さらに遠くへ、より正確に、もっと投げやすく!!投竿選びの基礎知識

投竿の知識深化編

COLUMN15 7ガイド設定の意味

投竿の性能に大きく影響するのがガイドの存在です。そのセッティングによってさまざまな場面での使用感が変化します。 そして、何よりも飛距離のアップ、キャスト時のトラブル解消に直結する部分であり、経験豊富なキャスターほどガイドに注目しています。

投竿におけるガイド数の変遷

数十年前まではガイドが少ない方がラインの放出抵抗が小さいとされていて、長い間4点ガイドの時代が続きました。そして4点ガイドで遠投するために元ガイドの口径70mm、トップガイドの口径20mmという大口径ガイドセッティングが主流となり、中には3点ガイドを採用するマニアも登場したほどです。

しかし、元ガイドを上げた(竿尻から離した)腰高小口径5点ガイドセッティングが考案されて流れが変わりました。そのメリットであるライントラブルの減少は実釣時の快適さをアップさせ、このシステムが主流となったのです。

そして、次のターニングポイントはガイドを廃して竿の内部にラインを通すインナーガイドの投竿の登場によって訪れました。このタイプは投入時にラインがブランクスに沿うため力のロスがなく、ロッドの遠投性を引き出すには理想的だったのです。
しかし、中通し竿ではトップの口径が制約されてゴミが詰まりやすいこと、そして竿とラインの接触点が多いことからアタリの伝達性が悪いという実釣時における構造上の問題があったため、 主流となることはできませんでした。

そんな中、シマノでは1998年発売のスピンパワーSFで6点ガイドを採用。5点ガイドでは成しえなかったライントラブルの減少と、インナーガイドシステムに迫る投げやすさを実現しました。

さらにインナーガイドのメリットを外ガイドで体現したLCガイド(ローライダーガイド)が登場。元ガイド以外を低くしたこのシステムで投入時に発生する竿のネジリ変形を減らし、多点(7点以上)ガイドを用いることで従来より竿の曲がりを生かせるようになりました。

現時点では7点ガイドがベスト

LCガイド(ローライダーガイド)を採用するにあたっては多様なテストサンプルを作りました。6点、7点、8点のガイド数、穂先のトップと中間ガイド径、元ガイド位置、ガイド間の位置バランス…。さまざまな要素を組み合わせたガイド仕様のサンプルを用い、複数のテスターによる数千投のテストを実施したのです。

その結果、ガイド数6点と7点の比較では7点が優位でした。ライントラブルが大幅に減少し、飛距離もアップしたのです。一方、7点を8点に増やしてもライントラブルの発生頻度に違いはなく、飛距離もアップしないどころか重量増加と糸巻き部分のツッパリ等で飛距離は減少気味になりました。

そうして得られた結論は405、425モデルのロッドでは7点ガイドがロッド性能を引き出せるということです。さらに以後のショートロッド(365以下)開発時におけるテストでは、365までは7点、335以下は6点ガイドが良いという結果を得ることができました。そして新たに登場したKWガイドの採用テスト、385モデルの開発テストにより365~425までの投竿にはダブルフット7点ガイドの優位は間違いないものとなりました。

ただし、同じ長さでも極端に柔らかい竿だとガイドを増す必要性がありますし、それは極端に長い竿でも同様です。当然、短い竿ではガイドを減らすことも考えなくてはいけません。