SUZUKI HITOSHI 鈴木 斉 シマノインストラクター

鈴木 斉 プロフィール シーバスやオフショアゲームなど、ソルトウォーター全般に精通するプロアングラー。豊富な経験と磨き抜かれた技術、鋭い観察力が武器だ。

自然に誘うか自在に仕掛けるか。
ジギングの本質に迫るゲームスタイルを実践!

年を追うごとにターゲットが増え、ジャークスタイルも無限に広がるジギングの世界。しかし王道はやはり、ド本命の青物狙いだろう。一筋縄ではいかないこのターゲットをいかに誘い、喰わせるか。ソルトのエキスパート・鈴木斉さんがその本質を解き明かす!

 

ヒラマサを徹底攻略!

07T アルミシルバー

●全長:171 〜 215mm ●重量:120 〜 240g
●カラー:全8色 ●価格:1,650 〜 2,650円

鈴木 斉こだわりの青物攻略用ジグ第一弾
King Slasher(キングスラッシャー)

そんなジギングの本質を追求するために生まれたジグが、鈴木さんこだわりのキングスラッシャー。特筆すべきはレスポンスの良さだ。イレギュラーなスピード変化に弱いヒラマサを攻略するにはジグアクションに緩急を付けることが必須条件だが、キングスラッシャーは上下左右に非対称な形状を採用し、乱流の抵抗差を持たせることでこの条件をクリアしている。この微妙なバランスを作り出すため、開発の際は担当者が現場でジグを削りながら長さやウェイトを調整し、釣れるジグに仕上げた。

フォールアクション
約3m程度は水平フォール。その後スパイラルフォールに、沈下速度は速い
ワンピッチジャーク
ストレートスライド+スパイラルのランダムコンビネーション
速巻(ジャカジャカ)+インパクトジャーク
軽やかに水抜けし、ジャーク時はクイックスライド

鈴木斉のコダワリ01沈みの速さ

「キングスラッシャーの最大の特徴は沈みの速さです。ロングジグの割に沈下速度が速いため、ジグをその釣り場で普段使っているよりもワンランク軽くできます。またフォール時は強烈なフラッシングでアピールするため、沈下中にひったくられることもよくあります。ヒラマサだけでなくブリ、カンパチ、キハダにも効果大ですね」

鈴木斉のコダワリ02小さめのシルエット

「ベイトが小型のときや喰い渋りの青物にも口を使わせるため、シルエットは小さめにしてあります。そのためスピニングタックルを使ってキレよく誘うことが可能です」

鈴木斉のコダワリ03引き抵抗の軽さ

「もうひとつ大きな特徴は引きの軽さです。ドテラ流しのスタイルや潮流が速い状況でも潮の“抜け感”がよく、スライドとフォールを意識的に演出しやすくなっています。連続的なワンピッチの後に変則的な誘いを入れたりすることも簡単にできますよ」

鈴木斉のコダワリ04アルミカラー

「アルミ貼りの特別仕様は、外観のリアルさより光り方にこだわったカラーです。アルミ箔というのは光線量が少なくても柔らかく自然に光る素材なので、早朝、曇天、ディープ、濁り潮などローライトのコンディションでも存在感をアピールしやすいんです。ちょっと暗めの条件や、深いレンジを探るときに使うと、とくに効果的ですよ。カラーはアルミシルバー(07T)とアルミベイト(08T)の2種類。どちらもオールマイティーに使えますが、僕の場合は春のイカナゴパターンを中心に基本となるのがアルミシルバー、ベイトがイワシのときや、潮が澄み気味のときはアルミベイトを使うことが多いですね」

柔と剛、
ふたつのオシアジガー

ジギングにおいて“ジグをどう動かすか”は最大のファクター。魚の活性にアクションをアジャストし、ヒットに持ち込むことはこの釣りの醍醐味であり、難しさでもある。しかしその本質は実にシンプル。突き詰めれば自然な動きで誘うか、積極的に仕掛けるかの二つに集約されるのだ。そんなジギングの本質を徹底的に追求したロッドがNEWオシアジガー。状況に合わせて狙い通りのジグアクションを演出するために、「柔」(ナチュラルジャーク)と「剛」(クイックジャーク)のふたつの調子を提案している。

【シリーズコンセプト】

鈴木流・使い分けの基本

「ナチュラルジャークは低反発で、粘りのあるティップとバットがジグを滑らかに動かしてくれます。潮の流れが悪いときでもゆっくりと、変則的に誘うことができるのが特徴ですね。いっぽうクイックジャークは高反発で、水を切ってダートさせるような攻めのジギングに使っています。スライド幅を大きく取った大胆なアクションを、深いところでも容易に行なえるロッドです。使い分けとしては速いピッチ、シャープなアクションと手返しを重視するときはクイックジャーク。ロッドを曲げてスローに、柔らかく動かしたい時はナチュラルジャークというのが基本になります」(鈴木)

水深と活性がキーワード
タックル&ジャークパターンの使い分け

今回のロケで鈴木さんが持ち込んだタックルは3セット。基本となるタックルはクイックジャークS624にPE4号、ジグはキングスラッシャーの180gをセット。水深60m前後のエリアではこのタックルから始めてヒラマサの活性を探った。そして潮の流れやヒラマサの動きが鈍いと判断した時、あるいは水深が40mを切ってきたときにはすかさずライト仕様のナチュラルジャークS643にPE3号、キングスラッシャー150gに持ち替え、より丁寧にジグを魅せる誘いを実行。逆にヒラマサの活性が高いと判断した時や、水深が80mを超えるポイントではパワータックルのクイックジャークS605にPE5号のセットを選択、200gのキングスラッシャーで素早くボトムを取り、積極的に攻めるという組み立てだ。

ナチュラルジャークで
ブリ、ワラサがヒット!

