日中はトップ、夜はボトム攻めが面白い!

– 身近なフィールドで手軽に楽しめるブリームゲーム。だが、それだけにライバルも多い。近年は新たなメソッドやルアーが登場し、より緻密なゲーム展開が可能になりつつある。昼夜を問わずアグレッシブにルアーへ反応するが、はたして、どのようなルアーやアプローチが“正解”と言えるのだろうか。
黒田「デイゲームなら、高水温期は断然トップゲームが楽しいですよね。ルアーは新作のライズウォーク65F。フッキング率の高さがこのルアーの魅力です」
嶋田「ルアーをチェイスするブリームの姿を目撃するだけで、もう大興奮(笑)。トップゲームはシンプルだけど奥が深い。当然、ルアーのセレクトやアクションでも明暗が分かれます」

黒田「一方のナイトゲーム。これはもう、ボトムゲームがベストですよね」
嶋田「夜のブリームは基本的に活性が高め。ボトムの地形変化を感じながら、探って誘いつつステイでバイトを待つのが基本です。根掛かりとの戦いではあるけれど、ストレスフリーにアプローチできるルアーを使えば、より釣果はアップします。ネガカリノタテは、ボトムゲームで最も信頼しているアイテムのひとつ」

新作ライズウォーク65Fによる日中のトップゲームを黒田さんが解説。ネガカリノタテによる夜のボトム攻略については、嶋田さんがその基本を明かす。

 

デイゲームは「上」を意識しやすく、 夜はボトムの甲殻類を意識

ブリームは、夏前後の高水温期は、日中の表層付近でアクティブにベイトを追う。トップウォータープラグはデイゲームに欠かせない選択肢のひとつだ。一方、夜のブリームは基本的に日中よりも活性が高くなることが多い。底付近で甲殻類を意識しているため、比較的スローなボトム攻めが有効になる。

手軽さと奥の深さがブリームゲームの魅力

クロダイやキビレは河川の河口付近や港湾部などの身近なフィールドに生息。ゲーム性の高さやパワフルなファイトが人気で、ビギナーでも気軽にチャレンジできるため、近年はメインで狙うアングラーが増加中。

 

【デイトップ】バイトチャンスを逃さないクイック系ペンシルポッパー

ブレニアス ライズウォーク 65F

006 IPチャート

トライ&エラーを繰り返し、遂に完成

写真は、ライズウォーク開発時のプロトタイプ。
黒田さんは開発初期段階から深く携わり、理想のペンシルポッパーを模索。試作と調整、テストを繰り返し、納得の完成形へと導いた。

 

【ナイトボトム】臆せず攻め抜けるボトム攻略のマストアイテム

ブレニアス ネガカリノタテ

011 YCオレンジ

新色の追加で充実のラインナップ

今季のネガカリノタテは、YCオレンジ、ゴールドクラウン、イソガニブラウンの新色3種が追加。激戦区で実績の高いカラーが採用された。ティザー効果が期待できるラバースカートも、各色にマッチする配色を厳選。

【デイトップ】日中のトップゲーム / 黒田健史
小魚偏食時は短い移動距離で細かく誘い続けるのがベスト。
浮力を抑えた仕様でバイト&フッキング率アップ!

水噛みの良さが釣果アップに貢献

– ここでは、黒田さんによる日中のトップ攻略についてご紹介したい。メインとなるのは、新作のライズウォーク65Fだ。
「地域差はありますが、梅雨頃から秋までの高水温期はブリームの活性が高く、トップ系のルアーへの反応が良いですね。ラン&ガンでスピーディなゲームを展開できます」

– トップ系のルアーはポッパーやペンシルなどのタイプが存在するが、ライズウォークは「ペンシルポッパー」タイプ。
「一般的なポッパーは、直線的に連続ポッピングで誘うルアー。個人的には、エビを偏食している状況にマッチするタイプだと考えています。ペンシルベイトはアクションを優先してやや浮力を高めに設定したタイプが多く、捕食が上手ではないブリームのバイトを弾きがち。バイトへの持ち込みやすさやフッキング率の向上がライズウォーク開発時のテーマでした」

