実釣フィールド/種子島(鹿児島県)

鹿児島県大隅半島の南に浮かぶ、鉄砲伝来と宇宙センターで知られる島。黒潮が流れ、エギンガーの間ではアカ系大型アオリイカの聖地として知られ、4kgオーバーが多数捕獲されている。鹿児島空港から空路や、鹿児島市内から高速船でアクセスも良く、遠征地としても人気。

DAY1 種子島のレッドデビルと渡り合えれるタックルなら全国各地で通用

– 実釣は、2019年4月下旬。富所さんはフルモデルチェンジされたSephia SS TIP EGING、Sephia CI4+ TIP EGINGの追加機種、そしてリールのSephia SSのプロトモデルを手に種子島へ向かった。
「なぜ種子島かというと、一つはSephia CI4+にS68MH-Sが追加されたから。これはXTUNEレッドデビルのCI4+版といえるモデルで、4kgオーバーのアカ系大型アオリイカ、“レッドデビル”をはじめ、大型イカ狙いで真価を発揮します。ロッドのSephia SSは、パワーはMLとMですが、レッドデビルはエギをしっかり動かして誘うことが重要。それができるかを試したい。種子島の大型イカと渡り合えれば、全国どこでも通用することになりますからね」

オールマイティに使えるSephia SS S66Mで実釣開始

– 初日、正午前に種子島入りした富所さんは、昼食をとる時間も惜しんで実釣をスタートさせた。
「実釣は明日の昼過ぎまで。時間は短いので、しっかりインプレションをしつつ、4kgオーバーのレッドデビルを獲りたいですね」

– 最初に選んだロッドは、Sephia SS S66M-Sだ。
「水深は30m弱。潮が2ノット弱と走って、アントラージュS4(55g)など、ちょっと重めのエギを使うことを想定して。エギの重さは、最初の着底だけじゃなく、ジャーク後の2回目の着底をしっかりとれる重さが重要です」

– 潮が緩むと即座にエギをアントラージュS3(43g)にチェンジ。
「Sephia SSのMパワーは、S3がちょうど良い重さですね。水深が25m以上あっても、エギをカンカンッとシャープに動かせます。レッドデビルが誘いやすい。だからといって硬すぎず、ソリッドティップのタフテックαが長めに感じられて、ジャーク後のステイでエギを潮に馴染ませやすい。S66M-Sは取りまわしやすく、足場の高い船でも対応できる。水深がある、潮の流れが速いといったアントラージュS3以上を使うことが多い状況で、オールマイティに使える一本ですね」

  • ジャーク
  • ステイ

1.5kg超のレッドデビル予備軍が難なく浮上

「種子島のレッドデビルは、ベイトに依存して動いているんですけど、船長によると魚探に出るベイトフィッシュの反応が薄いみたいですね」

– 釣況はベストといえない中、ファーストヒットは700g強がアントラージュS3を抱いた。
「水深30m。全国的に見れば秋イカサイズ。Sephia SS S66M-Sで、イカの引きがしっかり楽しめました」

– 続いて水深28mから約10m落ちるカケサガリでは、1投目にエギをひったくるようなバイト!
「さっきよりちょっと大きいかな。イカが走るときはドラグを出す。うん、リールのSephia SSのドラグは非常にスムーズですね。イカが止まったらドラグを軽く締めて、ラインテンションを抜かないようにリールを巻く。リールの剛性が高いからしっかり巻けます。1.5kgくらいだと思うけど、Sephia SS S66M-Sはきれいに曲がって、リフト力もある。これなら2kgオーバーがきても、安心してやりとりできますね」

1.7kgを難なく水面に浮かせてみせた。

浅場でSephia SS S511ML-Sをセレクト。
「ショートロッドでもアタリを待ちやすい」

– 水深25mを切るエリアにくると、ロッドをSephia SS S511ML-Sに持ち替えた。
「浅場なので。S511ML-Sは、例えば秋、水深15~35mをメインに狙うときに出番が多くなるでしょうね。ショートロッドですけど、ソリッドティップが長めで、エギを潮に馴染ませて、イカに違和感を与えずにアタリが待ちやすい。短くて硬いロッドは、アタリを待つときにエギがブレやすいですからね」

– ハイピッチなジャーク後、アタリを待ちやすい特性を活かして15カウントと長めのステイでアタリを待つと、鋭いアワセを入れる。
「じっくり待っていたら、ティップがパパパパッと入りました。ロッドをグングン曲げて、止まってからはしっかり寄せるパワーもあります」

– 丸々と太った1.5kgオーバーをキャッチ。
「S511ML-Sは取り回しが良いので、浅場の近距離戦でハイピッチなジャークを入れるテンポの良い釣りが好きな方にもおすすめですね。水面が近い喫水の低い船にも向きます」

ウネリが出たらSephia SS S70ML-Sで対処。
そして初日最大をキャッチ!

