鈴木 斉 シマノインストラクター 飯田 康弘 シマノオシアモニター

鈴木 斉 プロフィール

飯田 康弘 プロフィール

フラッシングジャークが
冴えわたる!

魅惑のボートアジングワールド

人気のアジとバーチカルに渡り合うボートアジング。その醍醐味は、目まぐるしく変わるアジの泳層を捉え、確実に誘い掛けていく濃密なゲーム展開にある。「船長とアングラーが息を合わせれば釣果は何倍にもなる」という飯田康弘さんが、自ら考案したフラッシングジャークのコツを伝授する。※記事内のタックルはプロトタイプです。

 

細かいシェイクで
ジグを明滅させてアジを誘う。

フラッシングジャークとは、ボートを使ったディープアジングにおいて飯田さんが考案した新テクニック。ジグの動きで誘うというより、細かいシェイクとリーリングが生み出す光の明滅(フラッシング)でアジの捕食スイッチを入れるのが大きな特徴だ。

「シャクリ方は、なるべくジグをキラキラさせることを意識します。大きく動かす必要はなく、ジグの重さを感じながら小刻みにフラッシングさせていると、近くにいるアジが飛んできてひったくるようなアタリが出ます」と飯田さん。テールにフックを付けるのも、ジグの動き(暴れ)を抑えるためである。

陽が高いうちはスピーディーに。
暗くなるにつれてスローダウンが基本。

竿先のシェイクによるジグの移動距離は極めて短いが、リーリングのスピードは臨機応変に変えている。

「リールを巻く速度は、活性に合わせて速くしたり遅くしたりしますが、速くても遅くても、一定速で行うことが大前提です。おおまかな傾向としては、日中は速めのアクションでリアクション的にスイッチを入れ、夕マズメに向けて徐々にスピードを落としていきます。夕方はアジの活性が上がり、周囲も暗くなるため、ゆっくりの動きに反応しやすいですね」。

誘う範囲はボトムから10mを基準に、その時々の泳層や、ヒットパターンに合わせて上下する。バーチカルゲームではアジのタナが目まぐるしく変わるので、探見丸でリアルタイムに確認して攻めると非常に有利だ。

「探見丸がない場合は、船長のアナウンスが重要なヒントになります。聞き漏らさずにアジャストしてください。船長が教えてくれるタナに息を合わせて攻略していくこと。船長とアングラーが一体になると釣果は格段に伸びますよ」。

アジが中層に浮いたら
フォーリングが効く。

活性が上がってアジが中層に浮いてくると、今度はフォールの釣りが有効になる。

「アジはフォールのアタリがよく出る対象魚なので、タナが上ずってきたらフォールも意識するようにします。ラインのテンションやジグのフォールスピードを見極めて、小さな変化(=アタリ)を取ってあげることが釣果に結びつきます」。

飯田さんはフォール中のラインを指で軽くつまむようにし、わずかな変化にも神経を集中させていた。参考にするといいだろう。

ジグのサイズはベイト次第

ジグはシルエットが小さくて水の抵抗も少なく、スムーズに底を取れるタングステン製がベター。サイズは水深とベイト次第で、ベイトが小さいときはメタルショットTGの32gまでを多用、大きめなときは40gも使う。今年はカラーパターンもリニューアルされ、いっそう幅広い状況をカバーできるようになっている。ほかにはコルトスナイパースリムも実績が高い。フックは前述の通り、フロントフックとテールフックを併用するが、活性が上がったらフロントのみにするのが飯田流だ。

不意の大型魚に備えて
メインラインはPE0.6号。

「ラインシステムはPE0.6号にフロロカーボン12lbが基本」と飯田さん。アジだけ考えるならPE0.6号はオーバーパワーともいえるが、この釣りでは6~7kgのマダイをはじめ大きな魚が頻繁に喰ってくるため、細すぎるものでは対応できない。フォールやジグの操作に支障がなく、かつ大物にも対処できる最大公約数的な太さが0.6号なのである。

また、ショックリーダーは結び目がガイドに巻き込まれない長さに抑えることも重要なポイント。アジングの場合、キャストを交えて斜めに広く探るケースも多いため、そうした際のライントラブルを避ける意味でも50~70cm程度に留めておきたい。

パターンにハマり連発。夕マズメは入れ掛かり状態。

実釣は夕マズメを挟んだ短時間勝負。ジギングのエキスパート・鈴木斉さんとともに右舷に陣取った。実は鈴木さんと飯田さんは旧知の間柄。飯田さんの実力もよく分かっている鈴木さんは、「この釣りは飯田さんに任せておけばすべてOK。僕は気楽に釣らせてもらいます」とリラックスモードである。

早速釣りを開始すると魚探にはイワシがビッシリと映り、まだ陽も高い一投目からいきなりのヒット。夕方に向けて活性は上がる一方で、アジはもちろん、メバル、キジハタ、カサゴなど多彩な釣果で入れ掛かり状態。鈴木さんと飯田さんのダブルヒットも何度あったか分からないほどだ。冒頭で紹介したように、船長のこまめなフォローとアングラーの対応が揃ったとき、この釣りの爆発力は想像をはるかに超えるものとなるのである。

「イワシがいればこのくらいは普通に釣れますね。仮にそうでなくても、回遊ルートを探しながらアジを追っていくのもこの釣りの楽しみです」と飯田さん。

鈴木さんも「アジングは結構繊細。こんなに入れ喰いに見えても、適当にやっていたら釣れません。今日は小さなジグで小刻みに探ってやると、いいアジがヒットしてくる感じでした。アジは引きもいいし、食べても美味しい。喰わせるまでのゲーム性も高い。ハマらないわけがないですよね」とフラッシングジャークの効果を再確認していた。

 

取り込みは一定速度で一気に上げる。

とはいえアジはバレやすい魚。そこで最後に、ランディングの確率を上げるためのアドバイスを聞いてみた。

「基本的にはドラグの調整がすべて。アジは口が弱いからとドラグを緩めるのではなく、むしろドラグを強めにして一定速で、短時間で上げてしまうことです。時間をかければかけるほど、アジの口は裂けてしまいます。また、フックは太軸にして、アワセはしないこと。細軸のフックはそれだけアジの口を切り裂きやすくなります。同じ理由でワンピッチジャークもお勧めしません。ジャーク自体が強いアワセになって、口切れを起こすからです。実はそれも、フラッシングジャークを考案したきっかけの一つなんです」。

あとは自分専用のマイネットを用意しておくこと、と飯田さん。確実に取り込むためのマストアイテムとして、忘れずに持参したい。

アジはもとよりキジハタ、シーバス、マダイ、タチウオ、その他根魚など、いろいろな魚が喰ってくるフラッシングジャーク。もちろん魚種によって誘いのパターンを変える必要はなく、ここまで述べた基本に沿って操作していればクーラーボックスはいつしか多彩な魚で埋まっているはず。集中力を高めて魅惑のフラッシングジャークワールドにハマってみよう。

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ジグの明滅で誘うボートアジングNEWメソッド フラッシングジャーク

飯田 康弘 フラッシングジャークタックル

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