飛距離が出て高強度がサーフ用ルアーの時流

「ウィングビームとヒラメミノーSRの登場で、現時点でパズルは7割くらい埋まりましたね。まぁパズル自体が、今後、拡大する可能性も十分考えられますが」

– ミノー、シンキングペンシル、メタルジグ、ジグヘッドリグなど、サーフの幅広い状況に対応するために、熱砂シリーズのルアーは増え続けている。そして2019年秋に2つのルアーがデビュー。
「熱砂の新作で、今まであるルアーと同じようなものを出しても意味がない。“誰が投げても良く飛んで、巻くだけで釣れる”。この熱砂のコンセプトを大前提に、今まで獲りきれなかった魚が狙えるルアーでなければいけないんです」

– まさにサーフゲームというパズルを埋める新たなピースというわけだ。
「現在のサーフの傾向として、とにかく釣り人が多い。出来るだけ飛距離を出して広く探る、というのはシンプルで、有効な戦略です。あとオオニベが本州でコンスタントに釣れはじめたり、青物、真鯛、ヒラスズキなど、ザブトンヒラメを含めサーフのターゲットが大型化、多様化しています。昨今のサーフ用ルアーは、強さも求められます」

– 飛距離が出て高強度。2つの新作もサーフ用ルアーの時流に乗っているということだ。
「コンパクトで、メタルジグ並みに飛んで、ゆっくり引けて、アピール力のあるプラグ。70m飛ぶビッグミノー。あったら良いなぁ、と思いません? それを形にしたのが、ウィングビームとヒラメミノーSRなんです」

 

  • コンパクト&ハイアピール

    熱砂 ウィングビーム 80HS

    010 キョウリンキス
    ※狂鱗:001、008、010のみ

  • “飛ぶ” ビッグミノー

    熱砂 ヒラメミノー SR 150F/150S AR-C

    005 ヒラメゴールド
    ※狂鱗:001、008、010のみ

名作ジグ、スピンビームの血統を受け継ぐ、新ジャンルプラグ!

小型プラグの常識を破る飛距離とアピール

「ウィングビームは、何かに似てると思いませんか? 名前から想像がつくと思いますけど」

– 熱砂のルアーでビームといえばスピンビームだ。
「スピンビームは2フックのメタルジグで、飛距離が出て巻くだけで釣れる。フッキングも良い。2015年の発売当初は、サーフ用ルアーとしては画期的な存在で、今でも良く釣れます。このスピンビームを元にウィングビームが生まれたんです」

– その狙いは?
「例えば、スピンビームにもっとアピール力があれば。あるいは、もっとゆっくり引けたら。大型のフックを搭載できたら、と釣り場の状況に応じて、スピンビームでは物足りない局面が必ずあります。それを補うのが、プラスチック製のウィングビームです。飛距離はスピンビームと遜色ないですからね」

– プラグのタイプでいうと?
「形状的にはヘビーシンキングペンシルになりますが、アクションはバタバタ泳ぐ。僕にとっては、新しいタイプのルアーと言えます。貫通ワイヤーに大型のフックとリングを搭載し、大型青物をかけても安心してファイトできる強度も持っています」

 

【よく飛ぶ!】安定した遠投性能。プラグで飛距離100m超が狙える!

テストでは、無風状態の室内で平均飛距離97.7mを達成。テストデータは5投中2投が100mを超えている。「後方寄りの重心位置で、飛行中はウィングが尾翼の役割をして飛行姿勢が安定。弾頭になるヒップアップしたテールが、空気を切り裂きながら揚力を発生し、飛距離を伸ばします。スピンビームに引けをとらない遠投性能を持っています」

表は左右にスクロールできます

1投目 2投目 3投目 4投目 5投目
100m 88.5m 103m 97.8m 98.6m
平均97.7m!

