実釣フィールド / 紀伊水道伊島周辺(徳島県)

紀伊水道は和歌山県、徳島県、兵庫県淡路島に囲まれる海域で、今回は阿南市の中林漁港から出船。
伊島周辺は太平洋に面した紀伊水道の入り口で、一年を通じて様々な種類の魚が獲れる豊かな漁場。ライトジギングの好適地だ。

DAY1 濁り、水温急低下、水潮・・・台風通過直後、苦戦覚悟の実釣

船が出れば釣りはできる。
悪コンディションの打開策を探る

– 実釣は、9月初旬。関西国際空港の滑走路 を水没させるなど、各地に被害が及んだ台風21号が通過した2日後だ。
「台風前の情報はカンパチ、サワラ、タチウオなどが好調でした。でも、この台風でガラッと変わっているでしょうね。船は出るということなので、やってきたわけですが」

– 多忙なプロアングラーは、条件の良いときばかりを選んでサオを出しているわけではない。決められたスケジュール内で、今回のように苦戦覚悟で海を前にすることも多いのだ。
「ウネリはおさまってきたけど、濁りがひどいです。大雨が降って風でかき回されて、水温も下がっているはず。予想以上にきつそうなフィールドコンディションですね」

– 濁った海を前に、鈴木さんは苦笑いを浮かべるしかない。釣りを難しくする要素は、やはり濁りですか?
「いや、水温の急低下です。イワシなどのベイトフィッシュが動かなくなる。そうなると、青物の活性も下がりますからね。どんな釣りになるか?やってみないとわかりませんね」

ライトなタックルで手軽に楽しめるのがライトジギングの魅力

近海のフィッシュイーターすべてがターゲット

– 阿南市の沖合、紀伊水道の入り口に浮かぶ伊島周辺で実釣を開始するが、船中でなかなか魚の反応はない。
「予想どおりですね。水深は40m前後。ボトム付近でカンパチ。中層や表層でサワラが喰うはずなんですけど」

– 今回のターゲットは青物になる?
「あと、この海域だと根魚やタチウオも狙えます。ほかにも真鯛、アジ、サバ、シーバスなど、近海のフィッシュイーターすべてがライトジギングのターゲットになります」

– 多彩な魚種が釣れるのが、ライトジギングの魅力?
「五目釣り的な面白さがありますね。あと使うメタルジグが100g前後で、タックルがライト。扱いやすくて疲れにくく、手軽に楽しめるのも魅力です。細いラインで軽いメタルジグを沈めて、通常のジギングでは喰わせ切れなかった魚が反応することもあります。タックルの進化が、ライトジギングを可能にしています」

 

ライトジギングのターゲット

ブリ、カンパチなどの青物をはじめ、真鯛、サワラ、タチウオ、アジ、サバ、ヒラメ、根魚など、地域や季節によって釣れる魚種は多岐にわたる。何が喰うかわからないのもライトジギングの面白さだ。写真はルアーX ウェブマガジン 2018.8.30掲載『オシアコンクエストCTインプレション』の釣果の一部。左からヒラマサ、キジハタ、チカメキントキ。

細いPEラインで大物とのやりとりが楽しめる

扱いやすくてタフなタックルがライトジギングを進化

– タックルの進化がライトジギングを可能にしている、というのは?
「まず、細くて強いPEラインですよね。軽いメタルジグをディープに落としやすく、メタルジグのアクションを引き出しやすいです。ロッドは軟らかいけど反発力が高いから、力でシャクるのではなく、ロッドアクションで楽にシャクれます。リールもコンパクトで剛性が高く、滑らかに巻けるものが出ている。ライトなタックルセッティングで、大きな魚とのファイトが楽しめます。今回使っているオシアコンクエストCTもそうです。フォールレバーなどの機能を搭載した、ライトジギングを進化させるアイテムと言えます」

 

オシアコンクエストCTがライトジギングを進化させる4つの理由

1, 高剛性HAGANEボディ+マイクロモジュールギア
力強い巻きと優れたリール感度を両立

「オシアコンクエストは元々ボディの剛性が高く、滑らかな巻きごこちのマイクロモジュールギアを搭載しています。ボディが高剛性だから精緻なギアがきっちり噛み合って、大物がきてもグリグリ巻いて力強いファイトができます。シルキーな巻きごこちで雑音がなく、ジグの動き、潮の流れの変化、シャクり中の魚の追いなど、様々な情報を伝えてくれる。目に見えない水中の変化をリールが教えてくれます」

2, フォールレバー
フォールアクションを変えながら等速フォールが可能。さらにキャストでも活きる!

「レバーでメカニカルブレーキの強弱を手軽に調整できる機能です。例えば狙ったレンジまでシャクり上げて、リールのクラッチを切って落とすときに、ギラギラッとフリーで落としたり、ゆっくりカーブフォール気味に見せたりとフォールアクションが変えられます。サミングでもできますが、指だとどうしても引っかかりが出る。フォールレバーで等速に落とすと、ラインやサオ先に出るアタリがわかりやすくなります。さらにメタルジグを軽く投げるときにブレーキを強くすればバックラッシュが防げて、着水後、ブレーキを緩めればすぐに落とせる。フォールレバーは、キャストの面でもメリットがあります」

 

 

3, カウンター
狙ったレンジを効率良く探ってバイトを引き出せる

「デジタルカウンターが付いていて、例えば水深50mで、カウンター表示で58mで着底。15mシャクり上げて再着底で70mと表示されれば、それだけ潮が効いて流されているのがわかります。さらに水深が50mあったとしても、ほとんどが釣れないタナ。反応が出ているタナもターゲットは一瞬で通過するかもしれない。カウンターがあれば船長の指示ダナに素早く落とす、あるいは巻き上げて狙いダナを集中的にシャクるなど、効率良く釣りができます。さらに巻きだけでなくフォールスピードも表示されるので、フォールレバーと合わせて反応の良いフォールの再現性を高めることができます」

