新作ルアーで2本の大型ヒラマサをキャッチ!

ド派手なバイトで『ヘッドディップ200F』Fピンクイワシに襲いかかったのは20kgオーバーの“大マサ”だった。
11月の中旬、田代さんは自ら操船するサンライズ・新海号で玄界灘に出た。天候は快晴。海面は凪いでいるが適度に風があり、ヒラマサの誘い出しには絶好の条件。日の出と同時に実績のあるポイントでルアーをキャストしていった。
タックルは、ロッドが『オシアプラッガーフルスロットルS83H』と新発売の『グラップラータイプC S82H』の2本、リールは『NEWステラSW 14000XG』、PEラインは2019年のニューアイテムである『オシア8 8号』に、ナイロンの180lbを結節。ルアーは『ヘッドディップ200Fフラッシュブースト』のFピンクイワシと、『別注平政220F』のキョウリンオレンジをメインに使用。結果はスタートから好調にヒラマサのバイトを引き出し、20.5㎏(ヘッドディップ200F)、15.5㎏(別注ヒラマサ220F)の大型ヒラマサを短時間でキャッチしてみせた。キャストからルアーのアクション、ヒット、そしてランディングまで無駄のない動作はさすがの一言だ。
このフラッシングは間違いなくアピールする

002 Fピンクイワシ
※狂鱗:005 Fアルミイワシ、006 Fアルミサンマを除く。
前述の通り、田代さんが今回のロケで20.5㎏の大型を仕留めた『ヘッドディップ200F』のフラッシュブースト仕様は、大型のベイトを模した誘いにマッチ。止めているだけで魚を誘い続ける『フラッシュブースト』だが、一定の動きのなかでもその透明感やフラッシングが効くことを証明してくれた。
「『フラッシュブースト』はヒラマサ、GT、マグロなどを狙う際に効果的と事前に聞いていましたが、使ってみて納得。確かにこれは、インジェクション(樹脂製)じゃなければできない画期的なアイデアですよね。静かな海面だけでなく、ある程度の波があってもヒラマサがイカを喰っているなら止めておくのもあり。動かして誘う時も効果がありそうです。このフラッシングは間違いなくアピールしますね。動かし方は、今まで自分がやっていたのとは少し違うアレンジが必要。このルアーの場合、それはショートストロークのトゥイッチだと思っています。魚からはどういう風に見えているのか、一度水中から観察してみたいですね」
オフショアルアーの基本はマッチザベイト

008 キョウリンオレンジ
※狂鱗:キョウリンイワシ、キョウリンカタクチ、キョウリントビウオ、キョウリンオレンジのみ。
130F製品情報はこちら
145F・160F・190F・220F製品情報はこちら
田代さんがヒラマサのキャスティングゲームに求めるルアーの条件は、その時々のベイトに合わせたサイズ感で、なおかつ必要な飛距離を出せるということが大前提。ヒラマサが捕食するベイトは季節によりイカ、イワシ、サンマ、シイラ、ダツと様々。春先は小型のベイトを喰っているケースが多いが、夏から初冬にかけてはサンマやシイラといった大型のベイトを追い回している。誘いの方法論はそれぞれのルアーごとに最適な答えがあるが、まずはマッチザベイトを意識して、サイズやカラーを合わせていくことが基本と考えている。

『別注平政220F』のキョウリンオレンジで15.5kgをキャッチ。「このウロコの輝きは魚だけでなく人間のやる気にもスイッチを入れますね」
– シマノのオフショアプラグ群には、そんなマッチザベイトパターンを構築するのに十分なラインナップが揃っている。今季、『別注平政』に130Fが加わったことで、その戦略はさらに強固になった。
「僕が一番好きなのは夏。デカイルアー、太いライン、強いロッドに頑丈なリールでガンガンやる釣りです。このような時は『ワイルドレスポンス240F』をはじめ『別注平政220F』などシルエットの大きなルアーを多用します。難しいのはデカイヒラマサが小さなベイトを追っているとき。喰わせるのは簡単ですが、ルアーが小さいから強いタックルでは扱いにくく、根ズレに対しても不安があるんです。僕は魚の喰い渋りを理由にルアーのサイズを落とすことはありませんが、ヒラマサは捕食でスイッチが入る魚なので、イワシパターンのように145mmでもまだ喰わせられないときは、サイズダウンせざるを得ません。そんな時に新しく出る『別注平政130F』が活躍します。このサイズ感でもよく飛んで動かしやすく、カツオ、ワラサにもよく効くルアーです」
– ところで、前述の通りマッチザベイトを基本にルアーを選ぶ田代さんの眼に、魔法のウロコ『狂鱗』はどのように映っているのだろうか。
「個人的にはポップなカラーで釣りたいという想いもあって、『狂鱗』のなかではリアルパターンだけでなくキョウリンオレンジも好きだったりします。視認性も良いし、動きもハッキリ見えてアクションさせやすいですから。でもそれはあくまでも、毎日海に出ている人間だから言える個人的な趣味。基本的にオフショアのルアーは潮の色になじむもの、リアルなものに越したことはないと思っていますし、ガイドとしてお客さんに勧めやすいのもリアルなカラーです。アングラーが釣れそうと思えて、自信をもって投げることがヒットにつながる。それがリアルカラーの強いところ。魚だけじゃなく人間にもスイッチが入ります。『狂鱗』は今まではない色や輝きを持つリアルなホロなのでかなり期待しています」
田代 誠一郎タックルセレクト
フルドラグがヒラマサの基本 極限のファイトに応えるタックル
リール:STELLA SW 14000XG
ロッド:OCEA プラッガー フルスロットル S83H
ロッド:グラップラー Type C S82H
ライン:OCEA 8 PE8号
リーダー:ナイロンリーダー 180Lb

「僕はキャスティングが好きなので、向かい風や横風のなかでもブレずにスパッとキャストできる高反発なロッドを好みます。シマノのロッドは反発力があるけど使いやすく、ルアーが風に負けないから飛距離も安定しているし、大物とのやり取りでも竿を立てているだけで魚を寄せてくれます。リールは究極の場面になるほど滑らかさ、タフネス、ドラグ性能を求めてしまいますが、『NEWステラSW』はそのすべてで信頼しています」