さらに遠くへ、より正確に、もっと投げやすく!!投竿選びの基礎知識

知っておくべき細部のこだわり

COLUMN23 バランサーはどう使う?

実はあまり使われていないバランスウェイト

「バランスウェイト」とは、キャスティング、リーリング、その他のロッドワークにおけるロッドの重量バランスをキャスターの好みに応じて変えるため、ロッドに内蔵する形で取り付け可能なウェイトのことです。シマノのすべての並継竿(スピンパワーSC412X6除く)は可変式バランスウェイト(3分割もしくは4分割)に対応、振出のスピンパワーシリーズにはバランスウェイト替尻栓という仕様でバランスの調整をしています。

ただ、昔は胴調子で先重りする竿が多かったので盛んに使われていたバランスウェイトですが、特に現在のシマノロッドは新世代先調子(元竿重心)に設計されており、たとえトップクラスのキャスターでもこれをまったく使用しないケースが多いものです。しかし、個々のキャスターに最適なロッドバランスは常に一定ではなく、投法の変化やリールの変更、さらに疲労度によって簡単にロッドバランスを変更出来るのは心強い機能です。

キャストフィールをかえるバランスウェイトの使用法

そのロッドが硬く自重の重いアイテムである場合、また大きいガイドを取り付けたり、リールシートの位置を下げる(竿尻側に寄せる)ことなどで持ち重りを感じる(竿先を重く感じる)ときはバランスウェイトを入れて重量バランスを調整してみてください。ウェイトの組み合わせを変えながら、素振りや実際のキャストをすることで投げやすいバランスが見つけられます。

バランスの調整で物理的に飛距離が極端に変わることはありません。しかし、投げやすいと感じる状態のロッドバランスは投入フォームの安定、疲労感の軽減につながり、結果的に飛距離のアベレージアップも期待できるでしょう。

実釣で有効なバランスのチューニング

バランスウェイトの効果が明確に感じられるのはキャスティングよりも実釣でのリーリング時だとおっしゃるベテランは少なくありません。引き釣りでキスを狙う場合は常に手持ち竿でリーリングやサソイを続けることになりますが、その際のロッドワークに適した竿のバランス調整ができていれば釣りの快適度が向上するという考え方です。

たとえば、繊細にキスを誘うときの基本であるロッドを寝かせての竿サビキの動作は、体力的な負荷が大きくてキャスターに疲労を蓄積させやすいものですが、うまくバランスウェイトを用いるとずいぶん釣りが楽になります。適度に竿尻側の重量を増すことで、リールを支点に保持しなくてはならない竿先側の持ち重りが軽減するからです。

軽量化が進んだとはいえ、投げ釣りのタックルにはそれなりの重量があるものです。バランスウェイトを入れたことによる重量の増加を気にするよりも、バランス調整で使用感のアップを狙うのが得策でしょう。