当て潮でクイックなターンの連続とロールをともなうスローなフォールを実現

流れに押されても潮をつかんで機敏に動く

「当て潮。ショアジギングが好きな人にとってアツいワードです」

– というのもショアジギングのメインターゲットである青物狙いの好機だからだ。
「たとえば磯の場合、当て潮は立ち位置に向かう流れで、カケアガリや磯際に当たることになる。そこにベイトフィッシュが付き、活性の高い青物が寄りやすくなります。青物が一番釣りやすい狙うべき場所が潮が当たる面。潮表です」

– 青物が釣りやすい当て潮で、どんなメタルジグを使うかが重要になる。
「当て潮は、流れとルアーが進む方向が同じになります。水の抜けやすいジグだとジャークしてもあまり横に動かず、頭をこちらに向けたまま足元までスッときてしまいやすい。直線的なアクションでアピール力にも欠けます。当て潮のときは、どんどん潮に当たっていくようなジグが向きます」

– 潮に当たっていくジグというのは?
「潮に押される状況でもジャークすると、ジグ自体が横を向いてしっかりターンする。フォールもストンッと落ちずに、潮を受けてバックスライドしながら斜め下にキラキラとロールしながらフォールするタイプのジグです」

– それがアテジオということに?
「テールがスパッと切れた形状でクイックで小さなターンの連続をさせやすい。ロングジャークではブルブルブルッとテールを振って泳ぎます。フォールもヒラヒラとロールしながら落ちる。使用感でいうと当て潮の流れに引っかかるようなジグで、経験上、そういうジグは大型青物の実績が高いですからね。獲れた魚だけでなく、デカ過ぎて獲れない魚も過去に当て潮時にこういうジグにヒットしています。ですからぜひ皆さんにもあの獲れないサイズにこのジグで挑んでほしいです。」

コルトスナイパー アテジオ

001 キョウリンイワシ

 

当て潮とは?

沖から立ち位置に向かう潮の流れ

ショアゲームにおける当て潮は、沖から立ち位置に向かって流れる潮で、多くの場合、深い方から浅い方へ流れることになる。流れがカケアガリなどの地形変化に当たり、小魚が岸に寄り、青物が岸から射程圏内に入りやすくなる流れだ。当て潮は水面の泡や漂流物が岸際に流れ着いたり(右ページ上の写真参照)、フローティングプラグを投げて放置し、流れの向きを判断することができる。ただし、当て潮はルアーが流れに押され、水抜けの良いメタルジグほどアクションが緩慢になり、狙ったポイントをあっさり通過してしまいやすい。

 

【1+1が3になる! 当て潮特化型メタルジグ】
『アテジオ』のストロングポイント

クイックなターンの連続を可能にする非対称ボディ

ヘッド側は肉薄で水を切りやすく、テール側は肉厚でスパッとカットしたような形状。「潮を噛みやすく、ボディで受けていた水の抵抗がテールで一気に消えるから、流れに押される状況でもクイックなターンの連続が可能です」

テール側にフラット面を設け、フォール時にロールでアピール

アテジオは眼がある面を下に向けてフォール。薄い船型ボディのテール側にフラットな面を設けることで、フォール中はローリングを発生。「フォール中もキラキラとフラッシング。当て潮の中でストンッと落ちるジグより明らかにアピール力があります」

磯の大型青物狙いに対応する3サイズ

ウェイトは80g、105g、130gをラインナップ。ショアから狙える範囲の深場や激流エリアなど、幅広いシチュエーションをカバーする。磯で大型青物を狙うロックショアジギングにもマッチ。

ロングジャークにスローフォール
多彩なアピールで当て潮を攻略

「アテジオは潮を噛みやすいから、短い移動距離での連続ターンのほかにロングジャークも得意。ブルブルーッと泳がせることができます。ロッドを柔らかくジャークすれば、フワフワと漂うようなアクションも出せます。ウェイトバランスがやや後方寄りでテールにフラットな面があるため、潮にのせるようなスローなフォールもさせやすい。青物だけでなく幅広い魚種に有効なジグです」

※テスト釣行時のプロトタイプです。

【当て潮】ワンピッチジャークを軸に青物の反応を探る

短い移動距離のターンが潮が当たる面で効く!