– 夕マズメになるとウネリが上がり、富所さんはSephia SS S70ML-Sを迷いなくセレクト。
「船が不安定な状況で楽に、丁寧に釣りをするためのチョイスです。ウネリで船が揺れるときは、ロングロッドがエギの姿勢を安定させやすい。さらにしなやかなソリッドティップを搭載するMLなので、ティップのためが効いてアタリが待ちやすい。水面が遠い足場の高い船にも向きます」

この選択が当たり、キロオーバー、初日最大の2kg弱、そしてキロ弱を立て続けにキャッチし、この日の実釣を終える。

「スパイラルXの採用でブランクスは軽くて強く、しなやかでシャープに進化しています」

– 初日にロッドのSephia SSを使った感想は?
「ファーストサンプルからテストしてきましたが、最終的にはちょっとやりすぎ!? という印象。ミドルクラスのSSで良いの? と思うくらい上位機種に肉迫する性能を持っています」

– 具体的にどこが進化して、上位機種に迫る性能に?
「一番はブランクスです。スパイラルXの導入で、前作より高強度でネジリ剛性も高い。細身で軽く、シャープなブランクスになってます。普及価格帯のロッドにありがちなダルさがないですね。バットが強いから、より少ない力でしっかりジャークできて、実釣中に何度も言いましたが、ティップがしなやかなソリッドのタフテックαで、エギを潮に馴染ませやすい。ティップの変化でアタリがとりやすくなってます。センターカット2ピースで、ジョイントは硬さのギャップを抑えてきれいに曲がる。リールシートのスクリューもダウンロックになって緩みにくくなっているなど、細かい点まで気の利いた改良が施されています」

– 上級者も納得の仕上がりになっている?
「新しいSephia SSだけで見れば、これで十分と言えますね。例えばエキスパートの方が、手持ちのロッドにないレングスやパワーのサブロッドとして使っても良いし、操作性が高いので初中級者のレベルアップをサポートしてくれます。機種もS511ML-Sに、66と70はML-SとM-Sがある。自分が良く行くフィールドにマッチする1本が見つかるはずです」

セフィア SS ティップエギング

S66ML-S

– リールはNew Sephia SS C3000SDHをチョイス。
「新しいSSはS3、S4といった重めのエギがシャクリやすい。これはリールの重心が手元の近いGフリーボディの採用が大きいですね。自重は先代と変わらないのに、より軽快な操作を実感できました。もともとHAGANEギアによるリーリングの力強さと滑らかさあって、さらに軽快さがプラスされた感じですね。ジャークだけでなくラインを70m、80mと出して回収するときも軽く、スムーズに巻ける。実はこれ、実釣で非常に助かる特性です。疲労の軽減と手返しの良さに関わってきますからね」

– よりジャークしやすく、巻きやすいリールに進化した?
「そうです。あと進化点で言えば、防水性能を高めるコアプロテクトの採用も心強い。例えば船が走っているときに、飛沫がかかっても安心です。ドラグの滑り出しも安定していて、ドラグ力の変化が大きいラピッドファイアドラグで、大型イカに走られてもスムーズに対処できます。2kgオーバーがきても安心してやりとりができます」

DAY2 「Sephia CI4+ S68MH-Sはエギの重さと水圧に負けずにジャークできる」

– 実釣2日目は、ロッドのSephia CI4+追加2機種でレッドデビルに挑む。まずはS68MH-Sだ。
「これは、Sephia XTUNEレッドデビルのCI4+版といえる、4kgオーバーも視野に入れたロッドです。バットのパワーがあって、ティップもハイレスポンスソリッドで張りがあってやや硬め。ロッドのパワーに合わせて、ソリッドティップも最適化されています。アントラージュS3、S4など、重めのエギをメインに使うロッドです。今は浅く、潮の流れも緩いのでS1を使っていますが、もちろん軽いエギも思いどおりにコントロールできます」

– 水深25~30mを探ると、早速、キロクラスが連発!
「このロッドに対してイカのサイズは小さめですけど、小さなアタリがしっかりとれる。感度も良いですね」

– サイズが上がらないため、水深50m強の深場から駈け上がるエリアに移動すると、Sephia CI4+ S68MH-Sの真価が発揮される。
「深いのでエギの重さだけでなく水圧がかかる。ここでMLでもMパワーのロッドでも釣りはできるけど、MHの硬さがあるとジャークが楽です。エギをしっかり動かしやすい。レッドデビルはエギをしっかり動かすことで、バイトさせやすくなりますからね」

