ロックショアで使うジグはアピールの強いロングモデルがオススメ

ジグは地形を探りつつ中層を探り、潮流の変化も感じ取ることができる

足場が固定されてしまうロックショアでは、回遊待ちを強いられることもしばしば。反応がないときは、休憩するか磯変わりしよう。沖ではトロール船の姿も。

 

– 釣行2日目、昼の時点でイサキ、シイラ、クロダイとキャッチしてきているが、バイトはどれも単発。続く2回目の磯で4キロクラスのヒラマサをヒットさせるも、痛恨のバラシ。使っていたのはコルトスナイパーロングだ。鈴木さんがロックショアでよく使用するというのがこのジグ。コルトスナイパーロングの出しどころは?
「まず、水面に何も反応がない、ナブラもない、そんな時に投げると何かしら釣れる可能性があるのがジグです。また、潮の流れを発見することもできます。表層は流れてないけど、ジグを投げたら下は流れているなというのがわかったり。そして地形変化や水深もだいたいわかります。自分から右方向に投げて100gで30秒で着底したとして、今度は左に投げて100gで20秒だったとします。そしたらここは右から左に駆け上がりになっているなというのがわかりますよね。あとは、同じ場所で毎回引っかかるから、ここは根があるなとか、釣りをしながらだんだん地形がわかってくるんです」

–  ロングモデルをメインに使っている理由は?
「小さいジグだとアピールが足りないんです。ロックショアのオープンエリアでは、なるべく目立たせて魚から気づいてもらえるようにロングを使います。青物系はロングが使いやすく、自分はロング系の100~120gをメインにしています。アクションは、ちょんちょん誘いながら中層まで上げてきます。トップに反応しない魚、浮いてこない魚、居つきの魚を狙う釣りですね」

  • ベイトフィッシュを把握する上で重要なのが鳥の姿。この日は鳥が少なく、キャスト範囲に鳥山ができるようなこともなく、ナブラも起こらなかった。

  • 3回目の磯変わりでやってきたのは、沖に大きく潮が走るポイント。はるか沖ではマグロが跳ねており、雰囲気も良い。そして、ついに待望のビッグフィッシュがヒットする。

3回目の磯に移動してきて1投目の出来事。コルトスナイパーロングに強烈なバイトが。比較的浅場で掛けたこともあり、安全な場所に誘導しながらファイトしていく。それでも潜られてしまい、根ズレの恐怖に耐えていると、幸いにも魚が浮いてきた。

赤く大きな魚体が浮いてきた。水面から巨大な頭が突き出た。この魚はなんだ!?

満潮からの下げで、潮が大きく動き出したタイミング、小雨が降る中、この磯場について1キャスト目。ロッドを豪快に曲げるガチンコファイトで上がってきたのはなんとスジアラ。鈴木さんがショアからスジアラを釣るのは初めてだという。

コルトスナイパー ロング

02T ブルピンイワシ

ヒットルアーはコルトスナイパーロング100g。カラーはメッキマイワシ。根に潜られながらも見事にキャッチ成功した。

大型魚とのファイトは、潜られないようにとにかく巻くこと!

制限があるからこそ、ショアの釣りは楽しい!

– 強烈なファイトの末、上がってきた赤い大きな魚体の正体はスジアラ。重さは推定7~8kg。想像していなかった巨大なゲストの登場に、現場は大きく湧いた。ルアーを投げれば何が登場するか分からない、ロックショアゲームの醍醐味だ。
「最初は青物かと思いました。そしたらやたら潜るし、焦りましたよ。途中、根に潜られたんですが、耐えていたら運良く出てきましたね」

– 足場に制限があるロックショアでは、ファイトの技術も要求されてくる。
「キャスト位置とランディング位置をよく考えなくてはいけません。投げやすい場所と魚をランディングしやすい場所は違いますからね。ジグの場合は特に、水中に何もない場所でファイトしたいです。足元に浅場があったりすると、そこに魚がスタックしてしまいますので。ヒットしたらそこから魚をファイトしやすい方向に誘導していく。ファイトはとにかく巻くこと。巻いて巻いて、とにかく距離を詰めていく。ロッドを立てているだけでは、魚は横に動けるので根に入ったりしてしまいますよ。自分の釣りやすい場所ばかりじゃないから、いろいろなことを考えながら釣りをしなくてはいけないんです。だからショアは難しいし、だからこそ楽しいんですよね」

  • フックは常にチェックして、弱っていたらすぐに新しいものに交換する。ボトムにコンタクトする釣りなので、フックの消耗は早い。

  • スジアラのファイトがいかに壮絶だったかがリーダーの状態でもわかる。1尾釣ったらラインチェックする、これは基本中の基本。

  • スジアラとのファイト後、リーダーを結び直す。魚をキャッチした後だけでなく、リーダーに傷があったら、すぐに結び直す、ラインを詰めるといった作業が必要だ。

信じれば報われる、最後の最後にやってきた本命の青物!

