ポイズングロリアス176XXB-SBマグナムボルティズム76 シリーズ最強のビッグベイトモデル 秦拓馬×山口県リザーバーその4

「釣れるか、入れ食いしかない」。バス釣りの神が舞い降りた!!

結果から言ってしまおう。

夕マズメのラストチャンスに再度向かったバックウォーター、秦さんはポイズングロリアス176XXH-SBマグナムボルティズム76で操ったビッグベイトで見事大型をキャッチした!

実測52.5センチ! 朝方にスピナーベイトで仕留めた1尾と偶然ながらも同サイズ! 重量こそ量ってはいないが2キロに迫る、いや2キロばかりを振り切るであろう実に見事な1尾だった。

魚が遡上できる再上限となる落差の激しい落ち込み下。壁状の人工物が流れを遮り、その裏側で反転流を形成。ビッグベイトをドリフトで流し込むのではなく、直接投入。これが奏功した。足場の高さを気にせずに、50アップを軽々と抜き上げるポイズングロリアス176XXH-SBのリフティングパワーにも驚きだ。

実はこの1尾を獲る前、様々な好要素が重なっていたのも実に興味深い事実だった。先に赤土のバンクでは「着いた途端に激しく雨が降り始め、一時は車内で待機する時間もあった」ことを覚えているだろうか。この雨は特にバックウォーターより上流ではさらに激しく降ったことを推測させた。

「流量が増えとる! しかも薄濁り! おそらくこっちはドシャ降りの時間がより長かったんやと思います」。

なおかつ、その雨によってアングラーは避難したのか、先行者と思しき車はない。夕マズメに加え、流量増と薄濁り、そしてフレッシュな状態をキープ。それらを目の当たりにした瞬間、秦さんはこの名言を口にしたのだった。

「もう釣れるか、入れ食いしかない」。

秦さんの頭の中には釣れないという不安は微塵もない。言霊(ことだま)をご存知だろうか。これはスピリチャルに偏った話ではない。古代の日本では、発した言葉通りのパワーを現せるという不思議な現象が存在していた。ややもすればビッグマウスと捉えかねない言葉でも、ネガティブな発言を口にするよりは自身のメンタルに優しい。特にこの日、常に全身から気迫を発信し続けていた秦さんだけに、その言葉はなぜか誇張と感じることはなかった。むしろ大型を釣る前兆だと、我々取材班に感じさせたのだ。

秦拓馬、恐るべし。

わずか1日で4ミッションのコンプリートに成功! バス釣りの神が舞い降りた、まさにその瞬間だった。

ベリー側フックが下アゴを貫通するほどにガッチリと食い込んだ52.5センチ。全ての条件がマッチした瞬間、それまでの沈黙が嘘であったかのように状況は激変する。それがバス釣りのリアルというものだ。「カラーはハス系。朝使ったのとは別のカラーです」。カラーチェンジが釣果を生んだいい例だ。

ポイズングロリアス174XHと176XXH、SB各モデルの意外な使い分け

今回ミッションコンプリートした4本のうち、2本は「SB」モデル。前回1.5オンスビッグスピナーベイトで使用したポイズングロリアス174XH-SBと、今回のポイズングロリアス176XXH-SBがそれだ。

「74に比べ、Xの英文字が1つ増えていることからも分かる通り、やや硬いです。ビッグベイトで仕掛ける竿、掛けに行く竿と考えてもらっていいと思います」。

具体的にはどう仕掛けていくのか。それは開発経緯から答えを導き出せそうだ。

「元々ビッグベイトでの高い操作性を意識して開発をスタートしたロッドです。その一方で、ビッグベイトというでかくて重いルアーを如何にブッ飛ばすかということも視野に入れました。ところが、この2つはどうしても相反する要素なんです」。

操作性を高めるには取り回しの良さを求めるべく短い方がいい。対して、飛距離を求めるには長い方がいい。あらゆるレングスのプロトタイプを作成しての試行錯誤が続き、出した結論が76だった。