 

【よく泳ぐ!】ウィングヘッドがワイドなウォブリングを発生

一見、水を受け流すシンキングペンシルのような形状だが、アクションはバタバタ泳ぐウォブンロール。「単なる扁平ボディだと、リトリーブでボディが寝て真っ直ぐ進むだけ。ウィングビームは、ボディが倒れようとするとヘッドのウィングが水を噛んで戻し、逆に倒れようとすると、また戻す。この繰り返しでバタバタとアピール力のあるウォブリングで泳ぎます」

 

低速巻きでも強い波動を発生。
扁平ボディの反射が魚を呼ぶ!

「ウィングビームは、バタバタ泳ぐ。水を噛むから強い波動を出して、ゆっくり巻いてもレンジキープしやすい。シルエットはスピンビームより大きく、扁平ボディでフラッシング効果が高い。熱砂シリーズ最小プラグで、アピール力があるのもウィングビームの特長です」

 

【タフ!】貫通ワイヤーに#4の大型フック&リングを搭載

「スピンビームのフックは、フロントが#8、リアが#6。対してウィングビームは前後が#4。リングも#4で強化。それを貫通ワイヤーに接続。ザブトンヒラメはもちろん、大型青物、大鯛など不意の大物がかかっても安心の強度を持っています」

 

【Color】実績の高いアピール系とナチュラル系を厳選

「カラーは、ヒラメゴールドやヒラメキャンディなど高実績なスタンダードカラーに加え、サーフカーニバルなどのアピール系と、キョウリンイワシなどナチュラル系をラインナップ。厳選の10色で、サーフの様々な状況に対応できます」

熱砂 ウィングビーム 80HS

(左)003 ヒラメキャンディ / (中)009 サーフカーニバル /(右)001 キョウリンイワシ

メタルジグの領域をよりスローに。よりハイアピールに攻める

喰わせはもちろん、サーチベイトでも活躍

– スピンビーム並みに飛んで、スローリトリーブに対応。アピール力もあるウィングビーム80HS。その使い方は?
「熱砂シリーズのルアーは、巻くだけで釣れる、がコンセプト。ウィングビームの使い方も、投げて底をとったらただ巻きが基本です。巻きスピードは、まずはバタバタ泳ぐルアーの振動が手元に伝わるスピードで巻きます。あとはストップ&ゴーやジャーク&フォールなど、使い方は通常のサーフ用ルアーと同じです」

– サーフ攻略の基本どおり、遠投して広範囲を探る?
「コンパクトでアピール力があるから、喰わせやすいサーチベイトとして活躍します。あとはミノーやジグヘッドリグでは届かない沖の瀬や離岸流の出口など、ヒラメが付いていそうなピンスポット撃ち。水噛みが良いから、シンキングペンシルではスルスル抜けすぎてしまう潮の流れが弱いときにも有効です」

– ではウィングビームならではの使い方、使いどころはありますか?
「速巻きで泳ぎが破綻しにくいのも特長です。水面に飛び出しにくく、例えば青物のナブラが立っているときに、表層で速巻き。バタバタとハイピッチな泳ぎで魚の喰い気を刺激して、バイトに結びつけることができます」

– 高活性時は、速巻きでテンポ良く探れるということだ。
「あと、メタルジグ並みに飛ぶので、その領域をスローに探れる。アピール力もある。ウィングビームにしかない新鮮なアクションです。周りの人が釣れていないとき。あるいは先行者が釣れずに去った後など、ほかのルアーを喰わないときに投げると、バイトを引き出す可能性が高まりますからね」

 

ティップと手元で ブルブルを感じながら巻きます

使い方の基本は、ルアーが泳ぐ
ブルブル感を一定に保ってただ巻き

「ウィングビームは、ウォブリングでバタバタ泳ぐから振動が手元に伝わりやすい。手元に伝わるバタバタ感や、ブルブル動くティップを確認しながら巻きます。引き波で水を噛んだら遅く、寄せ波に押されたら速くと、波や流れによって巻きスピードを調整します」

 

ターゲットは多彩。活躍の場はサーフ用ルアーの枠を超える

対象魚はヒラメをメインにマゴチ、青物、シーバス、ヒラスズキなど多岐にわたる。「オオニベも釣れるし、真鯛にも有効。岩礁帯ではハタ類や根魚にも効くし、テストではシイラも良く釣れた。カタクチイワシにマッチ・ザ・ベイトのサイズ感で喰わせやすい。サーフだけでなく堤防、磯、オフショアでも活躍するルアーです」

 

コンパクト&ヘビーウェイトルアーを使い分けて釣果UP!!