– 上津原さんは、アテジオ開発中の実釣テストを五島列島(長崎県)など九州の東シナ海に面した地磯や離島で実施。
「テスト中に大型青物は出ていませんが、当て潮での操作性やアクションを体感し、確信が持てました。僕の経験で言うと、当て潮で間違いなく釣れるジグです」

– そのアテジオの使い方は?
「大切なのは遠投して広く探るというより、カケアガリや磯際、沈み瀬の潮表など、潮が当たる面をスポット的に狙って探ること。それが大型青物と出会う近道になります」

– 潮に押されても移動距離を抑えたターンの連続ができるアテジオの特性が生きてくるわけだ。
「操作方法は、着水してボトムをとったら1秒間に2回程度の通常のワンピッチジャークが基本で、ワンピッチ後のただ巻きで喰うこともよくあります。反応がなければ1回のジャークでリールを2巻きするツーピッチジャーク。ターン後半にフォールの間を長めにとれます。あとスローなロングジャークも有効。股関節にグリップエンドを当てて、グーッと持ち上げてアテジオをブルブルッと泳がせて、テンションを抜いてフォールさせます」

– 反応がなければ色々なアクションを試す。それができるのもアテジオの強みだ。
「実釣では、どこにどのタイミングで入れてどう動かしたら釣れるか?を一日中探しています。どんなアクションを見せるときもカケアガリなど潮が当たる面の地形に合わせて、なるべくボトムギリギリをタイトに通して、通過したら中層まで引くことを心がけてください」

 

ワンピッチジャークで移動距離を抑えたターン

アテジオの使い方はワンピッチジャークが基本。「1秒間に2回、あるいは2秒間に3回ペースのワンピッチジャークで、当て潮の中でも移動距離を抑えてクイックなターンが連続できます。反応がなければワンピッチからただ巻きや、ロッドを立ててリフトするスローなロングジャークなど、魚の反応の良いアクションを探します」

  • 当て潮でのアクション

 

【COLOR SELECT】
朝マヅメの薄暗い時間帯はフルグロー 反応がなければゴールド系→シルバー系

「朝マヅメの薄暗い時間帯から釣りはじめるときは、ライトで蓄光したフルグローからスタート。反応がなければキョウリンマヅメなどのゴールド系。それでもダメならシルバー系と、アタらなければジグのカラーもどんどん変えます」。グロー、ゴールド、シルバーの3系統の色はマストだ。「あとスローなロングジャークなど見せて誘うときは艶かしい輝きの狂鱗。狂鱗と強鱗のフラッシングの使い分けも有効です。強鱗はウロコのパターンが大きいからコノシロ付きの青物に使うと面白そうですね」

 

【WEIGHT SELECT】ライン号数と風の強さで底がとれる重さをチョイス

「ウェイト選択は、PEラインの太さと風の強さで選びます。たとえば離島の磯で大型青物を狙うときはPEライン6号を使いますが、風が強くて105gで底がとりにくければ130g。130gに体が慣れれば105g、80gは軽く操作できるようになります。近場の地磯でPEライン4号を使い、風も流れも弱ければ80g。柔らかいジャークでフワフワ感を出したいときにも80gが活躍します」

大型狙いの遠征時のフックは130g、105gは#9/0。80gは#7/0が基準。2本がけにするときは#6/0を使用。

 

【TARGET】青物をメインにさまざまなフィッシュイーターを魅了

「アテジオは水噛みが良いから当て潮で効く。そういうジグは引くとブルブルーッと泳ぐので、青物だけじゃなく色々な魚が喰ってきます」。

– 具体的には?
「テストではイサキやヒラメも釣れてます。ハガツオやスマなどカツオ系が回遊しているときは、底をとらず中層でゆったりめのワンピッチが効くはず。ボトム付近では根魚のアタリも多い。ショアジギングフィールドのあらゆるフィッシュイーターが釣れる可能性があります」

