炎月

実釣真鯛ゲーム Vol.01
田辺哲男が釣る!
高知沖のアフタースポーン

釣行 1日目 in 高知沖ベイトの反応が浮いている!まずは鯛ラバ!

田辺哲男氏が提唱する真鯛ゲーム。ひとつの釣法にこだわることなく、一つテンヤ、鯛ラバ、マイクロジギングなどを駆使し、真鯛の状態に合わせて釣りを展開していこう、という提案だ。実釣の舞台はアフタースポーン(産卵後)シーズンの高知沖。お世話になったのは「第14ロマン号」(守屋雅人船長)。高知沖は全体的にフラットで、砂地と岩礁がまじり合う地形が特徴の豊かな真鯛フィールドだ。
「アフタースポーンの時期は追いが弱く、ボトムから離れないことも多い。まずは、こうしたことを意識して釣っていきます」。
 釣行初日、投入の合図とともにスタートフィッシング。水深は37m。足元の探見丸をチェックし終えて、田辺氏が握ったのは鯛ラバタックルだった。
「反応は、少し浮いていますね。これだけ浮いているならば、まずは巻き系で攻めてみます」。
 ロッドは炎月プレミアム S610MH、セットしたリールはツインパワー4000PG(夢屋12ヴァンキッシュ4000SSスプール装着)、鯛ラバは炎月月華TG50gをセレクトした。
「浅場ならスピニングタックルが使いやすい。このロッドはキャストに特化しているので、ノットも引っ掛かりにくくてトラブルレス。大鯛だって全然問題ない。浅場で角度をつけて鯛ラバを引きたいときに最適でしょう。リールはあえて4000番サイズ。重さは全然気にならないし、スプール径が大きいから軽いリグを使ってもラインが引っ掛からずにパラパラと出て、落としやすい」。
 キャストしては巻きを繰り返したが反応が得られない。ネクタイなどのパーツを変更することでボリューム調整を施したものの、真鯛からの反応はない。そこで、田辺氏はタックルを持ち替えた。

ベイトが中層に
浮いているときの攻略

探見丸の映像や船長の指示などで、ベイトの反応が浮いているようなときは、鯛ラバやジグなどをキャストして横に攻めるのが効果的。

鯛ラバ、マイクロジグを見切って一つテンヤで勝負!

持ち替えたのは一つテンヤタックル。ロッドは炎月一つテンヤマダイSP245MH、リールはヴァンキッシュ4000HG、メインラインはMASTERSHIP 船EX8 PE 0.6号、リーダーはBASIS EX Fluolo 1.7号。セレクトしたのは炎月一つテンヤⅡ 4号だ。

「潮があまり流れていないし、巻きに反応する活性が感じられないので一つテンヤにチェンジします」。

ドテラ流しながら船は理想的な流れ方をしているようだ。数回の軽いアタリが出たのもの、ヒットまではいたらない。
「8号にウェイトアップします。どうも渋い感じ。こんなときはカラーを派手にして、リフト幅、フォール距離ともに大きくして、ストップを入れたりするのがオレのスタイルです」。

言葉通り、テンヤのカラーはシルバー系からレッド系に変更。少し速めのフォールアクションにチダイが反応してきた。ひとつ前進!? しかし、後が続かない。
 数回の小さなポイント移動が繰り返された。探見丸に中層高く浮いたベイトの反応が映し出された。それまで一つテンヤで探っていた田辺氏は再び鯛ラバをキャスト。水深は48m、鯛ラバは炎月月華TG50g。数投したあと、今度はタックルはそのままに、ジグ、ソアレTGエース30gにチェンジした。この素早いパターンチェンジは快適だ。

「これだけいろいろやってもまともなアタリが出ない。となると腰をすえて一つテンヤでやるのがいいでしょうね。強いモノを嫌っているような気がするし」。エリアを大きく変えての一投目。水深35m。炎月一つテンヤⅡ 3号を大きくリフト、落とし直そうという瞬間にアタリが出た。キャッチしたのは35cmほどの綺麗な真鯛。パターンを掴んだ!と思いきや続けざまに2枚、3枚と追釣していく。

「炎月一つテンヤマダイSP245MHは掛け調子。フォール中のアタリも攻めて掛けていける。こういう感じの竿、嫌いじゃないですね」。
 炎月一つテンヤⅡ 3号を海底から5mほど上のタナから、ソフトに3mくらい落とし込んだところで食う。これがヒットパターン。しかし、サイズは伸びない。狙いは小ダイではない。
「3号は合っている。でも、これじゃ進歩がない。重くして小ダイを避ける手もあり、かな」。
 5号にウェイトアップし、スピード感を加え同じパターンを試した。すぐさま掛けることに成功したがサイズは変わらず。初日の釣りはここまででストップフィッシングを迎えてしまった。

初日の
ヒットパターン

軽量なテンヤを海底から5mくらいまで持ち上げて、落とし込んでいく。2mほど落とし込んだところでアタリが出ることが多かった。

釣行 2日目 in 高知沖手早く釣法をチェンジして探りを入れる!