4, レベルワインド連動
スプールと連動し、細いラインがより安心して使える

「スプールからラインが出るところにレベルワインドが位置するように、スプールの回転とレベルワインドが連動。これにより、レベルワインド位置によるフォール時ラインの引っかかり感が解消されました。フォールがスムーズになり、メタルジグのフォールアクションが乱れず、フォール中のアタリもとりやすくなるし、フォールレバーも活かしやすい。また、ドラグ作動時にも連動するので、掛けた魚に走られてもラインにやさしく、ラインブレイクが防げる。ライトジギングで、細いラインがより安心して使えるようになりました」

 

ライトジギングはHGをチョイス

「ライトジギングでセミロングジグを跳ね上げて飛ばすなど、メタルジグを積極的に動かすならハイギアのHGが向きます。PGより巻き取り長があるから、ハイピッチなシャクリやロングジャークにも対応しやすいです。番手の使い分けは水深やターゲットのサイズにもよりますが、150gまでのメタルジグをメインに使うなら200番。それ以上は300番が一つの目安です」

軟らかめのロッドに重めのジグで活性の低い魚にアプローチ

複雑な潮にラインが流されるときは重めのメタルジグを操作する

– 実釣しながらライトジギングの魅力や、タックルについて解説してもらえるのは、魚の反応が芳しくないからだ。
「出だしはキングスラッシャー135gなど、シルエットの長いものをジャークして飛ばしていたけど反応がない。あと底潮が動かず、上潮が流れてラインが持っていかれて、メタルジグにシャクリのアクションが伝わりにくい。軽いメタルジグだとヌーッと切れのない動きをしている感じ。なので、今はサーディンウェバー200gを使っています」

– ライトジギングで多用される100g前後というジグウェイトよりかなり重いですね?
「潮が速いときや水深があるところでは、250gを使うこともあります。今、使っているロッドのオシアジガーLJB63-2はメタルジグのタイプによっては200gクラスも十分使えますからね。とくに活性が低いときは、軟らかめのロッドに重いメタルジグで、動かしすぎないほうが反応が良いこともあります」

 

アクションの質が違うメタルジグで反応をチェック

  • テンポの早いシャクリ重視

    「キングスラッシャーは細身のロングシルエットで、早めのテンポでシャクると効果的なメタルジグ。大きくイレギュラーに飛ばすタイプで、どちらかというとスピニングタックル向き」

  • オシア スティンガーバタフライ キングスラッシャー

    01T フルシルバー

  • 水平フォールで誘って喰わせる

    「センターサーディンは、水平姿勢気味のフォールが得意なジグ。小さなシャクリで細かく動かし、ポーンポーンッと跳ね上げてヒラヒラヒラッとフォールで喰わせるイメージで使います」

  • オシア スティンガーバタフライ センターサーディン

    22T アカキン

 

素早く的確にタナをとり貴重なバイトをフックアップ

青物の気配がない中、タチウオが散発的に反応

– 船は小移動を繰り返しながら伊島周辺を探ると、同船者の方たちにタチウオがポツポツとヒット。船長から水深37mの底から10mに反応。タチウオはフォールでアタっている、とアナウンスが流れる。
「こういうときにオシアコンクエストCTは、素早く的確に指示ダナが狙え、フォールを変えながら誘えるので有利です」

– そしてサーディンウェバー200gをボトムまで落とし、シャクリとフォールを繰り返すと、鈴木さんにもタチウオがヒット。
「大きくはないですけど、とにかく釣り場のコンディションが悪い中で釣れて良かったです」

貴重なバイトをキャッチしたが、その後は船中でタチウオがポツポツ釣れる程度で沖上がりの時間を迎えてしまった。

  • バックスライド、ウォブリング、前後スライドの3つフォールアクションがランダムに入るスロー系メタルジグ。「センターサーディンと同じように水平姿勢気味にヒラヒラとフォールしますが、幅があるのでアピール力が増します」

  • オシア スティンガーバタフライ サーディンウェバー

    01T フルシルバー

実釣2日目は“アカキン”が活躍するか!?

濁り潮で実績の高いゴールド系の手持ちが・・・

– 初日は台風通過直後の濁り、水温低下、水潮で予想以上に厳しい釣況だった。だが一日経てば、海は多少回復するはず。明日の釣果アップに期待したい。
「ところが予報では今夜から大雨が降って、明日は朝から風速10mを超える南風が吹くそうです。ウネリも上がる予報で、船長は船は出せると言っていたけど、今日より荒れるのは間違いなさそうですね」

– 釣果は今日より厳しいかもしれない?
「それはやってみないとわかりません。あと、今日、失敗したと思うことがあって、実は申告してませんが、ペブルスティック120gのアカキンをフォール中にタチウオに切られたんです」

– 実釣の終盤に使っていましたね?
「そう。この海域はシルバー系が強い。それが頭にあって、出発前に忙しくてシルバー系が入ったケースしか船に積まなかったんです。そこに入っていた唯一のアカキンを切られた。瀬戸内など濁った海域で、ゴールド系は実績が高いですからね」

実釣2日目は、アカキン系の詰まったケースを積み込み、初日のリベンジに挑む。

後編に続く

オシア スティンガーバタフライ ぺブルスティック

30T コンビアカキン