遠征の流儀
平戸 初夏イカ攻略【前編】

湯川さんは、地元の和歌山県紀伊半島をベースに、時間が許す限り各地へ足を運びエギングを楽しむ。その目的の一つが「自分の釣りが通用するか」を試すことだ。5月中旬、湯川さんの平戸遠征に同行し、初見のフィールドを攻略する“JOE Style!”に迫る!

実釣フィールド / 平戸島(長崎県)

平戸は、九州西北部の西海国立公園内にある歴史と豊かな自然に恵まれた島。釣り人にとっては、
磯、船、ルアーと様々な釣種が楽しめるフィールドとして知られ、エギングの実績も高い。九州本土とは平戸大橋で結ばれアクセスも抜群だ。

湯川マサタカ

ゆかわ・まさたか 和歌山県在住。紀伊半島をホームに活躍する日中エギングのエキスパート。攻撃性と緻密さを兼ね備えたラン&ガンを得意とする。元プロボクサーの異色の肩書きからJOEの愛称で親しまれ、明るいキャラクターに魅了されるファンは多い。

「遠征は釣れなかったらという不安よりワクワク感が勝ります」

実釣は2017年5月中旬。釣り場ではいつもハイテンションな湯川さんだが、平戸入りするといつも以上に気分が高まっている様子。

平戸は、初めてですか?
「いや、7、8年前に一度来ています。でも、そのときは瀬渡しがメインで、平戸島のショアから釣るのは、ほぼ初めてです。ワクワクします」
釣れなかったら……という不安は?
「遠征はどんなポイントで、どんな釣り方で釣れるか。それを探すワクワク感が、不安に勝ります(笑)。どこに行っても自分のスタイルを貫くだけ。イカが居れば釣れますからね」

自分の釣りをするだけです!

初夏のターゲットは、藻場に向かうイカと捕食を意識するイカ

遠征でも自分のスタイルを貫く。

湯川さんの場合は、デイゲームのラン&ガン?
「ですね。1投を丁寧に探って、見切りは早く。あと重要なのは、季節的なことを考慮して、イカの居場所を突き止めます」
実釣時は春イカのシーズンだ。
「産卵に絡んでシャローの藻場を意識するイカも居れば、捕食のために回遊するイカも居る時季です。ホームの和歌山だと今、どういうコンディションのイカが多くて、それがどこに居るかがわかるけど、遠征だとそれをイチから探さないといけません」
今回のターゲットは、藻場に移動中と捕食回遊の2タイプのイカ。どちらかに絞らないと、二兎追う者は一兎をも得ずになりかねない?
「いや、二兎追える条件のポイントを探します。時間が限られる遠征ほど、そのほうが効率が良いですからね」
初夏にシャローの藻場を意識するイカと、捕食回遊イカが同時に狙える場所とは?
「例えば湾の奥がシャローの藻場で、湾の入口が地磯で水深があって潮通しが良い。そういうところは、回遊や根に付く捕食意識のイカと、湾奥に入る藻場意識のイカがリンクして効率良く狙えます」

実釣初日、夕マズメに潮が動き出す。教科書通りの
タイミングでまず1杯!?

湯川さんは早朝、和歌山を発ち、昼すぎに平戸に到着。すぐに実釣をスタートさせた。
「まずは、ポイントになりそうな場所を見て回ります。明日も今日と同じ北西の風が吹く予報なので、風裏になりやすい島南部の東岸を中心に動きます」

釣り場の下見は、主に海藻の有無や水深をチェック。浅場ではセフィアクリンチカエル跳びアッパー3.0号を投げ、反応するイカが居るかを確認しながら何カ所も回ると、時刻は18時になろうとしていた。
「遠征初日は、明日のための下見です。でも夕マズメ。しかも干潮から上げが利きはじめる教科書どおりのタイミング。今、投げない釣り人はいないですよね(笑)」

選んだスポットは、沖の深場から駆け上がり、岸と平行に海藻が生える地磯。狙いどおり、投げはじめて約20分後に海況が好転。
「潮が重くなりました。喰うぞ、これは」
と言うのと同時にセフィアCI4+ S806MLが、ズシンッと確かな重量感をとらえた。

