DAY1&DAY2、台風の影響で初日は釣りができず。
2日目から釣りを構築していく

2日目の朝から本格的に釣りを開始

– 当初、実釣は3日間を予定していた。しかし、台風の影響で全国的に空の交通に支障が出たため、取材班と湯川さんが合流できたのが初日の夕方になってしまった。初場所攻略となる今回の釣りで、初日に下見できる時間がなくなってしまったのは辛い。
「飛行機が遅延と欠航で、空港で9時間も待たされましたよ。初日にいろいろと場所を見て、2日目の朝から良い場所に入る予定でしたが、まぁ仕方ないですね。切り替えていきましょう」

– そして取材2日目、いよいよ釣り開始だ。佐多岬先端方面に向かいながら、まずは釣りができそうな磯場を探していく。最初に、どのような条件をもとにエリアを絞り込んでいく?
「まずは湾になっているところを探します。そして、その湾の中に岬状になっているところがあればいいですね。そして、ずっと浅いのではなくて、沖に水深がしっかりあること。あとは川が近くにあること。それらが満たされるエリアを探していきます」

 

大きな湾の中に、岬状に伸びる地形を探す

湯川さんが場所を絞り込む際に気にしているのが、イラストのような地形。湾の中に岬状に飛び出しているところが、潮回りもよく、イカも足を止めやすい。また、その周辺に川があればなおよい。「河口に近い場所はベイトフィッシュが豊富で、数もサイズも出やすいですよ」

  • 初めての地域で、マップ情報を頼りにエリアを絞り込み釣りを展開する。初日のタイムロスが痛い。なにはともあれ地磯に立って釣りを開始。

 

初場所に四苦八苦しながらも4杯をキャッチ

– 磯場でエギングをする場合、漁港の横に位置する磯にエントリーするのが効率的だ。漁港の中には小さいながらもイカの姿を確認。そして、その漁港近くのシャローで、まずは子イカと遊ぶ。Sephia Clinch Rattle カエル跳びアッパー3号でアプローチすると、警戒心が高いながらも触腕を伸ばしてきた。
「このサイズがいて、逆に安心しました。これなら早生まれのもう少し大きくなっているイカもいるでしょうね。水温が高い地域なので、産卵の残りの大きいサイズもいると思うので、狙いにいけば獲れるんじゃないかと思います」

浅場に見えているイカをSephia Clinch Rattleカエル跳びアッパー3号でキャッチ。カラーは3色の色合いが珍しいトリコロール。「最近、いろいろと助けられているトリコロール。厳しい状況ほどよく反応してくれる気がしますね」

– このサイズはもちろん本意ではない。狙うのは比較的早期に生まれて釣りごろになっている新子、そして産卵をまだしていない残りの大型のサイズだ。湯川さんは衛星地図をもとにエリアを絞り込んでいくが、初場所ということもあってなかなかテンポよく釣りができない。
「この地域は海沿いに道がないから、海を見ながらポイントを探すことができないですね。地図で探した場所を打っていくことになるから、移動にものすごく時間がかかってしまう。また、アクセスしやすい地磯も少ない。アウェイで場所を知らないから、釣りのテンポが遅くなってしまいますね」

この日は小型サイズを4杯キャッチできたものの、理想的なシャローを見つけることができず、やや消化不良のまま納竿となった。

【Sephia Clinch Rattle】
上下2段のラトルルームにガラスラトルを搭載し、エギの姿勢変化でサウンドを発生

Sephia Clinch Rattleシリーズは、2つのラトルルームにガラスラトルを入れており、ダート時だけでなく、ダートからフォールに移行する際の姿勢変化、そして、着底時の姿勢変化でも内部のラトルが動いてサウンドを発生する。この複雑な音のアピールでいかにアピールする。

– ラトルモデルの出しどころは?
「最初にラトルを投げて、投げ切ったらノンラトルにする。また、ノンラトルを投げきった後にラトルを入れる。そういった使い分けをしてもらえたらと思います。両方投げて、その日の反応を見てもらえたらなと。例えば、シャローのランガンなら、行きはラトル、帰りはノンラトルというパターンもいいですね。エギしか使わないエギングのなかで、変化をつけるならカラーを変える、大きさを変える、アクションを変えるしかない。そこに音という選択肢が加わるのは大きいと思いますよ」

セフィア クリンチ ラトル カエル跳びアッパー 3号

010 トリコロール

ティップの先にわずかな違和感、ここは間違いなくイカがいる。

– 最終日、まずは前日の夕方にチェックした、潮通しのいい岩場にエントリー。地形的にも、湯川さんの理想に近い。
「この場所は3投のみ。今日は半日しかないから、時間をかけてやっていたらもう移動できなくなってしまいます」

– しかし、前日と同様にイカの気配はない。
「雰囲気はとてもあるのに、イカがいないですね。イカがたくさん回って来る、いい回遊のエリアだと思うので、ハイシーズンにきたらよく釣れると思いますよ。イカよりも、他の魚がエギに邪魔してきて、釣りがしづらいですね。よし、次に行きましょう」

– 帰路のことも考慮しながら、次にやってきたのは桜島エリア。そして、湾絡みのシャローエリアを探してエントリーした。中潮の満潮からの下げ6分、まだまだ十分勝負になる。
「マップで見て、湾の中に磯場が絡んでいたんで、ここが歩けたら使えるなと思って来ました。雰囲気も良さそうですね」