– ライズウォークは、2つの特徴でそれらの課題を克服。
「まずひとつ目が、移動距離の短さ。カップ状のヘッド部が抵抗となり、細かくネチネチとドッグウォークで誘い続けられるため、ブリームが追いつく“間”をキープ可能。ミスバイトの発生を低減できます」

– そして、もうひとつの特徴が浮き角度と浮力だ。
「浮力は控えめで、立ち気味の浮き姿勢に設定。アクション時に水面から飛び出しにくく水を噛み続けているため、バイト時に弾かれにくくフッキング率の向上に貢献します」

 

【MAIN LURE】キャッチ率を高める浮力設定と小刻みアクション

ブレニアス ライズウォーク 65F

006 IPチャート

 

水に絡みつつ・・・小刻みな首振りアクションを発生!

「ライズウォークは、一般的なトップウォータープラグに比べて浮力を抑えた仕様。高浮力なプラグは捕食が上手ではないブリームのバイトを弾いてしまいがちですが、ライズウォークは比較的スムーズにフッキングに持ち込めます。独自のカップ形状のおかげで、細かいドッグウォークを発生。早くて移動距離の短いアクションは、残像効果で実態がボヤける。おそらく、ブリームからは小魚の群れのように見えていて、一気に捕食本能にスイッチが入ります」

アピールを高めシルエットをぼかす

独自のカップ形状は、移動距離を抑えるためのもの。カップの上部に設けられた給水口から入った水を背面側の噴水口より放出。細かな泡を発生し、アピールを高める。細かな泡は、ボディのシルエットをぼかし、警戒心の強いブリームに違和感を与えにくい。

バブルチャンバーシステム

 

立ち気味の浮き姿勢に設定

「移動距離の短さとフッキング率アップを実現するには、浮き姿勢も重要。やや立ち気味で浮力も抑えているため、障害物周辺のピンスポットをネチネチ攻めるような使い方にもマッチします」

【Check】ベイトフィッシュを重視してポイントを選択

「経験上、ペンシルポッパータイプが有効になるのはボラの稚魚やイワシといったベイトフィッシュを偏食している状況。そういった意味では、ベイトさえ豊富であればシチュエーションは不問です。上ずっている小魚の群れを確認したら、迷わずライズウォークをセレクト」

 

 

連続的な細かいドッグウォークで誘い続ける

「ブリームのトップウォーターゲームでは、一定のスピードかつ一定のアクションで誘い続けるのが王道。ミスバイトがあっても諦めずに誘い続けると、再びバイトしてくることも少なくありません」

【COLOR SELECT】見上げたときの「透過度合い」で使い分け

「カラーはブリームがルアーを下から見上げている状態を前提に選択。クリア系は太陽光を透過しやすいため、シルエットがあいまいになりナチュラルに魅せられます。IPアカキンはホワイトベリーで光を透過しにくく、シルエットが際立つため濁りが強い状況で有効な選択肢のひとつ。インサートプレート(IP)は、あいまいなシルエットとフラッシングを両立」

 

細かなアクションが “小魚の群れ” を演出

– バイトを弾きにくく、フッキング率も優秀なライズウォーク。どのようなシチュエーションを得意とするのだろうか。
「個人的に、ペンシルポッパータイプはボラの稚魚やイワシなどの小魚を偏食している状況で圧倒的な強さを実感しています。ライズウォークの移動距離の短い細かな連続ドッグウォークは、視覚的な残像を演出。見切られにくいだけでなく、その残像が“ベイトフィッシュの群れ”に見えているという仮定のもとにアプローチすることが多いですね。一般的なペンシルベイトは、一尾の小魚をイミテートしているのに対し、ライズウォークのドッグウォークは単体で群れを演出できる点が魅力です」

– ブリームゲームのトップゲームでは、止めずに誘い続けるのがセオリー。
「チェイスを視認しても、焦らず一定のスピードで誘い続け、バイトを待つのが基本です。ロッドワークは、グリップエンドを肘の付近へ当て、その反動を利用しながらリズミカルに動かすとアクションが安定するし、体力的な負担を抑えて誘い続けることが可能です。ロッドはアクションさせやすさを考慮してやや短めな7ftを選択。コツを押さえれば誰にでもイージーにトップゲームの醍醐味を堪能できます。コストパフォーマンスも高いルアーなので、ぜひその威力をお近くのフィールドで体感してみてください」

 

興奮度はMAX級!

