NEWサイズ・ラトリンサバイブ70登場。この秋、大型を狙って獲るために 奥田学×旧吉野川水系他(徳島県)

この秋に使ってみたいもう1つのバンタムルアー

季節は今まさに夏真っ只中。しかし、東西南北に長く、標高差も比較的大きい日本列島はエリアによっては秋の兆候を見せ始めているかもしれない。昼夜の極端な寒暖差が水質の悪化を招くというリスクもある一方で、徐々に下降する水温がフィールド全域をバスの適水温へと導き高活性化へ繋げている場合もあるだろう。そんな秋に欠かせないルアーと言えば、手返しよく広範囲を探ることができるハードルアー。特にバイブレーションプラグの威力が注目される時期でもある。

「今回の実釣では使う機会がなかったけど、秋ともなれば活躍必至なのがコレやね」。

奥田さんがそう言って見せてくれたのが、この新作。見た目にもボリュームアップしたラトリンサバイブからは、みなぎるパワーが伝わって来る。

サイズアップ版として登場したのが「ラトリンサバイブ70」。最小サイズのラトリンサバイブ53、オリジナルサイズのラトリンサバイブ、そしてその内部構造をチューンしたワンケーサバイブ62Kに続き、いよいよ最大サイズの登場だ。

「僕の場合、ウィードエリアを主体に使うけど、もちろんハードボトムエリアのサーチにもOK」。

それぞれの場面でどう使うのかは後に解説。まずはラトリンサバイブ70の各部に秘められた構造に迫ってみよう。

オリジナルサイズからから全長で8ミリ、自重で5グラムそれぞれアップした「70」。ボリュームと共にパワーも大幅に高まっている。画像のカラーはチャートギル。全10色。

オリジナル譲りの圧倒的スナッグレス性能!

「何より根掛かりが圧倒的に少ないのはうれしいね」。

世に星の数ほど存在するリップレスクランクベイト(=バイブレーションタイプのプラグ)の中で、奥田さんがライトリンサバイブを好んで使う第一の理由がこれだ。かつてラトリンサバイブ53ワンケーサバイブ62Kを使用して2日間に及ぶ実釣した際、その釣果はもはや言うまでもないが、驚くべきは我々の想像に反してロストは実にゼロという結果だった。

70はサイズこそ大型化されているが、オリジナルそして53譲りの優れたボディバランスを継承して、大幅な根掛かりの減少を実現。前傾姿勢での泳ぎはボディにフックを隠し、着底時はボディが横倒れしにくいのがその大きな要因だ。また低速から高速まであらゆるリトリーブスピードでもバランスを崩さずに走り切るサバイブならではのDNAも受け継いでいることは言うまでもない。その泳ぎはもちろんシリーズ随一のパワフルさを持ち合わせ、より広範囲からターゲットを引き出すことに繋げている。

バイブレーションのリップとも言える背中のフラット部。ここに水を受けては流し、後部へと流れを伝達することで、ボディの振動を演出。またフラット部が広いほど、アクション時の姿勢を垂直へと近づける。

他に類を見ない3つの複合サウンドシステム!

腹側に見える張り出し、見ようによっては産卵期を控えたメスの小魚にも見えるライトリンサバイブの独自構造。上画像のカラーはチャートギルで、クリアオレンジに塗り分けられたこの部分から内部構造が微かに見える。

ここに内蔵されているのはスライドウェイトと呼ばれる独自構造。低重心ウェイトとしての役割を果たしながらも、絶妙なクリアランスを持たせることで内壁と干渉する低音のサウンドを発生。サウンドシステムはここだけにあらず。ボディほぼ中央に設けられたルーム内には、質量の異なる真鍮ラトルとガラスラトルを内蔵。アクションするたびに3つのサウンドが絡み合い、他に類を見ない複雑なサウンドを発生してターゲットを引きつけるのだ。

この張り出しは低重心化を図るためのウェイトとも推測できるが…いや、目的はそれだけではないようだ。

よりディープレンジを攻略するために

シリーズ最大のボディサイズは、潜行レンジの拡大にも繋げた。ミディアムリトリーブにおいて、オリジナルサイズがおよそ水深2メートルをキープしやすいことに対して、70はその2倍となる4メートルレンジを維持。より深場に沈んだバスの口元へとルアーを運ぶことをも可能にしたのだ。

