さらに遠くへ、より正確に、もっと投げやすく!!投竿選びの基礎知識

投竿の知識深化編

COLUMN16 ガイド位置(配置)の考え方

各ロッドにおけるガイド位置の目安

ガイドセッティングの基本は竿の性能を最大限に引き出せる位置にガイドを付けることです。以前の投竿には胴調子、先調子といった調子の問題でガイドの取付位置に違いもありましたが、現在のシマノロッドはいずれもキャスティング性能(遠投力、コントロール)を発揮出来る先調子(新世代先調子)を採用しているためガイド位置は一定の理論式とテストにより決定しています。

ガイド位置の目安は別表「投竿 並継標準ガイド・リールシート位置」の通り。これが各竿の長さ、硬さランクに適した体格、パワーの持ち主であるキャスターを想定し、あらゆるデータとキャスティングテストの結果として導き出した標準的なガイドセッティングです。

オリジナルなガイドセッティングの必要性

並継投竿にガイドのないSTモデル(ストリップモデル)があるのは、現行の標準的なガイド位置には満足出来なくて、自身の体格、体力、そしてキャスティングと釣りのスタイルにとって理想的なセッティングを求めるキャスターが存在するからです。

たとえば、ガイドセッティングの要といえるのはリールに最も近い元ガイドの配置であり、その標準的な位置は竿のパワーを最大限に引き出せる場所に設定してありますが、それが常にベストであるとはいえないケースは多々あります。エキスパートクラスの方々は経験上それを正しく認識し、さらに自身のキャスティングスタイルにマッチしたガイドの設定を模索しておられるわけです。

リールシートの位置について

適正なロッドの長さ、硬さランクは体格とパワーに応じて決まると基礎知識編で記載しましたが、それはリールシート位置についても同様です。その適正な位置は体格に応じて変わります。シマノガイド付投竿では各アイテムの硬さランク、長さに応じた標準位置にセットしていますが、STモデル(ストリップモデル)仕様のロッドでオリジナルなガイドセッティングを考えるときは、各自の微妙なリーチの違いや好みに応じたリールシートの位置を決めることが可能です。

リールシートの位置については「遠投するなら出来るだけ高い位置(竿尻から遠い)が良い」といったイメージを持つ方もおられるようですが、それは勘違いです。しっかりと力を込めてキャスティングできる範囲であれば、低くする方がスイングスピードを上げて効率の良い遠投が出来るものです。

逆にいえば、その竿がオーバーパワー気味で振りづらいようであれば、少しシート位置を高くすることで扱いやすくなります。ただ、そのぶん竿の振りを速く出来ないため遠投性能がダウンするケースも多々あるので注意が必要です。

ガイド位置変更の狙い

特に重要な元ガイドは、その位置を変えることで遠投性能、キャストフィールに大きな影響を与えます。たとえば、標準位置より数cm上げる(竿尻から離す)と竿を曲げやすくなるものです。そのぶん竿の反発力は多少スポイルされますが、どうしても自身のパワーよりも硬めの竿を使いたいケース(重い錘、穂先のパワーが必要な釣り場がホームグラウンドになる場合など)にはこのようなセッティングでロッドの振り感を良くするという考え方も出来ます。

ちなみに、元ガイドを下げる(竿尻に近づける)と竿が硬くて曲げにくく感じるようになりますが、それで遠投性能が増すわけではありません。極端に下げると、糸の出が悪くなり、ガイドへの糸ガラミが増加する傾向があります。もし、元ガイドを下げたいと感じるようであれば、そのキャスターのパワーに適した竿はもっと硬いモデルだということでしょう。

なお、元ガイドの位置には使用するライン、錘の重量にも関係し、基本的に細い糸、重めの錘だとガイド位置は低め(竿尻に近い)で良く、太い糸、軽めの錘では高めにする方がスムーズにキャストできます。