タックル&ジャークパターンの使い分けを
基本に前半を攻め、ナチュラルジャークS643と
キングスラッシャー150gのタックルで
ブリ、ワラサをキャッチ!!!

鈴木さんはこの使い分けを基本に前半を攻め、ナチュラルジャークS643とキングスラッシャー150gのタックルでブリ、ワラサをキャッチした。
「前半は潮があまり動いてなくて、反応はあるけれど魚の活性は渋い状況。こういう時はラインを細く、ジグも軽くしてフワッ、フワッと動かすと効果的です。そこでタックルをクイックジャークのS624からナチュラルジャークのS643に持ち替えて、柔らかく自然なジャークで魅せて釣る作戦がハマりました」
このパターンはこの後も効果を発揮し、ワラサ、ブリ、小型のヒラマサを何本もキャッチした。

感度の良さがジギングを面白くする!

今回の釣行ではいきなり「ガツン!」とくるヒットは稀。むしろ一発では喰い込まず、ジグにじゃれ付いてくる青物をフォローのジャークやポーズでバイトに持ち込むというケースが多かったのだが、これを可能にしたのがタックルの感度、と鈴木さん。
「映像を見てもらうと分かりますが、今回はジグを引く抵抗の変化やまとわりつくような前アタリを察知して、次に来る本アタリに備えるシーンが多く見られます。タックルが前アタリを捉えてくれるので水中をイメージすることができ、次の一手を工夫することができるんですね。このことがジギングをいっそう面白くしてくれるんです。オシアジガーはその点でも、ジギングの本質を鋭く突いたものに仕上がっています」

クイックジャークで良型のヒラマサをキャッチ!

潮の動きが良くなったのをきっかけに、水深100mのディープに移動した鈴木さんは、クイックジャークのS605にキングスラッシャー200gのタックルをチョイス。しかし70m~65m付近のカケアガリでベイトの反応が出るとすかさずクイックジャークのS624に戻す。ジグはキングスラッシャーの180gだ。一度の流しのなかでもこまめにタックルを変え、スライド幅を微妙にコントロールする鈴木さん。そしてボトムから15mの地点で一度アタリを感じ、そのまま誘い続けて20mでフッキング。会心の一撃で釣り上げたのは、ベイトを腹いっぱいに喰った春らしいプロポーションのヒラマサ。狙い通りの10kg級に頬も緩む。

勝因はこまめなタックルチェンジにあり

「クイックジャークの操作性とキングスラッシャーのレスポンスを活かして、攻撃的なジャークで喰わせました。ちょっと喰い上げ気味のバイトでしたね」と鈴木さん。その後も一流しごとに魚の反応が変わる条件のなか、その都度丁寧な軌道修正を繰り返してジグアクションをアジャスト。ヒラマサ、ブリ、ワラサ交じりでヒットを重ねていった。
「今回、条件は決していいとは言えませんでしたが、アタリの少ないなかでもこうしていい魚をキャッチできたのは、ジグアクションとロッドの操作性のおかげです。魚の反応を見て最適なタックルをチョイスし、狙い通りにジグを動かしていくのは本当に楽しい」と鈴木さん。ジャークパターンは数あれど、突き詰めれば自然に泳がせるか、自在に攻めるかの二つに一つ。ジギングの本質を実感する釣行だった。

WEB LURE X MOVIE
ヒラマサ・ブリ、青物徹底攻略!

WEB LURE X MOVIE
柔と剛、ふたつの個性でヒラマサ・ブリ攻略!

SUZUKI HITOSHI 鈴木 斉 シマノインストラクター

番外編

番外編

2016年、ラインナップに追加されたオシアヘッドディップ140F。小型ベイトを捕食しているマグロ、ヒラマサに向けて開発されたこのルアーも、鈴木さんの一押しアイテムのひとつなのだ。

ジギング中にも船を取り囲むナブラ。たまらずキャストした結果は…

ブリ、ヒラマサのジギングに没頭するなか、船の周囲では群れが上ずり、トリヤマが立つシーンがたびたび見られた。ベイトは小イカ。これを見た鈴木さんはどうしても「あるルアー」を試してみたくなった。そのルアーとは、今年ヘッドディップに追加された140mmサイズ。この状況はまさに、140Fの出番である。

「すいません、ちょっと投げます!」と言ってミヨシに立つ鈴木さん。オシアプラッガーBGフレックスエナジーS83MLにオシアEX8 PE5号のタックルでオシアヘッドディップ140アルミマイワシをキャストすると、1投目から早速チェイス。次のキャストでまず鳥がルアーをロックオン、その鳥が水面下の何かに驚いたように飛び去った瞬間、海面が炸裂した。狙い通りの一発は10kgに迫る良型のヒラマサ。出来過ぎだ。

「ヘッドディップは浮力が強く、活性の低いヒラマサを小さく、細かく誘えるので非常に効果的ですが、今日のようにイカの新子や小イワシを喰っているような状況ではこの140サイズがベストマッチ。小さくて飛距離が出るルアーは強力な武器になります」と鈴木さん。今回の釣行ではキャスティングのチャンスは何度もなかったが、やれば必ずブリ、ヒラマサ、ワラサをキャッチ。ポテンシャルの高さを見せつけた。

「ジギング同様、トップでも魚の反応自体は決して派手ではありませんでしたが、ルアーが小さいおかげで喰いやすかったみたいですね」

WEB LURE X MOVIE
キャスティングで玄海灘の
良型ヒラマサが炸裂!

おすすめ関連記事