「あれだけ喰わないのも珍しい。潮色が澄んでいたことと、ほとんど流れなかったこと。2つが大きいかな。でも、そうしたなかで何とか可能性を見い出せたのは一つテンヤ。大鯛には手が届かなかったけど。今日は小サバがシャローエリアに入っていることと、少しでも濁りが入っていることに期待したいですね」。
 釣行2日目もスタートは鯛ラバからだった。
「巻きから入るのは基本のひとつ。喰ってくる状況なら勝負が早いし、ダメなら落とす釣りに移ればいいだけ」。
 水深は約35m。炎月月華TG50gをキャスト&リトリーブ。テンポよく、炎月十五夜45g、そしてソアレTGエース40g+ソアレFFライトアシストフックへとローテーションし、探りを入れていった。マイクロジギングは、炎月一つテンヤマダイSP245MHとヴァンキッシュ4000HGのセットで使った。

「炎月一つテンヤマダイSP245MHは自分の真鯛ゲームのなかでもベースとなるロッド。ティップはソフトだけど、バットは強い。要するに掛けていけるロッド。スパイラルXがブランクス全体に入っているのでスムーズで強い。バットだけが強すぎるとバレやすいし、ラインもブレイクしやすい。テンヤだけでなく、マイクロジギングも鯛ラバも出来る。バーサタイルな1本」。
ときおり小サバと思われるベイトフィッシュの群れが、中層に浮く反応が確認できた。そんなときは着底させることなく、ブレードを装着してチューンしたジグを泳がせた。反応なし、とみるや、田辺氏はジグヘッド&ワームにチェンジした。
「ちょっと深めですが、ベイトのレンジが上がってきたのでワームを入れてみます。20mより浅いポイントで、ベイトが魚探に映っているときは非常に強い。鯛ラバだったら追うのをやめてしまうような真鯛も喰ってくることが多い。巻きでもいいし、リフト&フォールでもいい。圧倒的に強いときがあるんです」。
 数々の手を矢継ぎ早に繰り出した。しかし、前日同様に巻き系の攻略ではアタリを出すことは出来なかった。

炎月TG 一つカブラⅡで入れ喰いモードに!

「やはり巻きのルアーを追う活性はないみたい。探見丸にはいい感じの映像が映っているんですけど。テンヤを入れてみましょう」。
 前日よりは早めの判断だった。ドテラで流していたため、やや重めの炎月一つテンヤⅡ 6号をセレクトした。一撃で喰ってきた。

「真鯛はいる。巻きモノを追う活性がないだけ。いまはボトムを意識した攻め方じゃないと反応しないみたい。ボトムから少しあげてエサがありますよ、って真鯛に見せて、落とし込んでいってボトムで喰ってくる、というイメージですね」。
 潮が緩くなると6号から3.5号へ、そしてまた動きだすと5号、6号とテンヤのウェイトをチェンジ。状況に合わせて真鯛の反応を探る。そして、より潮が流れ出したとみるや鯛ラバを投じた。
「いまドテラで流していて、足下にラインが入っていく状況です。こういうときはベイトタックルが使いやすい」。
 ロッドは炎月プレミアム B69ML-S。リールは炎月100PGのセットだった。
「炎月100PGのギア比5.8はデッドスローに引きやすい。ベストな設定だと思いますね」。
 目まぐるしくタックルをチェンジしたが結果は出ない。やはり、巻き系のルアーを追う活性がないのか? パラシュートアンカーが入れられると同時に、田辺氏は一つテンヤタックルを握った。炎月一つテンヤⅡ 3.5号から6号のテンヤを試してもアタリが出ない。そこで田辺氏は炎月TG 一つカブラⅡ10号をセットした。
「まったくアタリが出ない状況です。潮が動き出しても変わらない。我慢するのも手ですが、何か大幅に変更するのも手。そこで炎月TG 一つカブラⅡ10号にチェンジした。スピードをいかしてボトムを叩き、リアクション気味に攻めていくつもり。何かを変えることで何かが起きれば、そこをスタートにいろいろ試せますからね」。
 すぐにチダイ、続いて小さな真鯛が喰ってきた。
「1時間くらいアタリがなかったんだから、ちょっと真鯛に近づいた感じ。これで大鯛を仕留められればいいんだけど」。
 水深20mのポイントに移動しても田辺氏はTG 一つカブラⅡ 8号を選択した。3号のテンヤでも着底させるのは可能な状況だ。少しキャストしてボトムを中心に、叩くようにして広く探っていく。小型が中心ながら真鯛の入れ喰いモードに突入した。

状況に合わせたサイズチェンジが大切

ドテラで流している 6号テンヤ 潮が緩い 3.5号テンヤ 潮が動いた 5号テンヤ 潮が流れ出した 鯛ラバ

「いつもだったら喰いが渋ければテンヤを軽くしていくのがオレのやり方。最終的にはボトムに置いたりして。でも、今回はあえて重くしていったのが良かった。いろいろ試して辿り着いたヒットパターン。ちょっと嬉しい発見です」。
 今回は残念ながら大鯛に出会うことは出来なかった。しかし、鯛ラバ、マイクロジギング、一つテンヤをさまざまに駆使した結果、ヘビーウェイトテンヤをあえてシャローエリアで使うというパターンで入れ喰いを演じることに成功した。トライ&エラーの過程こそが真鯛ゲームの醍醐味であり面白さ。その一端を垣間見ることができた高知沖の釣行だった。

入れ喰い時の
ヒットパターン

テンヤを少しキャストし、ボトムを叩くようにリフト&フォールで探ってくる。着底音も誘いのひとつの要素と考えられる。テンヤは炎月TG 一つカブラⅡ 8~10号を使用。

高知沖のアフタースポーン真鯛ゲームタックル

鯛ラバタックル

スピニングタックル
ベイトタックル

一つテンヤタックル

スピニングタックル

マイクロジギングタックル

スピニングタックル