また着水後は張らず緩めずのラインテンションを保つことで、ボディを振動させながらのフォール、いわゆるシミーフォールも可能に。深場へと到達するまでの時間、バスに単なるプラスチックの塊と認識させロスタイムを増やすのではなく、確実に魅せる存在としてアピール。バイトチャンスを増やすことも可能にしている。

「晩秋から冬、そして早春にかけては、リフト&フォールのリアクションで活躍する場面が多くなると思う。ただ今の季節、夏から秋にかけてはその出番はない。僕ならば…」。

さて、いよいよ奥田さんがこの季節に使いたいラトリンサバイブ70のロッドワークを解説する。

通常リップレスクランクベイトはフォールの際にノーアクションでボトムに到達。ラトリンサバイブは全モデルともに、フォール時にボディを揺らしながらバスを誘うシミーフォールを可能にしている。

夏〜秋に多用するロッドワーク2例

「僕の場合、この時期はラトリンサバイブ70で、2通りのロッドさばきを多用する」。

1つはただ巻き。中層を巻く場合はさておき、難関となるのがボトムにコンタクトさせながらのリトリーブだ。

「ボトムの起伏に対して、ラトリンサバイブ70がクイックに起伏を乗り越えることができるような操作が必要となる」。

基本の構えは、ロッドをやや立て気味。45度に満たない角度で構え、ボトムにコンタクトした感触を手元で得た瞬間に鋭く立てて、ルアーが起伏をクリアさせつつ巻き続ける。そして再びコンタクトしたら立ててクリア。この繰り返しが基本となる。

「ロッドの保持角度がキモ。これがフルボトムコンタクトの基本です」。

リールは軽快なロッドアクションに対応すべく、超軽量なメタニウムMGL XG を愛用。超ハイギアが即座のラインスラック回収と、瞬時のバイト感知、そしてバスに主導権を握らせないままにランディングへと繋ぐ。

フルボトムコンタクト、そしてウィード攻略

「ウィードエリアで使う際は、どうしてもウィードをカットする場面が出てくる」。

ロッドを水平からやや下方向に構え、リールのハンドルを回転する手はややスピーディー。ギア比8.5のXGによって、水中のラトリンサバイブ70はかなりのスピードへと達しているに違いない。

多くは均一な高さに生え揃ったウィードの中でも、生育状況に差が出て他より高いウィードが生えている部分も存在。奥田さんはそこに対して、掛かったら外す動作を見せている。

「フルボトムコンタクトではタテ方向のクイックな動作で起伏をクリアしたが、それだとウィードエリアではバスのいるゾーンからルアーを引き離す動作にもなりかねない。だから、ロッドはヨコ方向にさばく」。

鋭い動作でウィードを切り裂きつつも、レンジをキープしながら巻き続けるのが重要なのだという。

広範囲に広がるウィードエリアこそ、ラトリンサバイブ70ならではの遠投性能が引き立つ。水中で四方八方にキャストを繰り返し、「お宝」を探し当てるのだ。

奥田学がグラスコンポジットを選ぶ理由

奥田さんがラトリンサバイブ70に用いるロッドは、バンタム170M-G。「G」の表記からも分かる通り、グラスコンポジットのファーストムービングモデルだ。

適合ルアーは、バイブレーションは言うに及ばず、シャローからディープまでのあらゆるタイプのクランクベイトにトップウォーター、そして小型スイムベイトと実に幅広い。7フィートのロングレングスを活かして、さらなる飛距離を稼ぐことにも貢献。広範囲のサーチには最適な1本と言えるだろう。

またグラスコンポジットならではの粘り調子は、そのルアー本来ののアクションを活かし続けてバイトを引き出し、低活性時の甘噛みであっても確実にバキュームさせて乗せる懐の広さを持つ。

「ウィードエリアでグラスロッドはダルいとの考えもあるがそれは過去の話。バンタムなら想像以上のシャープな操作感で、従来以上に操作性の高さを実感できる」。

キャスト時のリリースタイミングはスイートスポットも広く、その結果アキュラシーキャストにも貢献。かつてのイメージは残す必要はない。もはやシマノの最新テクノロジーによって時代は変わった。新たなバスフィッシングの時代をバンタムが作り上げていく。

<ラトリンサバイブ70用>

●ロッド:バンタム170M-G

●リール:メタニウムMGL XG

●ライン:フロロカーボン14ポンド