「ウィングビームの登場で、ビーム3兄弟がそろいました。遠投重視の釣りのバリエーションが増えましたね」

– どれを使うか? 迷うところだ。
「基本的にいずれも飛距離を出したいときが出番ですが、とにかく飛ばしたいならスピンビームTG。スピンビームで底を擦りすぎるならウィングビームと、各ルアーのどの性能を求めるかで使い分けましょう」

堀田さんの評価による性能比較を参考に、コンパクト&ヘビーウェイトルアーを使い分け、釣果を伸ばそう。

コンパクト&ヘビーウェイトルアー 性能比較表

表は左右にスクロールできます

  遠投性能 アピール力 フォールの速さ 低速巻き性能  風波の対応力
ウィングビーム 4 5 4 5  4
スピンビーム 4.5 4 4.5 4  4.5
スピンビームTG 5 4 5 3.5 5

※各項目の最高評価を5とし、それを基準に採点

熱砂待望のぶっ飛びビッグミノー誕生!

その先のブレイクを狙えるハイアピールビッグミノー

「ミノーは、届く範囲にヒラメが居れば、非常に効果的なルアー。ビッグミノーは、以前から欠かせないピースというのはわかっていました。それが実現しましたね」

– サーフゲームにおいてヒラメミノーSR150F/150S AR‐Cは待望のデビュー。今までなかったのは?
「ビッグミノーは、シルエットが大きいからアピール力がある。コノシロ、シロギス、イシモチなど、大きいベイトにマッチします。釣れるのはわかっていましたが、いかんせん飛ばない。空気抵抗が大きいですからね」

– 空気抵抗の壁を克服した?
「はい。シーバス用のエクスセンスシリーズにサイレントアサシン140という非常に遠投性能の優れたミノーがあります。今までは大きめのミノーといえば、それを使っていましたが、同等もしくは追い風ならボリュームがある分、風にのってそれ以上に飛びます。10mm大きくなって飛ぶというのは、実はすごいことなんです」

– SR=シャローランナータイプにしたのは?
「僕が釣りをしたことがある全国各地のサーフの7割が遠浅。遠投が必要になりますよね。水深50cmの沖の瀬の上。あるいは根が点在するサーフなど、通常のミノーは潜りすぎるという状況でスムーズに引ける。大きなシルエットをウォブンロールさせてアピールできます。当然、大型青物が喰っても安心の強度を担保します」

 

 

平均飛距離70m超。ビッグミノーで安定の遠投性能

無風状態の室内のテストでは、平均飛距離70m超を実測。「空気抵抗の大きい150mmのビッグミノーで、飛距離で定評のあるサイレントアサシン140並み、いや、自分の感覚ではそれ以上に飛ぶ。従来のミノーでは届かなかった沖の瀬や、離岸流の出口が狙えます。フローティングのほうが飛ぶのは、Fは軽いぶん飛行姿勢を崩さないようにバランスを調整。それによりSより若干飛距離を伸ばすことに成功しました」

平均70m OVER!!

表は左右にスクロールできます

  1投目 2投目 3投目 4投目 5投目 平均
ヒラメミノー
SR150F AR-C
75m 70.9m 73m 78m 61.9m 71.8m
ヒラメミノー
SR150S AR-C
71m 74.7m 62.9m 75.7m 68.5m 70.6m

 

AR-C VRシステムを搭載。
クラスを超えた飛距離と強度を実現

重心移動のウェイトを軸に吊るす形のAR-C VRシステムにより飛距離を伸ばす。「AR-C VRシステムは、細いミノーの内部で重心移動のストロークが稼げるから飛ぶ。しかも重心が低いので泳ぎが安定。また、AR-C VRシステムだから大型青物が喰っても安心の貫通ワイヤーが搭載できます。テールのキールのような形状と横アイも、そのためのギミック。#4の大型フックと大型リングを搭載し、大物とのファイトに備えます」