「ポイズングロリアス174XH-SBより重いビッグベイトを扱うことができますが、150グラム程度までであればどちらも守備範囲。ティップにより張りをもたせた176XXH-SBを使うとよりメリハリのある動きをビッグベイトに伝えることが可能で、これでしか反応しない状況も出てくる」。

今回の1本もまさにそれが威力を発揮した。

「反転流にダイレクトに投入して、巻き始めた直後の1ジャークで跳ね上げた瞬間に下から猛然と食い上げる瞬間が見えた。バスのスイッチを入れることができたんだと思います」。

流量増と薄濁り、そして先行者のいない夕マズメという絶好のタイミングでバックウォーターに入り直した秦さん。すべての要素が嚙み合い、ビッグベイトで52.5センチというビッグフィッシュを導き出した。

開発中のビッグベイトは全長220ミリ。3連結ボディのS字系で、タイプはスローフローティング。重量は未定だが、ポイズングロリアス174XH-SB、176XXH-SBのいずれでも扱いこなせるモデルだ。

「ビッグベイトの巻きにコンクエスト300は欠かせない」

ラインは存分な強度を維持すべくフロロカーボン20ポンドを使用。リールにはそれを「100メートル以上収納できることは必須条件」だという。遠くに投げて広範囲を探り切ることも、秦さんのビッグベイトの釣りだからだ。

「何より剛性と巻き取りのパワーが圧倒的なカルカッタコンクエストがベストマッチ。300ならナイロンライン換算で20ポンドが160メートル。太いフロロカーボンでも100メートル以上は存分に収納できる」。

ハンドルはパワークランキングとなるため右巻き。なお、巻きの釣りに関して、秦さんは全て右巻きで対応している。左巻きとの使い分けは当連載の初回で確認できるのでぜひご覧いただきたい。

<ビッグベイト用>

●ロッド:ポイズングロリアス176XXH-SB マグナムボルティズム76

●リール:カルカッタコンクエスト300

●ライン:フロロカーボン20ポンド

実は4ミッション以外に使用したロッドも!

実釣の模様が複雑化するのを避けるべく、ミッションに関する4本のロッドだけに言及してきたが、実はこの日の秦さんはもう1本スピニングロッドを用意していた。

小型ハードベイトに特化したモデルです。通常のライトリグでは小さなシングルフックを食い込ませることが目的ですが、ハードベイトは小型とはいえ多くの場合トリプルフックが2つでそのいずれかをバスの口に掛けなければ獲れない。そのために荷重がかかれば全身が曲がるスムーズな設計で仕上げられています」。

秦さんは極細PEラインにフロロカーボンリーダーを組み、軽量なハードベイトを遠くへ飛ばすために他素材より細いPEを選ぶと同時に、遠くのバイトを確実に仕留めるべく伸びのないPEの特性をを活用。それを収納するスピニングリールはヴァンキッシュC2500S。Cの表記は何を意味しているのか。

「コンパクトの略ですね。スプールは2500番ですが、ボディは2000番というモデル」。

通常の2500Sに比べ軽量なため、ロッドの軽快な操作性を求める釣の際にセッティングしたいモデルだ。

秦さんは今回の取材で5本のタックルでそれぞれ1尾以上、合計12尾のバスを手にした。新連載のスタートで4つのミッションをコンプリートした上に、さらにもう1つもクリア。次回以降に登場するチームメイトにハードルを上げてしまうこととなったが、はたして次はどんな結果が待っているのか。ぜひ今後の連載にご期待いただきたい。

ポイズングロリアス267MLで使用したのは開発中のメタルリップを持つ表層系ハードベイト。開始早々に上げた釣果がこの1枚だ。「デュアルスナイパーは、水面での激しい動きを演出するために最適なロッドです」。シャッドや小型ミノー、i字系プラグに抵抗の強いロングワームを使用したネコリグなど、多彩な釣法に対応可能だ。

<表層系ハードベイト用>

●ロッド:ポイズングロリアス267ML デュアルスナイパー

●リール:ヴァンキッシュC2500S

●ライン+リーダー:PEライン0.6号+フロロカーボン7ポンド