晩秋エギング
デイ&ナイト必釣の戦略 Part2

「目標はキロアップ」を掲げた実釣だったが、不安定な天候がイカの活性を下げ、
実釣2日目は雨風に苦しめられた。最終日に起死回生のサイズアップなるか⁉︎
「釣りは丁寧に。動きは大胆に。自分の釣りをやり切るだけです」

フィールド紹介 in 南紀(和歌山県)

紀伊半島南紀エリアは、本州最南端の潮岬を中心に黒潮が沿岸に恵みを与える好漁場。
エギングでは3kgオーバーが出る大型イカのメッカとして知られている。堤防や磯など釣り場が多く、
数、型ともに狙える関西圏屈指のエギングフィールドだ。

湯川マサタカ

和歌山県紀伊半島をホームに活躍するエギングエキスパート。日中をメインにボトムを丁寧に探る釣りを得意とする。釣り場を見抜く洞察力も鋭く、反応がなければ1投で見切るほどの攻撃的なスタイルも持ち味だ。’16年末からシマノインストラクターに仲間入り。

DAY3 最終日は
沖磯で勝負!サイズアップの可能性を探る

実釣初日はナイトゲームからスタート。幸先良く600gクラスを捕獲したが、2日目のデイゲームは雨風に悩まされ、釣果も2、300gがポツポツ出る程度と苦戦を強いられた。最終日は渡船で磯に渡り、サイズアップをより確かなものにするプランだ。
「沖磯など岸伝いに入れない磯は、人的プレッシャーが低いですからね。磯周りに手つかずのイカが居て、個体数も多い。要は釣果を出しやすい。
あえて僕にとっての難点を言えば、一つの磯に乗ったら渡船で磯替えをするまで大きく移動できないことですね」
ラン&ガン好きの湯川さんが、移動が限られる磯でどういう釣りを展開するのかも興味深い。

移動が限られる沖磯
“必釣の戦略”
「シャロー→ディープ→回遊待ちの順に磯周りを効率良く攻めます」

朝マズメの磯で湯川さんが最初に攻めたのが、ワンドの奥のシャローエリアだ。
「シャローはシモリやスリットなどボトムの地形変化が見えるし、海の色の濃淡でカケアガリの位置もわかりやすい。撃つべきポイントが明確です。
あと、とくに朝は夜間にシャローに上がって捕食し、そのまま残業しているイカも居ます。ボトムの地形変化に付く活性の高いイカを効率良く狙えます」
沖磯は釣れる範囲が限定。浅場を攻め切ったら?
「その磯周りで、一番深そうな場所のボトムを探ります。夜、磯際でエサを漁っていたイカが深場に落ちて潜んでいる可能性があります。シャローとディープの居付き系を攻めて反応がなければ、磯の張り出しなど潮通しの良いところで回遊イカを狙います」
  • シャロー
  • ディープ
  • 回遊待ち

シャロー撃ち“必釣の戦略”
「フォールが速いエギで
ボトムの変化を手返し良く撃ちます」

水深2mもない沖磯のシャローで湯川さんが選んだエギは、エギザイル4×4チューンラウドネス3.5号だ。
「エギザイルラトル3.5号より若干フォールスピードが速く、エギザイルラトル3.5号ではボトムがとりにくい速い流れや、深場で活躍するエギです」
フォールが速いエギをなぜ浅場で投入?
「展開の早い釣りをしたいからです。シャローの活性の高いイカは、エギを見つけたら抱きに来てくれる。10m離れたシモリからビューンッと飛び出してくることも珍しくありません。ある程度、雑に攻めても良いんですよ、こんな感じで」
湯川さんが操るエギザイル4×4チューンラウドネス3.5号に、200g級の小イカが群れでチェイス。
「ちょっとサイズが小さすぎますね。状況が良ければ、小イカの群れを割ってキロクラスがアタックしてくることもあるんですけど。日中のシャローは、サイトで大きいイカが釣れる。これがエギングの一番の醍醐味だと僕は思っていますからね」

だが、そのシャローに良型の気配はなく、深場や回遊待ちも反応はない。釣況は磯替えをしても変わらなかった。
「昼で沖磯を上がります」 湯川さんは沖磯に見切りをつけた。起死回生の策はあるのか?