チェイスからバイトまでの
一部始終を目撃せよ

「日中のトップウォーターゲームでは、チェイスからバイトに至るまでの一部始終を目視しながら楽しめる点が醍醐味。ライズウォークは1投で複数回のバイトチャンスを作り出す能力を秘めています」

【APPROACH】岸際のシャローエリアも慎重にサーチ

「オープンなエリアでは、どうしても遠投で沖側を攻めたくなりますが、まずは足元のバンク沿いを慎重にサーチすべき。水深30cm未満でもベイトフィッシュがいればブリームは接岸します。捕食対象を追い詰めやすい岸際こそ、実は狙い目」

【TECHNIC】反動を利用して小刻みなドッグウォークを持続させる

「ライズウォークは比較的動かしやすいルアーですが、仕様上は水の抵抗をやや大きく受けるため、長時間にわたりドッグウォークを続けていると、肉体的な負担も大きい。僕は、ロッドのグリップエンドをリズミカルに肘に当てることで、反発力を使ってアクションさせています」

グリップエンドが肘に当たる反発力で小刻みにドッグウォーク

【LURE ROTATION】エビを意識する個体にはポッパータイプが有効

「ライズウォークは小魚をメインに捕食している状況で強いルアー。エビなどを偏食している場合はポッパーが有効になるケースが多く、パニック状態の小魚を演出する場合はペンシルベイトにシフトします」

【デイトップ】日中のトップゲーム / 黒田健史
タックルデータ

テクニカルプラッギングにマッチする7ftのML

「新生ブレニアスは、ブランクス性能が飛躍的に進化。スパイラルXやハイパワーX、パーフェクションシートCI4+など、最新のテクノロジーを積極的に採用しています。トップウォータールアーのテクニカルな操作には、ショートロッドのS70MLがベストマッチ。ショアの釣りはもちろん、ボートゲームもこれ一本で充分です。ライズウォーク使用時のリーダーは、ナイロンの20lb前後を選択」

ブレニアス S70ML

※写真はS76M

【ナイトボトム】夜のボトムゲーム / 嶋田 仁正
シーズンを問わず、タフコンディション時の切り札。 ハイシーズンは、一晩に2桁キャッチも本気で狙える!

シールド形状と高浮力ワームの絶妙コンビ

– 2014年の登場以来、その優れた根掛かり回避性能と釣獲力で全国のブリームファンから厚い支持を得続けているネガカリノタテ。今季は新色も仲間に加わり、ラインナップが充実。嶋田さんの長年の経験を凝縮したこのルアーについて、あらためてその本質を聞いた。
「それまでのボトム系リグでも、ある程度は根掛かりを回避できていましたが、アオサのような海藻には対応できず、アマモの茎にフックがグサっと刺さりチャンスを潰してしまうようなケースがありました。カキ殻のような細かい凹凸を含めて、これらの障害物の周辺を丁寧にトレースできる形状を模索した結果、たどり着いたのがスプーンのようなシールド形状。フック全体を障害物から守るようなデザインだからこそ、根掛かりを恐れず要所を攻めきれるんです。トレーラーにブリームキャッチャーをはじめとする高浮力タイプのワームをセットすることで、より根掛かりを起こしにくく、わずかな水流に反応し自発的に揺らめいてバイトを誘います」

– ネガカリノタテは、タフな状況全般に強いルアーだ。
「水温の低下や濁りによってブリームの動きが鈍くなっているような状況こそ、このルアーの出番。ボトムをスローにトレースしつつ、ボトムの変化を感じたらステイでバイトを待ちます。ボディの外殻はABS樹脂。適度な浮力があり地形変化を感じつつスムーズにトレースすることが可能です。ウェイトは、流れの速さや水深を考慮しつつ、きっちりとボトムをトレースできるギリギリの軽さをセレクトするのがキモ。カラーやトレーラーを使い分けることにより、高活性時は一晩に10尾以上の釣果を本気で狙えます。ネガカリノタテは、広島エリアや浜名湖ではもはや定番中の定番のルアーになりましたが、当然、ほかの地域でも極めて有効。甲殻類を意識している夜のブリームを手堅く獲れるルアー。5年後、10年後も主力として頑張ってくれるはずです」

 

【MAIN LURE】高実績カラーの追加で「静の釣り」がさらに充実!