ハイシーズンにはない難しさを見事攻略し五目達成

2日目最後のスポット。これまで同様、ベイトフィッシュは確認できるが、鳥山もなく、フィッシュイーターの雰囲気は少なかった。

– 予期せぬ嬉しいゲストに彩られた今回の釣行だが、やはりロックショアの本命である青物が欲しい。どこの磯に立っても、魚の反応は単発で、どれも後が続かないのが難しいところだ。
「ベイトフィッシュはどのエリアも多いんですよね。でも肝心なターゲットが回遊していない。岸にも沖にもベイトがたくさんいたので、魚はエサを積極的に追う必要がなく、動き回っていないのかもしれません。だから、最初に居つきの反応する魚を釣ったら、あとが続かない。また、タイミング的に、魚が抜けてしまった後で、そもそも魚が少ない状態。待っていても回遊して来ないんですよね。だからこそ、磯変わりして最初の数投はとても大事です。一回一回のバイトを大切にして釣り上げていくのが、今回のパターンといえばパターンです」

厳しい状況下ではチャンスは少ない。ヒットしたら確実に獲らなくてはならない。そんな緊張感の中、グッドサイズのブリを豪快に抜き抜き上げる。

– 2日目の15時半、ついに待望の本命がヒットする。厳しい状況下で、少ないチャンスをついにものにした。
「良いサイズのブリですね。先週まで釣れていた群の、その残りが近場に居ついていた感じだと思います。同じ釣りをしていても、全部釣れる魚が違うのが、今回のコンディションですね。難しいですが、これはこれで楽しいですよ!」

今回の釣行のMVP、コルトスナイパーロング。大きく飛ばして長くスライドフォールさせ、魚に強くアピールさせることができるジグだ。

推定7~8kgのブリが登場。釣果情報で聞いていたよりも数段大きい個体だ。ヒットしたのはコルトスナイパーロング100g。ベストコンディションでは無くても、最後には狙った魚を仕留める、プロアングラー鈴木斉の真髄を見た。

Day3 釣行最終日、エリアを大きく変えて別の可能性を試す

夏はライトめのタックルでいろいろな魚と戯れる

釣行3日目。日の出前から出船し、朝マズメを着実に狙う。美しい朝焼けを見ながらの移動中、期待が高まる。

3日目の釣行最終日は、福江島南方面まで移動した。よりフレッシュな磯場で新たな魚を狙っていく作戦だ。 夜明け前から出船し、朝マズメのチャンスタイムを確実に撃ち抜く。潮は走っているし、ベイトも確認できた。沖のほうでは、単発ながらナブラも起きているようだ。

しかしながら、キャストを繰り返しても、バイトはない。昼までの釣行ではあったが、魚からの返答はなく、納竿となった。それでも蓋を開けてみれば、ハイシーズンが過ぎた初夏でも、狙い通りいろいろな魚が遊んでくれた。今回の結果には、鈴木さんも満足げだ。

「難しいながらもいろいろな魚が釣れて、楽しい釣行になりました。春の釣りが終わると、青物のサイズは2~3kgが多くなってきて、初夏は4~5kgが出たらいいほうですね。2~3kgがアベレージなので、ハードなごついタックル、太いライン、大きいルアーはそこまで必要ないんです。だから、夏はタックルをワンランク落として、いろいろな魚と遊ぶのがオススメですよ。ロックショアでは、PE6~8号で大きいルアーをガンガン投げるイメージがあるかもしれませんが、PE3~4号がちょうどいいです。ビギナーの方も、夏の間にちょっとライトめなタックルで楽しんで、これから魚が大きくなってくる秋に備えるのも良いかもしれませんね。夏は比較的、磯も空いているので、皆さんもぜひ挑戦してみてください」

  • 大きく潮の走るエリアで、前日同様、ダイビングペンシルとジグをメインに釣りを組み立てていく。ベイトフィッシュも確認できるが、バイトが遠い。

  • 船長と相談しつつ、磯を変えながらアタックを続ける。昼までに3回磯を変えてチャレンジしたが、バイトはなく納竿となった。

タックルデータ

①ミノー用

ロッド:コルトスナイパーエクスチューン S100MH
リール:ステラSW8000PG
ライン:オシア8 / 3号
リーダー:ナイロン60ポンド

②ジグ用

ロッド:コルトスナイパーエクスチューン S106MH/PS
リール:ステラSW8000HG
ライン:オシア8 / 4号
リーダー:オシアリーダーマスターフロロ60ポンド

③トップウォーター用

ロッド:コルトスナイパーエクスチューン S106MH/PS
リール:ステラSW14000XG
ライン:オシア8 / 4号
リーダー:ナイロン80ポンド