FUKUI KENZABURO 福井 健三郎 シマノインストラクター

福井 健三郎 プロフィール 日本を代表するタフなGTフィッシャーマン。「ビッグディッパー」のキャプテンガイドとして、多くのアングラーにGTフィッシングの魅力を伝え続けている。

オシアプラッガーBGモンスタードライブ&
ステラSW14000XG、強さの源を探る!

世界屈指のGTフィールド、鹿児島県トカラ列島。ここを舞台にアングラー、そしてフィッシングガイドとして活躍しているのが福井健三郎さん。福井さんが毎日のように船上に持ち込むのはステラSW14000XG、そしてオシアプラッガーBGモンスタードライブ。タフなGTゲームを支えるロッド&リール、その強靭さの秘密に迫る! ※記事内のタックルの一部はプロトタイプです。

 

タフなGTフィールドで試され続けた3年間。
メンテナンス回数の激減が耐久性向上の証。

「リールはまず、ドラグ性能ありきですね。ステラSW14000XG、ツインパワーSW14000XGともに、走られてもスムーズかつ均等に、思った通りにラインが出ていく。反対にGTを止めたいときにはしっかり負荷が掛けることが出来る。安心感が違います。

毎年、3月から11月にかけてのシーズン中はほとんど毎日、「ロッドとリールをセットしたままロッドホルダーに立てておく」という福井さん。直射日光と「高圧洗車機みたいな」飛沫にさらされ続ける日々の先に、大型GTとのビッグファイトが待っている。メイン機であるステラSW14000XGは、誕生以来約3年、過酷を極める現場で酷使され続けてきた。
「ずっと使っていますが、何の問題も感じない。リールにまったく気を使わなくなった。それは釣りの最中でも同じ。ファイト中にも不安を感じることがない。ストレスを感じないということは、思い切り釣りができるということ。本当に耐久性が向上しましたね」。

ギアの噛み合わせに違和感を感じる、いわゆる「ギアゴロ」も感じない。以前のモデルに比べて圧倒的にメンテナンスの頻度が減ったという。耐久性と防水性能の高さの証拠だろう。HAGANEギア、Xシールド、Xプロテクトなどを備え、真に使い込めるリールをつくるというシマノ独自の設計思想「HAGANE」によって誕生したステラSWシリーズ。過酷な現場だからこそ、その真価が現われている。
「ベールアームを返したときの『カチッ』という音。感触。それだけで剛性感を感じることができるんですよね」。

寄せる信頼は絶大のようだ。

オシアプラッガーBGモンスタードライブS86ML。
すでに体の一部のように使いこなしている、
まさに右腕といってよい存在だ。

ロッドは体の一部。軽さと高い復元力を
備えたオシアプラッガーBGモンスタードライブS86ML

福井さん愛用のロッドはオシアプラッガーBGモンスタードライブS86ML。すでに体の一部のように使いこなしている、まさに右腕といってよい存在だ。「一日投げ続けるため、ルアーにアクションを加え続けるために、ロッドの性能で一番重要なのは軽さだと思います。でも、軽いだけではダメ。軽量であってもしっかり復元力とパワーがあることが、釣り人の体力を奪わないための条件です。一定の軟らかさも大切。硬すぎると釣り人にとってきついロッドになるし、身切れでバラすリスクもアップしますから。僕はショアからGTゲームをスタートしたこともあって長いロッドが好き。オシアプラッガーBGモンスタードライブS86MLはしっかり曲がって復元し、GTを浮かせてくれる。キャスト性能も高く、とても信頼しているロッドです」。
 福井さんはダイビングペンシルもポッパーも同じロッド&リールで使う。キャストフィールを統一するためだ。パワーゲームでありながら、実はわずかな感覚の差が大きいのがGTゲームなのだ。

 

激しく動かして誘い出し一瞬のステイでバイトへ持ち込む!

