四季折々の釣り物をシマノの最新タックルで狙う。

 今回のターゲットはコマセ釣りで狙うマダイ。シマノフィールドテスター松本圭一が
最新コマセダイロッド「NEW 舳」を携え、乗っ込みシーズンを迎えた三浦半島久里浜へ向かった。

 コマセダイ乗合が一年で最も脚光を浴びる乗っ込みシーズンが到来。数ある釣り場の中でも、今期好調なエリアの一つが三浦半島久里浜沖だ。


 4月12日、久里浜港の網屋丸へ。この時期の久里浜沖には東京湾奥~三浦半島東部のコマセダイ船が集結するが、早朝の好時合が狙えるのが地元の強み。船は6時に港を離れ、10分ほどで久里浜沖のポイントに到着。海面から40メートルの指示ダナで開始となった。


 1投目、時折竿一杯に上下させて誘っていた松本の竿が深く曲がった。ややあって無事タモ取りしたのは厚みのある1キロ級のマダイだ。

▲ 早朝の1投目でヒット! 張りのある胴~元部のパワーがマダイを引き上げる

「1投目はコマセが効いてないので早めに手返しをするのがセオリーですが、入れ替えた人たちの付けエサが残っていたので、エサ取りは少ないと判断して粘ってみたのが正解でした」


 常に周囲の様子に気を配り、状況を的確に分析して対応する。そんな技巧派の松本らしい会心の1枚だった。


 オモリ負荷や全長により9アイテムある「NEW 舳」の中から、この日、松本が持参したのは40−300。ここからは、松本の竿選びの基準となっている最新コマセダイロッドの特徴と魅力を紹介していこう。

グラスのしなやかさと 軽快な操作性を兼備

「NEW 舳の最大の特徴は〝軽さ〟です。竿が軽いから積極的に手持ちで誘うこともできる。その軽さを実現するために開発された、数かずのシマノ独自のテクノロジーの集大成ですね」


 一般的なコマセダイ竿は、海中で仕掛けを安定させやすい全長3メートルほどの胴調子、素材は軟らかいグラスソリッドの物が多いが、グラス素材で長い竿は重くなるきらいがある。


 NEW 舳のブランクスもベースはグラス素材だが、中空の芯にシート状の軽量UDグラスを巻き付けて成形したチューブラー構造を採用することで、しなやかさと軽量化を実現した。しかし、軟らかい軽量UDグラスの竿ではコマセを振る動作などが難しい。


 そこで、中空のブランクスの内側と外側に、カーボンテープをそれぞれ逆方向、かつ斜めに巻き付けることで剛性を持たせ、ネジレとつぶれを克服した独自の三層構造が「スパイラルX」。

▲ 全長3メートルのNEW 舳40-300の竿先を海面に向け、竿一杯に持ち上げるとおよそ4メートルの層を探ることができる

 さらに、その三層構造の外側に、カーボンテープをX状に巻き付けてネジレを抑制する独自構造
「ハイパワーX」でブランクスを強化。しなやかな軽量UDグラスの特性を生かしつつ、巻き付けるカーボンテープの幅や角度、施す位置などを変えることで、多様な釣り人のニーズに応えた9アイテムをラインナップした。

様ざま状況に対応する実戦的な9アイテム

「NEW 舳は大きく分けて20、40、60の3タイプです。一番軟らかい20はウネリのある条件でも仕掛けを安定させやすいのが特徴で、置き竿で静かに釣りたいときにピッタリの竿ですね。


 40は仕掛けの安定性と操作性を両立したオールラウンドタイプ。60は大型のマダイやワラサ級の青物が食っても主導権を握れるパワータイプです」


 その中から40−300を選んだ理由を聞くと、「長めの竿で誘う釣り方が好きなので、操作しやすいオールランドタイプにしました。40は長さが4種ありますが、40−300は全長3メートル。この長さなら、竿先を海面に向けた位置から頭上まで持ち上げればタナを4メートルくらい探れます。もっと長い330(全長3.3メートル)もありますが、久里浜のマダイ船はポイントの上に船を乗せるように操船して狙うため仕掛けが潮の抵抗を受けやすいので、竿が長すぎると扱いにくい場合があります。当日は大潮だったので、潮の抵抗を考慮して40−300を選びました」と松本は言う。


 話を船上に戻そう。


 松本がマダイを釣り上げた後、0.4~1キロ級が船中で5枚ほど続けて釣れ上がり、大型らしきバラシもあって乗っ込みならではの緊張感に包まれた。


 しかし、その後は前日に降った大雨の影響で急激に潮が濁って食い渋り、小移動を繰り返すものの好転せず、13時半に沖揚がりとなった。


 松本は不完全燃焼だったようだが、模様に好不調があるのは釣りの常。迎える5月は例年潮が安定する時期。各地でマダイの乗っ込みが最盛期に突入していることだろう。

NEW MIYOSHI 40-300

理想のムーチングアクション
最新コマセダイロッド
「NEW 舳」

2月に全面リニューアルした「NEW 舳」は、様ざまなシマノ独自のテクノロジーを搭載した最新コマセダイロッド。全9アイテムはいずれも5:5調子で、低樹脂のUDグラスをスパイラルXとハイパワーXのダブル構造で締め上げたブランクスを搭載。細身で軽量、粘りのあるムーチングアクションと軽快な操作性を実現した。

▲コマセの振り出しも軽快だ
▲ロッドホルダーは「V-ホルダーSP」。網屋丸の船ベリにはノーマルタイプがジャストフィット。価格は2万5000円。発売中
品番 全長(m) 継数(本) 仕舞寸法(cm) 自重(g) 先径/元径(mm) オモリ負荷(号) カーボン含有率(%) メーカー希望
本体価格(円)
20-270 2.70 2 138.5 195 2.0/13.1 20~80 46.0 46,500
20-300 3.00 2 153.5 215 2.0/13.1 20~80 43.4 47,500
40-255 2.55 2 131.0 195 2.0/13.1 30~100 45.5 46,500
40-270 2.70 2 138.5 200 2.0/13.1 30~100 45.4 47,500
40-30032153.52202.0/14.130~10043.348,500
40-3303.32168.52352.0/15.130~10041.449,500
60-2552.5521311952.0/13.140~12046.847,500
60-2702.72138.52152.0/14.140~12044.848,500
60-30032153.52302.0/15.140~12042.149,500
  • ▲リールはコストパフォーマンスに優れた「NEWプレイズ800」を使用。価格は5万5000円。発売中
  • ▲リアルタイムで海底付近の様子を把握できる探見丸は松本のマストアイテム