ブレニアス ネガカリノタテ

(左から)011 YCオレンジ / 012 ゴールドクラウン / 013 イソガニブラウン

 

ズル引き&ステイで静かにボトムをサーチ

「高活性時はリトリーブでボトムをスローにトレースし、ポーズさせる時間も短めですが、低水温などで活性が低い場合はボトムの地質や障害物を感じながら、2m程度ズル引いて3秒前後ステイ。この動作を繰り返しながらサーチしていきます。バイトはステイ中に発生することが多いです」

【Check】ストレスフリーでじっくりとボトムを攻められる

「ズル引き中はボディがフックの“盾”になり、複雑な障害物をかわして誘い続けてくれます。やっかいなアマモやアオサといった海藻類も絡まず回避してくれるため、集中力を絶やさずアプローチ可能。高浮力なブレニアスのワームをセットすれば、より根掛かり回避性能とフッキング率が向上します」

【TRAILER】

  • Brenious ブリームキャッチャー1.8インチ

    「サイズは1.8インチ。ネガカリノタテのトレーラーとしては中核を担うワームです。シリーズ共通のハイフロート仕様で、ステイ時は爪を持ち上げるようにして自発的にアピール。フッキングを最優先したコンパクトなデザインですが、複雑なパーツ構成が独特のボリューム感を生み出します」

  • Brenious ショートバイトカーリー 1.5インチ

    「ブリームキャッチャーのやや強めのアピールで反応を得られないようなタフな状況でセレクトするアイテム。高浮力かつ低重心で、ステイ時は45度の姿勢をキープ。上部のフラットテールがフックポイントをしっかり露出するため、ついばむようなショートバイトでもしっかりとフッキング」

  • ブレニアス ブリームピッチャー 1.4インチ

    「ブリームキャッチャーの基本コンセプトはそのままに、1.4インチにダウンサイジング。ショートバイトカーリーですら乗せきれないような渋いバイトが続くようなケースでは、迷わずリーサルウェポンとしてブリームピッチャーを投入します。3アイテムのローテーションで、より効率良く攻め抜けます」

【ROTATION】根掛かりの少ないエリアでは「動の釣り」を展開

「ネガカリノタテでボトムをトレースし、根掛かりが少ないと判断したときや、ブリームが高活性な状態と判断したときは、MCシリーズでハイテンポにボトムトレース。ポーズは入れず、ズル引きで誘い続けます。夏はマッチ・ザ・ベイトでMCハゼをトレーラーにすることが多いです」

 

  • トレーラーのカラーセレクトも重要

    「ブリームがもっとも視覚的に意識するのは、トレーラーのワーム。水質や活性によって反応が変わります。高活性時は濃い目のカラーを選択。活性が低めな状況では、淡い色が強いですね」

  • ボトムをスムーズに探れる「ギリギリ」のウェイトがベスト

    「ネガカリノタテは5gから16gの5ウェイトをラインナップ。水深や流れの速さで使い分けます。浜名湖のような流れが弱く浅いフィールドでは5〜7gが中心。流れの速い河川では、浅くても16gを使います。経験上、ウェイトは軽ければ軽いほどブリームの反応が良いため、自身がボトムやバイトを感じられるギリギリのウェイトを選択するのが理想です」

【ナイトボトム】夜のボトムゲーム / 嶋田 仁正
タックルデータ

ライトなバーサタイルロッドで緻密かつ繊細に

「ロッドはすべての面で進化したNEWブレニアス。使ってすぐに実感したのは、ブランクス性能の進化ですね。ソフトなティップと強いバットが両立する並継仕様になったことで、ボトム感知能力や喰い込みの良さが際立つ一方で、フッキングやファイト時の剛性感が増しています。シリーズは全5機種のラインナップ。シリーズを使い分ければ、一年を通してブリームゲームを楽しめます。リーダーは、主にフロロの16lbを使用」

ブレニアス S78L

※写真はS76M

WEB LURE X MOVIEブリームゲーム トップウォーター攻略 in 浜名湖 ~黒田健史&嶋田仁正~

WEB LURE X MOVIEブリームゲーム ボトム攻略 in 浜名湖 ~嶋田仁正~