖!】各部の役割と機能

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前方集中ウェイト&アイ ポジション
「ただ巻き時やフォール中の姿勢は、小魚と同様の水平が理想。ダートアクションもこなすことを想定し突き詰めた結果、極端な前方重心になりました。アイのポジションは、レンジキープのしやすさと糸絡みのしにくさを考慮」
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リアフック
「リアには、あえてトレブルフックの#14を配置。ただ巻き時にバランサーとして機能するため、理想的なi字アクションを演出可能。ファイト時には、魚が暴れた際にトレブルフックが口の周辺にオートマチックで掛かり、フロントフックとの相乗効果でよりバレにくくなります」
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【新フックシステム】自由度の高いアシストフックが口の奥へしっかりフッキング
「アジ特有の弱い吸い込みバイトを獲るために、トレブルフックよりも吸い込みやすいシマノオリジナルアシストフックを採用。自由度が高いため、ファイト中に身切れする心配も少ないです。2本のシングルフック#7とリアのトレブルフックが絡みつくようにフックアップ。バラシにくさは小型プラグのなかでもトップクラスだと思います」
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テールフィン
「後端に配置されたフィンは、直進安定性に貢献するほか、ダートアクション演出時のキレの良さを生み出します」
【Action】ナチュラルなi字系&メリハリのダート系
– ライズショットDIは、ただ巻きではレンジをキープした状態でナチュラルかつ安定度の高いi字系アクションを発生。
「小魚偏食時のアジには、ナチュラルで直線的な動きが効く場合が多いですね」
– 一方で、ダートアクションも軽快にこなせる器用さも併せ持つ。
「状況に応じて、静と動の2パターンの誘いを演出可能。操作感は、超小型のエギを使っているようなイメージに近いです。メタルジグでもキビキビとしたリアクション重視の動きは出せますが、スローなフォールやステイとのコンビネーションで誘える点はプラグならでは」

「アシストラインがこのシステムの核心」
「2本のシングルフックがリング直結ではなく、アシストラインを介してセットされている点がこのシステムの核心。軽く適度に抵抗もあるため、アジの弱い吸い込みでもしっかりと口の奥へと吸い込ませることができるんです。アシストラインの長さやフックサイズは、徹底的にテストを繰り返し理想のバランスを実現しています」

※写真のルアーは開発時のプロトタイプ。
昼夜を問わず小魚偏食時に投入
– 丹羽さんはデイゲームのアジングを得意とするが、ライズショットDIは日中だけでなく、夜の常夜灯周辺でも積極的にセレクト。
「シチュエーションを問わず、小魚の群れを意識していると判断すれば迷わず投入します」
メバルや小型回遊魚も得意中の得意!
– ライズショットDIは、そのフッキング率の高さや二刀流アクションのおかげで、アジだけでなく様々なターゲットを魅了する。
「夜のメバルにはi字アクションが威力絶大ですね。日中は、メッキやカマスをダートアクションでイージーに誘惑できます」
【Color select】クリア系を中心に臨機応変にアジャストせよ
「クリア系のカラーは、ナチュラルさだけでなく、太陽光や常夜灯の光を乱反射して適度なアピール力も発揮。カラーセレクトに迷ったら、まずはクリア系を主軸に据え、反応を見ながら臨機応変にローテーションしてください。超高活性な状態ではホロやメッキ系、ナイトゲームではグロー系も有効です」

「操作はジグヘッドリグと同じ感覚でOK。ワームとのローテーションが効果的です」
操作法はそのままに、ワームと異なる水押し感
– ライズショットDIはワームよりも強い水押し感が武器。その強さを活かし、サーチベイト的に使用するのがセオリー?
「いいえ。まずは無難にアジの反応を得やすいジグヘッドリグで広範囲を探り、アジのいるレンジや反応の強弱をサーチします。ライズショットDIを投入するのは、ジグヘッドリグで深いバイトが出ない状況や、アジの存在は把握しているにもかかわらず、反応が弱い状況。この場合は小魚を偏食している可能性もあるため、ライズショットDIへシフトします」
– どのようなアクションでアプローチすれば良いですか?
「ひとつは、一定レンジのただ巻き。小魚偏食時は反応するレンジがシビアになるケースも多く、一定のレンジをキープしやすいライズショットDIは有利にゲームを展開可能です。そして、もうひとつの使用法は、ジグヘッドリグ的なアプローチ。数回小さくシャクってダートで魅せ、その後のステイやフォールで誘います」
– まさに、ジグヘッドの基本的なテクニックですね。
「そのとおり。日中は、アジの群れから上に誘い上げるように何度かシャクリ上げてスイッチを入れます。夜は、レンジをあまり外さず、潮に乗せてナチュラルに誘いますが、これも基本的なアプローチ方法はジグヘッドリグと同様ですね。ワームとプラグを水押し感の強さで使い分けるというのが基本であり、アプローチのスタイルを変えずにルアーのみをローテーションできる。これもライズショットの長所ですね」
【ライズショットDI 操作イメージ】
「ジグヘッドリグと同様の使用感。誘い方も同じ!」
– アプローチは大きく分けて2通り。ベイトのいるレンジに合わせたi字系アクションのただ巻きは、日中の場合はやや速め、ナイトゲームでは比較的スローなアプローチが有効だ。
「ライズショットDIなら、狙ったレンジをイージーにキープできます」
– もうひとつのアプローチ方法は、ダートアクションとステイやフォールのコンビネーションだ。
「小さく数回シャクリ、そのままステイでバイトを待つか、反応がなければフォール。スイッチを入れて口を使わせます。これらのアプローチは、基本的にジグヘッドリグと同じイメージです」
ジグヘッドとプラグを同じ操作や使用感でローテーションできる点もライズショットDIの特徴だ。

【1st CHOICE】ジグヘッドリグ
「基本的には、まずはアジのいるレンジや反応を広範囲に探るべく、無難に反応を引き出せる2g前後のジグヘッドリグでスピーディーにサーチ。深いバイトが出ない場合などは、小魚を捕食している可能性を考慮して、より強い水押し感のあるライズショットDIにローテーションします。状況がハマれば、バイトの出方は一変。ジグヘッドよりも効率的に連発できます」

ラインスラックを弾くように操作し、理想のダートを演出
「ダートアクションでアジに魅せたい場合は、ロッドで直接的に動かすイメージではなく、ラインスラックをテンポ良く弾くようにして、小刻みに動かすのがコツです」
水深や潮流に応じ、適材適所で使い分け
「46SSは1.5gのジグヘッドリグに使用感が近く、46HSは3gのジグヘッドリグを操作している感覚に近い。操作方法もジグヘッドリグに似ているため、初めての方でも違和感なく扱えると思います。シャローでは46SSが中心ですが、潮の速い場合やスピーディーに誘いたい場合は、あえて46HSを選ぶ場合もあります」
【46SS(3g)】1.5gのジグヘッドリグに近い使用感
【46HS(6g)】3gのジグヘッドリグに近い使用感
フラッシングで誘えるぶっ飛び小型ミノーに新サイズ追加
– 扁平ボディが生み出すフラッシングが魅力のライズショットフラットに65mmが仲間入り。AR-Cシステム搭載により安定して飛距離を稼げるほか、レンジキープ力に優れた大型リップを採用。
「フォールスピードの速さをいかし、アジングでは潮の速いディープエリアへドリフトで送り込んでジグヘッドリグ的に使います。デイゲームの他魚種狙いでも活躍してくれるプラグのひとつ」

001 キョウリンイワシ
【NEW COLOR】新色登場でますます充実!
ソアレ ライズショット シリーズ

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