– だが、深場に移動するとイカの気配はなく、船長によると魚探にベイトフィッシュの反応もない。
「種子島のレッドデビルは、ベイトに支配されている。ベイトフィッシュが居なければ、イカもいませんね」

アタリを求めて、再び水深30m弱のエリアへ戻る。

浅場はSephia CI4+ S511M-Sでテンポの良い釣りを展開。
「パワー系の頼もしいショートロッドです」

– 再び水深30m弱のエリアへ移動すると、潮は0.4ノットと朝より緩む。
「まもなく潮止まり。潮が動き出す2時間後が勝負です。ここは浅いし、流れが緩いので、ロッドはSephia CI4+ S511M-Sを使います。取り回しやすいショートロッドで、Mのパワーがあるのでしっかりジャークできる。しなやかなソリッドティップのタフテックαで小さなアタリを逃さず、3kgオーバーが難なく獲れるようなロッドです。SSの511ML-Sと同様、ショートロッドは水面が近い船とも相性が良いです」

– エギはアントラージュS1(28g)。水深25mのエリアで小さなアタリを何度も出し、ステイでかけたのはコウイカだ。
「潮が動いていない証拠ですね。S511M-Sは小さなアタリがとれるし、操作性が高いから、ジャークで誘って、ステイでエギを潮に馴染ませて、という作業がテンポ良く行いやすいです」

– 次のひと流しで同じ釣りをすると、S511M-Sがきれいな弧を描く。
「ロッドが曲がっても復元力でグイグイとリフトアップしてくれます。パワー系の頼もしいショートロッドですね」

– わずかに2kgを切る良型に、主導権を与えることなくランディングに成功。
「3kgオーバーはアワせでバットがドンッと止まる。それを味わいたいですね。全国的にみると9月、10月の元気の良いイカは、糸フケをとってる間に抱く。S511M-Sは、ショートロッドでスピーディな釣りを展開するときにも良いですね」

– さらにキロオーバーを追加し、タイムアップまで残り2時間を切るころ、ロッドを再びSephia CI4+ S68MH-Sに持ち替える。
「昨日から水深30m前後のエリアは、出ても2kgまで。そろそろ潮も動き出すと思うので、最後はちょっと深めの水深50m前後から40m前後のカケアガリで勝負します」

セフィア アントラージュ

201 金テオリーブ

「追加モデルの登場で、CI4+シリーズで色々なロッドがチョイス可能。釣りの幅が広がります」

– 水深50m~40mのカケアガリエリアでは、エギはアントラージュS4(55グラム)を使用。
「バットがしっかりしているからディープに落としたエギをしっかりジャークできます。ティップはハイレスポンスソリッドで張りがあるから、水圧がかかってもティップが持たれすぎず、エギの姿勢がコントロールしやすい。これだけ丁寧に探っても出ないかぁ・・・」

– サイズアップ狙いで深場に挑んだが、レッドデビルの反応はなく沖上がりを迎えることとなる。
「ディープにベイトの気配がなかったので、やはりレッドデビルも居なかったんでしょうね」

– 2日目も最大は2kg弱でしたが、Sephia CI4+のS511M-SとS68MH-Sが、種子島で通用することはわかりました。
「何度も言うようにS68MH-Sは、4kgオーバーのレッドデビルも視野に入れたモデルですからね。重いエギ、水圧のかかるディープでジャークが楽。でも、S1のような軽いエギも繊細にコントロールできました。S511M-Sは、秋イカをテンポ良く釣るのに良いし、船の真下方向を探るバーチカルエギングにもマッチします。取り回しやすく、パワーがあるので深場に落としたエギをしっかり跳ね上げることができます。あと、どちらもティップに糸絡みしにくい3D一体構造フレームのXガイドを専用設計で搭載しています。ティップエギングは向かい風で釣りをすることが多く、ティップは糸絡みしやすい状態。実釣性能とストレスフリー性能が高められています」

– 2本の追加モデルの登場で、CI4+シリーズは全6機種になりました。
「色々なタイプのロッドがチョイスでき、釣りの幅を広げることができます。紀伊半島や関東でも3kgオーバーは出るので、この2本は活躍するでしょうね」

セフィア CI4+ ティップエギング

※写真はS68ML-Sです