5歩ずつ立ち位置を変え、回遊スポットを割り出す

釣り場は南東に面した地磯。「横に長く、岸と平行に藻が生えていて、1投ごとに立ち位置を5歩ずつ変えながら藻と平行に投げたり、潮がヨレていそうなところをチェック。
同時に水深があって、一番潮が流れそうなところを意識して見つけて、最終的にそこで粘ったら潮目が動いて、潮が重く感じた瞬間に喰いました。間違いなく捕食を意識した回遊イカです」。1kg級をキャッチ。ヒットエギはセフィアクリンチエクスカウンター3.5号。

エクスカウンター 3.5号

[品番] QE-235Q(3.5号 / 19g)
[カラー] 全16色
[本体価格] 1,120円
※2017年9月発売予定

「底からエギを跳ね上げて、エギを水平にスライドするように重みをきいたら、すぐにズドンッときました。エクスカウンターは、ロッドをサビいてエギを引いても、イカに違和感を与える動きが出にくく、水平移動でしっかり抱かせることができます」

実釣2日目、初日の下見が好釣果の引き金になるか

「ゆっくり撮ってください。イカが居るのはわかりました(笑)。2日目以降のゲームが楽しみですね」
1kg級を釣り、潮が動いている間にすぐ投げれば釣果が追加できたはずが、撮影に時間を費やし時合は収束。だが、手応えを感じた湯川さんは取材陣を気遣い、焦りはない。

明けて2日目。朝マズメに昨夕釣った場所に向かうと、そこには何名かの先行者が……。
普通なら出端を折られる形だが、湯川さんはこの局面でも慌てる素振りはない。
「これは入れませんね(笑)。ちょっと南側に昨日の下見で気になった磯があるので、そこに行きます」
初日の下見の成果が、早速現れる。移動した先は、湾の入り口にある地磯。湾奥の浅い藻場を意識するイカと、捕食を意識するイカがリンクする可能性が高い、湯川さんのイメージどおりのスポットだ。すると到着するなり足元でホバリングするイカを発見。これはもらったと思われたが。
「あれ? エギを投げたらスーッと逃げていきましたね(笑)」
エギはエクスカウンター3.5号。スレている?
「S803Lにカエル跳びアッパー3.0号が結んであるので、それで試してみます」
イカが逃げた方向に今度はブラインドでアプローチ。着底後、軽くシャクってフリーで落とすと答えはすぐに出た。
「フリーフォールでしっかり抱きました。イカは居る。潮が動いてくれれば、何か起こるはずです」
潮が動けば連発か、それともでかイカ出現か!? 後編に続く。

速いフォールがリアクションバイトを誘発

3.5号から3.0号のサイズダウンが効いた?「それが理由かもしれないし、カエル跳びアッパーはエクスカウンター3.5号よりスーッと速くフォールします。速めのフォールにリアクションで喰った可能性も高いです」

カエル跳びアッパー3.0号 - 3.5号

[品番] QE-230Q(3.0号 / 15g)
[カラー] 16色
[本体価格] 1,120円
※2017年7月発売予定

「カエル跳びアッパー3.0号は、フォールでエクスカウンター3.5号より頭を下げ気味にスッと下に入っていきやすい。サイズの使い分けだけでなく、シャローエリアのランガンなどで手返しの良い釣りをしたいときにも有効です」

【絶対に試したい夏イカ必釣法】
「暑くなるほどシャローでカエル跳びアッパーがアツいです」

「夏は、カエル跳びアッパーの季節です」と湯川さんは、夏イカ狙いでカエル跳びアッパーをプッシュ! 
「水温が上がるとシャローのシモリやスリットなど、ボトムの地形変化や障害物に活性の高いイカが付きます。カエル跳びアッパーはシャクリにレスポンス良く反応して、キレよく動く。シャクって、ラインを張ってエギをビタッと止めるだけで、活性の高いイカを誘い出して抱かせることができます」

【使用タックル】
3.5号以上のエギで回遊待ちはセフィアCI4+ S806MLが◎

実釣は3セットのタックルを用意。
「すべてオールマイティに使えるセッティングです。なかでもセフィアCI4+ S806ML(写真)は、パワーがあり飛距離も出る。クリンチエクスカウンター3.5号、3.8号を使う回遊待ちにマッチします」

[MOVIE] アウェイで連発!初夏イカ攻略in平戸 前編