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2018ステファーノ新製品の全貌 vol.3 ステファーノリミテッド

シマノからは今シーズン5本ものカワハギ竿が発売され順次本サイトで紹介しました。「ステファーノSS」、「ステファーノ攻177SP」と続くニューロッドの最後を飾るのが「ステファーノリミテッド」です。リミテッドの文字どおり、ステファーノシリーズ最高峰の竿として、エキスパートの方はもちろん、もっとカワハギ釣りが上達したいと思っている方にも最適な竿と自信を持ってオススメできます。

「ステファーノリミテッド(以下リミテッド)」の最大の特長は軽さと感度にあります。全長1.75メートルで自重わずか54グラムは驚異的な軽さと言えるでしょう。

スペック&テクノロジー

 この軽さを実現させたのが、シマノのロッドテクノロジーです。数年かけて導き出した新設計ブランクスに加え、曲げ、ネジレ、つぶれなどにさらなる高強度化を追求したスパイラルXコア、成形テープのラッピングを極めて細かいピッチで施し真円度と高強度に貢献するナノピッチなどの相乗効果で、かつてない軽さを実現したのです。

 軽さは感度にも直結します。カワハギの触り→前アタリという小さな前触れや、エサ取りの反応も明確に探知できるうえ、オモリから伝わる海底状況もダイレクト。さらに目感度と手感度を両立させる激短カーボンソリッドを初搭載。

まさにシマノの最新テクノロジーを集約した画期的な竿の誕生というわけです。

ステファーノリミテッドの詳細

 シマノが持つ最新ロッドテクノロジーを高次元で融合し、軽さと感度の限界を追求したカワハギ竿の誕生、それが「ステファーノリミテッド」だ。新設計の軽量ブランクスにスパイラルXコア、ナノピッチなどを施し、軽さと強度も実現、激短カーボンソリッドは目感度、手感度の両立もなしえた。自重54グラムはステファーノ史上最軽量、カワハギの小さなアタリはもちろん、他魚の反応、海底状況などを確実に伝えてくれる。カワハギゲームに新たな世界を切り拓いた竿といえる。発売中。


▲ 穂先にはXガイド搭載


▲ トリガーなしの軽量CI4+リールシート


▲ バット長は標準サイズ


リミテッドの調子と特長

 リミテッドは全長1.75メートルで、わずか54グラムの自重はクラス最軽量。この驚異的な軽さは感度や操作性の向上にも貢献します。

 リミテッドの調子を従来のステファーノシリーズで例えると「ステファーノ180」、「ステファーノSS」のMHに似ています。

 ただし、前回紹介した「ステファーノ攻177SP(以下SP)」と同じく、激短カーボンソリッドの採用で、オモリを底に置いた状態で9:1調子、オモリを持ち上げて8:2調子、カワハギを掛けると引きを吸収して7:3調子に移行するところが特長。全体的にはやや軟らかめのオールラウンド調子となります。

リミテッドの特性を生かす

 ある意味、リミテッドの対極にあるのがSPです。いずれも目感度、手感度に優れている竿ですが、アタリの出方がSPは目感度4、手感度6に対し、リミテッドが目感度6、手感度4。分かりやすく言うと、手感度で掛けにいくのがSP、目感度で掛けにいくのがリミテッドです。

 同じようにSPが硬めの竿のデメリット(ゼロテンがやりにくい、アワせの幅が狭いなど)を補った調子、リミテッドは軟らかめのデメリット(アワせ遅れ、手感度に劣るなど)を補った調子となります。

 これを踏まえたうえで、リミテッドの特性を生かした釣り方となれば、もっとも効果的なのがゼロテンやカーブフォールを駆使して、カワハギの触りや前アタリをキャッチすることとなります。

 釣りのスタイルとしては、54グラムの軽さを生かす意味で軽さ=感度を生かす釣り方、とくに片手で竿を操作する方にはピッタリ。一日竿を振っても疲れ知らずでしょう。もちろん、スナイパー釣法でもこの軽さは魅力的です。

▲ 良型の引きも7:3調子がうまくかわしてくれる

【実釣編】リミテッドの実力

 最後にリミテッドを使用し、実釣に臨んだ模様をお送りしましょう。

 10月初旬、三浦半島久比里の山下丸からの出船です。この日は好天の休日ともあって、カワハギ乗合は4隻出しの盛況。私は30名乗船の左舷ミヨシ4番に席を構えました。

▲ この日は満船状態。10枚前後の方が多かった

 釣り場は竹岡沖15~20メートルダチでした。カワハギはまだ散っている様子なので、軽くキャストしてカーブフォール、スナイパー釣法の横の釣りでアタリを取る作戦です。

 潮がやや速いせいか、仕掛けが落ち着かないようなので、仕掛けにはガン玉を打ち、吸わせ7号などの吸い込みやすいハリを使用します。

 予想どおりアタリはカーブフォールさせてオモリが底に着いた直後、または船下まで仕掛けがきたところで揺さぶりながら(縦の釣りに移行)上下に誘っているときに集中しました。

 この日は中型中心でタナは底、捕食スピードもそれほど早くなかったせいか、アタリのあとに止めの時間を作らないと掛かりません。

▲ アタリを察知したら竿の動きを一瞬止めて喰わせる

 リミテッドが穂先のわずかな動きをとらえたところで、竿の動きを止めます。すると今度はエサをくわえ込む様子を手感度として伝えてくれます。

 柔軟な穂先で喰い込ませ、アワせは穂先から胴の柔軟さ、バットパワーの強さを生かし、竿全体を徐々に曲げていくイメージで掛けていきます。アタリを弾くこともなくハリ掛かりしてくれたのは、リミテッドのおかげだと思っています。

▲ 竿の反発力を生かし、竿全体を曲げながらアワせる

▲ 当日はこのサイズが中心だった

 この釣り方でポツポツと拾っていき、納竿までに30枚を釣って竿頭となりました。皆さんの参考になればと思います。

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PROFILE プロフィール

鈴木 孝(すずきたかし)

1963年生まれ、53歳。東京都江戸川区在住。釣り歴45年。幼少のころから様ざまな釣りに親しむ。船釣りは中学生のころから自宅から近い浦安の吉野屋に通い詰め、ハゼ、シロギス、カレイなど江戸前の小物釣りを楽しむ。現在はカワハギを中心にマルイカ、アナゴ、フグなど釣行は年間70回以上。カワハギ歴は約15年。10年ほど前から競技に重点を置くようになり、様ざまな大会に出場するようになる。主なタイトルは2015シマノステファーノグランプリ優勝。シマノインストラクター、チームステファーノ&くろしおマスターズ所属。