GTゲームは簡単な釣りではない。一回のヒットに至るまでには、数百回のキャスト、リトリーブを繰り返さなければならない。
「基本的にチャンスが少ない釣りです。トカラ、奄美でも1日1回あるかなし。多くても4~5回。ルアーを操って騙して喰わせるところ。ここが難しさですよね。それを喰わせて、フッキングしてバラさずに上げてこなくてはいけない。根ズレやフックアウトを克服しないといけません。それだけにキャッチしたときの達成感は大きいと思います」。

キャスティングの一番の基本は周囲の安全確認。ベールアームが戻らないように注意するのも大切。キャストミスは大ケガにつながる可能性がある。
「安全第一、前後、周囲を確認してひと声掛けて投げるのが基本。キャストは飛距離が出せるに越したことはないですが、投げるタイミング、組み立てが大切。ピンスポットを撃ち抜くイメージが必要です」。
手前に浅根があるときは掛けてもキャッチするのが難しくなる。キャストして回収している間にベストスポットを外れてしまうときがある。そうした場合は投げずに船が流れてベストな位置に至るまで待つことも大事だ。
基本となるルアーはダイビングペンシル。福井さんは同船者がいない場合、ロッドをポイントにまっすぐに向けた状態から真横にジャークする。ワンジャークで最大ハンドル3回転。波の高さやルアーの状態に合わせ、1~2回転程度で調整することも多い。
「ルアーが水面を走るのはいい。でも、でんぐり返しはダメ。その後のヒットは望めないので回収したいほうがいい。着水直後のワンジャークで出ることも多いから要注意ですよ」。
キャストを繰り返しながらアドバイスをくれた福井さん。
トカラ列島での実釣は、予想に反しとてもシビアな状況だった。例年であればイージーにキャッチできるポイントでもGTが反応してこない。反応してきてもフッキングまで至らない。前半戦は大苦戦だった。

キャスティングはタイミング、組み立てが大切

浅根のエッジにルアー落としたい!

浅根のエッジにルアー落としたい!そんなときは船が流れ、キャストスポットが自分の射程内に入るまで待つことも大切。

浅根を過ぎるまで待つことも大事

手前に浅根がある状況ではヒットさせてもキャッチできない確率が高くなる。船が流れて浅根を過ぎるまで待つことも大事。

ダイビングペンシルの操作法

ヒラを打つように水面直下を泳がせる

ヒラを打つように水面直下を泳がせるのが基本。移動させる距離、スピード、ダイブさせる深さなどは海面状況やGTの反応によって変化させる。

水面をジャンプするのはOK

水面をジャンプするのはOK。クルクルと水面上を回転してしまうのはNG。

信頼のロッド&
リールがアシスト。

51kg
モンスターGT、
現る!

後半戦に入り、GTの反応が次第に上向いてきた。バイト数も増え、10kgクラスは数尾のキャッチに成功。続けて20kgオーバーも登場。サイズもアップしてきた。「フッキングは、GTがルアーを持っていって首を振っているときに追いアワセをするイメージですね」。

気になるドラグ設定は?
「ポッパーをポッピングしたらジーッと出るくらい緩いですよ。ポイントによって変えますが、奄美、トカラに関してはポイントの地形がすべてわかっているので、初期設定は3~5kgくらいでやることが多いですね。締めても自分が疲れるだけだし、GTを走らせて疲れさせたほうがいいですから。もちろん走られたらまずいところでは締めますよ」。

状況は上向き、といっても、全体的にはGTの活性はそれほど高くないようだ。
ミスバイトが多く、掛かりも浅いのだろうか、バラシも続いた。そのなかには50kgオーバーの姿もあったようだ。しかし、福井さんは多くのヒントを掴んでいた。釣行も終盤になり、ビッグバイトをものにした。

「来ましたよ!まあまあかな」。
「僕のファイトスタイルは長いロッドを立てるやり方。モンスタードライブS86MLはかなりロッドを立てても綺麗に曲がってくれる。折れる不安は全然感じない。支えているだけでGTが弱って寄ってくる感じ。曲がったロッドが復元したらその分のラインを巻き取るという動作が理想的ですね」。
ロッドにファイト中の何割かは仕事をしてもらいたい。そうした思いもあって硬くて、短いロッドではなく、長く、曲がるロッドが好み、という。
 息を荒げることなく、コメントをしながらのファイトだったが、海面を割ったのはまさにジャイアント・トレバリー。51kgのモンスターだった。

達成感が大きいこと。福井さんがGTゲームを愛する一番の理由だ。「ルアーを投げてアクションさせて欺いて掛ける。これを大海原、大自然のなかでやる。みんなここに魅力を感じていると思います。ぜひチャレンジしてほしい釣りです」。

福井さんのファイトスタイル

ロッドのグリップ部を垂直近くまで立てて支える。引き込まれたロッドが起き上がるように復元してきたら、その分のラインを巻き取る。これを繰り返してGTを浮かせてしまう。

福井 健三郎さんタックルデータ

TACKLE DATA

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福井健三郎 × GTゲーム in トカラ列島

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