 

FとSの使い分けで攻め方のバリエーションが増やせる

「ヒラメミノーSRの使い方は、熱砂のルアーのコンセプトどおり、投げて巻くだけで釣れます。そのほかに、フローティングは、例えば沈み根の上で止めて浮かせて喰わせの間を入れたり、ロッドを縦にさばくトゥイッチで水面直下で小刻みに動かすといった誘い方ができます。シンキングは、遠浅サーフで沈めて底をなめるように通すことができる。FとSの使い分けで、攻め方のバリエーションが増やせます」

トゥイッチ

ロッドワーク例

 

ヒラメミノーIII 125F/125Sとタッグでサーフミノーイングの死角を埋める

– 熱砂のミノーには、実績抜群のヒラメミノーIII 125F/125Sもある。ヒラメミノーSRとの違いは?
「ヒラメミノーIIIは、潜行深度が1m30cm前後あるから水深2m以上のサーフで使うことが多い。どちらかというと、急深サーフ向き。ヒラメミノーSRは潜っても1m前後。水深1m50cmまでの遠浅サーフ向き。アクションはIIIのほうがバタバタと泳ぎますが、SRはビッグシルエットでアピールできる。IIIでは対応しきれなかった距離、浅さ、ビッグベイト捕食時など、今までのサーフ用ミノーの死角を埋めることができます」

有効なシチュエーション
  • 遠浅サーフ
  • 潜行レンジ1m以浅
  • 飛距離60m以上の遠距離
  • 大型ベイト捕食時 etc.
熱砂 ヒラメミノー SR 150F/150S AR-C

005 ヒラメゴールド
※狂鱗:001、008、010のみ

有効なシチュエーション
  • 急深サーフ
  • 潜行レンジ1m以上
  • 飛距離50mまでの近~中距離
  • 幅広いベイトに対応 etc.
熱砂 ヒラメミノーIII 125F / 125S AR-C

33T カガヤキヒラメリョク

【ウィングビーム 80HS&ヒラメミノーSR 150F/150S AR-C】
推奨タックル

強めのロッドが飛距離を伸ばし、操作性を高める

「ウィングビームもヒラメミノーSRも熱砂シリーズのロッドのどのモデルでも使えますが、重量があるので遠投性を重視するなら、ちょっと強めがおすすめです。パワーで言えば、ウィングビームはM+以上。ヒラメミノーSRは、鋭く振り抜くほうが飛距離が出るので、MH以上がベターです。リール、ラインはいつもどおり。飛距離の重要性が高まる現在のサーフゲームで、PEラインは万が一、100m投げて高切れしたとしても、釣りが継続できる300m巻きが安心です」

タックルセッティング例

ロッド:NESSA LIMITED S1010M+
リール:VANQUISH 4000XG
ライン:PITBULL8 / 1号300m巻き(リーダーはフロロカーボン5~6号)

「ウィングビーム80HS」「ヒラメミノーSR 150F」
開発ストーリー 記事一覧

ウィングビーム80HS

【前編】熱砂 Wing Beam80HS開発ストーリー サーフゲームを劇的に変えたスピンビームに、さらなる進化の余地はあるのか・・・!? ほしいのはアピール力のあるスピンビーム

【後編】熱砂 Wing Beam80HS開発ストーリー メタルジグ並みの飛距離とヒラメを寄せるハイアピールアクションの秘密

ヒラメミノーSR 150F

【前編】熱砂 HIRAME MINNOW SR 150F/150S AR-C開発ストーリー 150mmで70m飛ぶ大型ミノー 未踏の領域への挑戦

【後編】熱砂 HIRAME MINNOW SR 150F/150S AR-C開発ストーリー 飛距離70m超の大型ミノーが未来のサーフゲームの布石を打つ

WEB LURE X MOVIEサーフゲームの死角を埋める2つの長距離弾 誕生!