沖にかけて深みになる磯場で、潮目も確認できる。場所の雰囲気はバッチリだ。この場所で釣りを開始して早々にイカの反応を察知。このポイントに賭けることにした。

– 磯場を歩きながらエギをキャストしていくと、予感が確信になる。
「エギにイカが付きましたね。あぁ、抱かないか。でも、確実にイカがいますよ。沖に水深もあるし、いいポイントに入ったかも知れません。少し見たら他に移動しようと思ってましたが、ここは粘って、どんどんランガンして行きましょう」

– イカがエギに付いたというのは、どういう状況なのだろうか。
「シャクって止めた時。糸がフルフルって揺れてテンションが軽くなるんです。当たりではないくらいの違和感ですね。これが、イカがエギの後ろについた時に感じる違和感。これは小さいイカではな感じません。最低でも300gはあると思いますよ」

磯場のシャロー撃ちでは、見やすいカラーが使いやすい。「自分のエギがどこにあるか、目で見ながら操作することが大事ですね」。オススメは、008 バナナチャートや009 ハワイアンなどのアピールカラー。

 

磯場の釣りはフレッシュなイカを求めてとにかくランガン!

– 磯場をランガンしていくと、イカの雰囲気が濃厚になってきた。これまで見られなかった、400〜500gサイズのチェイスが確認できた。
「追いかけてきても抱き切らないですね。普通、磯のイカは活性が高いので投げたらすぐに抱いてきます。でも、あそこまで追いかけてきて抱かないのはかなりやる気がない証拠。潮回り的に、夜のうちに捕食しているのかもしれない。あとは潮が止まるタイミングでスイッチが入るかもしれないので、それに期待してみましょう。後は、どんどん歩いて、フレッシュな場所を打っていくことで、どこかでいいイカに出会えるかもしれません」

 

【Sephia LIMITED S83L】スペック以上の軽さを感じる攻撃的ランガンロッド

– 今回はSephia LIMITED S83Lをメインに使用。Sephia LIMITEDシリーズの中でも短めでライトなモデルだ。この竿の特徴とは。
「浅いところをランガンして、ガンガンシャクっていくスタイルに向いている1本です。1日歩き回って、シャクり続けるのにオススメの1本。とにかく軽いのですが、これは自重だけじゃなく、バランスの良さからくる軽さですね。キャストで振り抜いた時、エギを潮に乗せている時、イカのアタリを感じている時、すべての動作の中に、一歩先の軽さを感じることができます。使用感、曲がり、しなり、振り抜きなどは、ワンピースそのものですね」

– 83というレングスとパワーはどのように設定したのだろうか。
「エギングロッドの中では短めで、磯の小場所をショートキャストで狙ったり、見えている障害物を狙ったりするのが楽ですよ。操作をする釣りに適した小回りに効くロッドというかんじですね。S85MLよりも柔らかいL設定で、クイックに3号のエギを操ることができます。でも、3.5号もしっかりも使えるし、そこそこパワーもある。小さいイカの引きも楽しめるし、大きいイカがかかっても安心してあげることができますよ。

 

灼熱の磯で、足を使ってイカを探し回り、執念で手にした1杯。Sephia Clinch Rattleカエル跳びアッパー3号、カラーは009 ハワイアン。「引き返さないでよかったですね。途中で諦めてたら獲れていなかったイカです。サイズに関係なく、嬉しい1杯!」

イカを待つのではなく、こちらから迎え撃つ!

– そして迎えた潮止まり、沖に潮目がやや残るくらいの状況だ。Sephia Clinch Rattle カエル跳びアッパー3号を沖にフルキャスト。エギの着底を待たずにラインが動いた。湯川さんの渾身のフッキングが決まる。
「よっしゃ抱いた! でかいよ!」

– Sephia LIMITED S83Lが綺麗に弧を描く。沖でヒットしたため、じっくりと時間をかけて寄せてくる。上がってきたのは800gクラスの、この時期としては満足のサイズだ。汗だくになりながら磯を歩き回って手にしたこの1杯には湯川さんも大満足だ。
「自分でエリアを探して、磯場をとにかく歩いて、それでこのサイズが出たのは本当に嬉しいです。価値ある1杯にたどり着けたので、大満足です。フルキャストでブラインドで抱かせて思い切りフッキングするのはやっぱり気持ちがいいですね」

– その後、磯場を戻りながらエリアを再度チェックし、潮止まりを迎えた。昼食を挟んで上げのタイミングで別の磯場に入ったが、追加キャッチはなかった。ここでタイムアップ。今回のJOE Styleも無事に納竿できた。
「これからの季節は、特に足を使って釣りをして欲しいですね。一ヶ所で粘るのもありですが、どんなエリアでもイカがいなければ釣れません。なので、数投して釣れなかったら、今釣れるイカはいないと判断して見切ってしまってもいいと思います。イカが来るのを待つのではなく、こちらからイカがいる場所に行くスタイルですね。このほうが数もサイズも上がるので、ぜひ秋のデイゲームはランガンスタイルで楽しんでみてください!」

 

【Sephia8】
マーカー付きで見やすい高性能エギングPE

「マーカー付きで見やすいのがいいですね。投げた距離、エギが沈んでいく様子もよく分かります。キャストの抜けがいいから、ラインがスムースに出てよく飛んでい気ますよ。しゃくりもしやすいし、それで細いのにものすごく強度がある。しかもコスパがいいので、とてもオススメできるラインになっています」