Sephia EGIXILE 4×4 Tune Loudness 3.5号

[品番]QE-358N(3.5号/19.5g/ファーストシンキング/沈下速度約3秒/m)
[カラー] 5色
[本体価格] 1,240円

シャローの釣りは展開を早く!

「北上します。大きくエリアを変えます」
実釣時間残りわずかの英断

「大きくエリアを変えます。串本周辺でエギに反応するイカは小型ばかりで、それは沖磯でも変わらなかった。急に暖かくなった影響か、原因は断定できないですけど、今は串本エリア全体の状況が良くないようです。白浜付近まで紀伊半島を北上します」
沖磯から港に戻ったのは13時すぎ。移動先までの所要時間は、車で約1時間半。17時頃には暗くなることを考えると、残された実釣時間は2時間半もない。だが、湯川さんに焦りはない。「夕マズメのワンチャンスにかけます」
泰然自若。この思い切りの良さも湯川さんのエギングだ。

小イカラッシュ!大幅なエリア変更でこの状況を打開

夕マズメは磯の張り出しで回遊待ち。
サイズアップなるか!?

具夕マズメに入った釣り場は、サーフと河口の脇にある磯の張り出しだ。
「サーフ絡みで比較的遠浅の磯です」
浅い磯場の地形変化に付くイカを狙う?
「いや、夕マズメで潮通しの良い磯の張り出しという条件なので、ここでは捕食回遊のイカを狙います。河口がそばにあるけど、昨日の雨による濁りもない。サイズアップを狙います」

河口が近いということは、ベイトフィッシュが寄りやすいという好要素もある。湯川さんは現場に付くと手際良くタックルをセットし、実釣を再開した。
「回遊待ちは、イカがいつ回ってくるかわからないので、エギをできるだけ沖に留めておきたい。そのためには遠投して、移動距離を抑えたシャクリを心がけています」

回遊待ち“必釣の戦略”
「緩めのドラグでシャクリ、移動距離を抑えて沖にエギを留めます」

移動距離を抑えるというのは、小さくシャクる?
「シャクリ方はバリエーションをもたせたいので、ドラグを緩めにしてシャクリます。そうすれば、強いシャクリで瞬間的に初速を上げても、ドラグが滑ってエギの移動距離は抑えられます。数多くアクションをつけるけど、なるべく手前に寄せないイメージですね。1キャストでシャクリとフォールのセットが10回より20回のほうが、回遊イカに出会う確率が高まりますからね」

「シャクリで移動距離を抑えるために
僕はノーマルギアのリールを使ってます」

「僕はシャクリで移動距離を抑えるために、ノーマルギアのリールを使ってます。ひと巻きの長さが短いぶん、ワンピッチのシャクリでハイギアより移動距離が抑えられ、巻取り長が長いほどエギがボトムから浮きやすくなりますからね。NEWセフィアCI4+は軽くてタフ。強いシャクリでリールに負荷をかけても、HAGANEギアが滑らかな巻きごこちを維持してくれます」

NEW セフィアCI4+ C3000S

夕マズメの回遊待ち
狙いどおりのサイズアップ!

夕マズメ。薄暗くなりはじめた頃にチャンスは巡ってきた。「エギを沖に留めておいたのが効きましたね。回遊待ちや水深のあるポイントのボトムを探るときほど1投を大切に。丁寧に誘って抱かせます」

まずまずのサイズ!キロアップは出なかったけどやりきりました(笑)

[MOVIE] 晩秋エギング デイ&ナイト必釣の戦略 Part2