【払い潮】払い潮は流れを切り裂くスライドのロングが効く

流れに逆らうときはロングスライド系で軽快にジャーク

– 青物は、潮が流れているほうが喰わせやすい。当て潮とは逆の立ち位置から沖に向かう流れが払い潮だ。
「足元が浅くて沖に向かってどんどん深くなるような場所での払い潮は釣れなくはないけど、良い状況とは言えません。逆に潮上が深く、なだらかでも良いので潮下がカケ上がって浅いと青物がたまりやすいです」

– 沖にある沈み瀬の潮表も好スポットになるはず。もし払い潮でアテジオを使うと?
「引き抵抗が大きいから良い筋トレになります(笑)。払い潮の流れを受けすぎて、テンションの抜きどころが作りにくくなる。流れが速いほど、フォールさせたくてもジグが潮を受けてグイグイ泳ぎ、浮いてしまいます。払い潮では、コルトロングの出番です」

– コルトスナイパーロングの特長は?
「アテジオと比べると、ジャークしたときにターンする半径が大きいです。ロングスライド系で流れに逆らう状況で引き抵抗が軽く、でも流れを受けるからターンの足が長すぎずにすむ。要は払い潮でもしっかり動いて浮きすぎず、使い手も楽というジグです」

当て潮でアテジオ。払い潮でロング。潮の向きによってメタルジグを使い分ければ、効率良く、効果的に大型青物を狙い撃てるということだ。

 

払い潮とは?

立ち位置から離れる方向に流れる潮

払い潮は、釣り人から離れる方向に流れる潮で、ショアゲームでは立ち位置から沖に向かう流れ。潮下にカケアガリや沈み瀬があり、流れが当たればチャンスだ。ルアーは流れに逆らって通すことになり、引き抵抗が増し、水噛みの良いルアーは暴れすぎることもある。

基本はワンピッチジャーク
速巻きロングジャークも有効

払い潮は、釣り人から離れる方向に流れる潮で、ショアゲームでは立ち位置から沖に向かう流れ。潮下にカケアガリや沈み瀬があり、流れが当たればチャンスだ。ルアーは流れに逆らって通すことになり、引き抵抗が増し、水噛みの良いルアーは暴れすぎることもある。

 

シルエットの違いで釣果に差が出ることもある

「潮の向きとは関係ありませんが」と前置きした上で、上津原さんからアドバイスが一つ。「スローなロングジャークなど、ジグの形状をじっくり見せて誘うときは、アテジオとロングでシルエットを変える使い分けもします。形状の違いで魚の反応ががらっと変わることがありますからね」。アテジオとロングがあれば、より幅広い状況に対応。釣果アップが期待できる。

タックルデータ

ショアジギングはリールのパワーが重要
ジグの重さ×100が上津原流番手セレクト

「ジャークでジグを動かすとき、ロッドの操作はジグが動き出すきっかけ作りであって、最終的にポンッと跳ね上げるのはリーリング。巻く力が強いほうが楽にジャークできます。このリール選びのざっくりとした目安が、ジグの重さ×100番以上。ギア比はHGまたはPGをお好みで。ロッドは磯で青物を狙うならコルトスナイパーXRのHまたはXHクラス。しっかり作り込まれたパワーのあるロッドで安心して大型青物に挑めます」

 

ロッド:コルトスナイパーXR (左)Hクラス、(右)XHクラス
リール:ステラSW (左)8000HG、(右)14000PG
ライン:オシア8 (左)4号、(右)6号
リーダー:(左)ナイロン20号3ヒロ + オシアリーダーEXフロロ22号1ヒロ
(右)ナイロン30号3ヒロ + オシアリーダーEXフロロ30号1ヒロ