すべての要素が影響しあって完成した新ジャンルのルアー

段階を踏み、トライ&エラーを経て進んでいったメタルドライブの開発。
早い段階からその原型が存在したアーチドライブシステムは時の経過とともに改良され、進化していった。

プチロックシステムは開発途中で新たに誕生した。
特徴的なこれらフィーチャー以外にも、飛行姿勢の安定化、重心の位置、ボディのスリム化、ワームの形状、サイズセレクト、リアフックのバタつきを抑えるなど、ルアー全体の細部に渡り調整が行われていった。すべての要素が影響しあって初めて完成する、それがルアーでもある。

飛んで、動くという意味を込めた名前、メタルドライブ

02T ヒラメゴールド

 

最終段階に入ってからの耐久性については、開発陣がオフショアでマダイやブリを釣って確認していましたね。ショアではヒラメ、マゴチはもちろん、シーバスやタチウオも釣りましたよ。テストフィールドはあえて遠浅サーフばかりでやりました。遠浅サーフはポイントが遠いことが多いので、遠投してからの実釣性能を確実にテストすることができる。遠浅サーフで通用すれば、急深サーフでも通用すると考えていますからね。堤防、磯からでも十分に活躍するでしょう。

メタルドライブは新ジャンルのルアー。
ワームでもないし、メタルジグでもない。ボディには樹脂も使われています。名前は開発陣から提案されました。メタル=飛ばすイメージ、ドライブは動くイメージ。飛んで、動くという意味を込めた名前。いいんじゃない、と賛同しました。

幾多の壁を乗り越えて完成したメタルドライブ。あらためて堀田さんに、どんなルアーなのかを尋ねてみた。

メタルドライブは、メタルジグとワーム、2つの機能を兼ね備えた、新ジャンルのルアーです。メタルジグの飛びにプラスして、ワームのナチュラルな動き、この2つをミックスした新しいアクションが特長です。

スペックとしては、重さが32グラム。前後ともフックは5番、スプリットリングは3番を使用。2フックシステムなので、フッキングがよく、掛かってからもバラしづらい。全体的にはひと口サイズ。アピール力も十分に確保している、オールマイティなサイズ感だと思います。

専用のワームはシャッドテールタイプの3.2インチ、これはメタルドライブシャッドとして別個に入手できます。最初から接続用ワイヤーがセットされているので、交換もワンタッチでできます。

テストでの平均飛距離は82メートル。同じウエイトのワーム&ジグヘッドに比較して20パーセントの飛距離アップを実現しています。飛行時にワームが後ろに倒れて飛行姿勢を安定させるアーチドライブシステムの威力ですね。フォール時にボディからワームが分離する、分身アクションも特長です。

これはいままでのルアーにない動き。効くと思いますよ。

あと、注目はなんといってもプチロックシステムでしょう。
キャスト時、リトリーブ時にはフックが固定されるのでトラブルが少なく、ヒラメが掛かってからはフリーになる。力を逃がしてくれるのでバラシも軽減します。

メタルドライブ、堀田さん流の使い方に関してのアドバイスは?

使い方の提案としてはローテーションのなかに入れ込むのはもちろん、飛距離を生かして、遠いポイントを攻めたいとき、メタルジグで喰わないときに使ってもらうと有効です。ある程度ボリュームがあってアピール力もあるので、パイロットルアーとして最初から使ってもOK。引き抵抗が軽く、ボトムからのレンジキープ能力も非常に高いので、どんな状況でも対応できると思います。あえて言うなら根が多いところは少し苦手かも知れませんね。

アクションは着底からのただ巻きを基本と考えてよいでしょう。
ボトムをすらないように注意してください。根掛かりしてしまいますから。可能な限りの一番遅い速度を基本と考えてください。底にゴツゴツ当たるようだったら遅すぎなので巻きスピードを速める。当たらないスピードをキープするのがコツです。

ストップ&ゴーも有効。着底から何回かハンドルを回して止め、着底。また、何回か回して着底、これを繰り返していくパターンです。ジャーク&フォールもおすすめ。ロッドでジャークしてからカーブフォールさせて着底。このアクションを繰り返すパターンです。もちろんトウィッチしてもOKですよ。

新ジャンルのルアーなので、ほかのルアーで反応が得られないときにこそ活躍が期待できると思います。ジグを投げてダメ。ワームなら釣れると思うけど、届かない、というときこそ独壇場。動きが新しいことを考えたら、フィッシングプレッシャーが多いところでの活躍も期待できます。とくにフォール中のアクションは効くと思います。リトリーブ中もボディとワームが付いたり、離れたりしている。この動きも効果的だと思いますよ。

カラーセレクトやワームのローテーションへのアドバイスは?

ボディ、ワームともに実績に基づいてセレクトした、ピンク、ゴールド、シルバーなどのヒラメに強いカラーを揃えています。どのカラーを使っても釣果は期待できると思います。販売されている状態でもあるのですが、まずはボディとワームを同系色で合わせるのが基本と考えてください。ピンクとピンク、シルバーとシルバー、という感じです。

色の持っているそのものの力を引き出すには、まずは同系色が基本です。その次には反対色。これはインパクト重視の組み合わせです。最後は好きな組み合わせ、です。ワンタッチでワームを交換できるので、好みのカラーコンビネーションを、現場で思いついたときに生み出すことができます。

ワームは専用のメタルドライブシャッドを使ってほしいですね。
ボディとのバランスを考慮して、ワームの形状や大きさを決定していますから。いろいろなワームを使ってチューニングを試してみるのはいいと思いますが、バランスは崩れてしまいがち。飛距離も落ちるし、動きも安定しないと思いますので、デメリットを覚悟して試してください(笑)。

メタルドライブは僕らの自信作です。
見慣れないタイプのルアーなので、ひと目みて笑う人がいるかも知れない。でも、僕らは新たなチャレンジをしています。賛否両論あるとは思います。

「このルアー、どう思いますか? 面白いでしょう? それともダメですか?」こんな問いかけと受け取ってもらってもいいと思います。でも、本当に釣れますよ(笑)

※アーチドライブシステム
キャスティング時にワームがボディから離れて空気抵抗を低減、これまでワームが到達できなかったポイントまで到達させる目的で開発された新構造。リトリーブ時にはワームが泳ぎ位置へ簡単に戻り安定。メタルボディのタイトなフラッシングとワームのワイドなアクションでヒラメに強くアピールする。

※プチロックシステム
キャスト前に、ベリーフックをワイヤーに挟んで固定することでキャスティング時、フォールアクション、そしてリトリーブ時において、フックトラブルを軽減するシステム。大型フックを搭載することが可能となり、フッキング性能も向上。飛行姿勢も安定するシステム。