晩秋エギング
デイ&ナイト必釣の戦略 Part1

湯川さんが、晩秋の紀伊半島南紀エリアで実釣。
「秋と冬の間の中途半端な時季。日中も夜も可能性があります。目標はキロアップです」。
3日間の釣りに同行し、その戦略を追う。

フィールド紹介 in 南紀(和歌山県)

紀伊半島南紀エリアは、本州最南端の潮岬を中心に黒潮が沿岸に恵みを与える好漁場。
エギングでは3kgオーバーが出る大型イカのメッカとして知られている。堤防や磯など釣り場が多く、
数、型ともに狙える関西圏屈指のエギングフィールドだ。

湯川マサタカ

和歌山県紀伊半島をホームに活躍するエギングエキスパート。日中をメインにボトムを丁寧に探る釣りを得意とする。釣り場を見抜く洞察力も鋭く、反応がなければ1投で見切るほどの攻撃的なスタイルも持ち味だ。’16年末からシマノインストラクターに仲間入り。

DAY1 ナイトゲームで実釣開始「夜は良型が釣れるのが魅力です」

「僕は、休日の前夜からシャクリ倒すことが多いです」
実釣は11月中旬。普段どおりのスタイルでスタートを切った。
「僕の釣りは、基本的にはデイゲームがメイン。でも好条件がそろえば、夜もサオを出します。今は、満潮から下げの良いタイミング。ナイトゲームは、良型が釣れるのが魅力ですからね。波止なら足場も良いし、常夜灯もある。ナイトエギングが手軽に楽しめます」

日中は300~600g。夜はキロアップに期待‼︎

晩秋の実釣。そもそもこの時季のエギングの釣況は?
「南紀で言うと、デイは300~600gが一つのポイントで2、3杯出るイメージ。ランガンしながらポイントを回って、数を伸ばしていきます。ナイトはサイズがちょっと上がって、キロ前後が期待できます。ただ、この時季から徐々に水温が下がって、冬になるほどナイトゲームにシフトします。それが3月頃まで続きますね」 冬はナイトゲームの重要性が高まると言うことだ。

ナイトゲーム“必釣の戦略”
「潮のヨレや常夜灯の明暗などイカがたまりやすいところを狙います」

ナイトゲームの重要性が高まる冬。その要点は?
湯川さんは、堤防外面は強い向かい風のため、風を背にできる港内側を攻めている。
「僕のエギングは、ボトムを丁寧に探る。イカが居れば釣れる。その考えは、デイもナイトも変わりません。ただ、夜は地形変化が見えない。
流れのヨレや潮目。波止なら常夜灯の明暗の境や堤防の足元など、イカが溜まりそうなところや、付きそうな場所を撃ちます。あとタックルの感度も重要になってきますね」
小さなアタリをとるために?
「いや、夜は視認できる情報が少ないからこそ、流れの変化やボトムの地形変化など、水中の情報をとらえる感度が重要なんです」

水中の変化をとらえる感度重視のタックルセッティングで挑む

水中の情報をとらえる感度重視の湯川さんのタックルセッティングは下記のとおり。
「ロッドにリールをセットしたときのバランスの良い軽さが、感度アップに貢献します。そういう面でセフィアXTUNE S804L+とセフィアCI4+C3000Sはベストマッチ。さらにロッドは、ティップがすごく重要になります」

具体的には?
「潮の流れや水深による水圧の違いなど、潮の重みをどれだけ正確に伝達してくれるか。そのためにはしなやかなティップが必要で、S804L+はソフチューブトップがそれを実現しています。潮が重くなると程良くもたれて、水中の変化を感じやすい。もちろんイカのアタリもわかりやすいです」
S804L+は軟らかめのロッドなんですか?
「ティップは軟らかめで、ベリーからバットは張りとパワーがあります。だからキャストも飛ぶし、しっかりシャクれる。ソフチューブトップはシャクリ後のブレの収束が早いので、エギのフォール姿勢を安定させやすいというメリットもあります」
  • 潮の重みを感じます

潮目が絡むカケアガリのボトムで
良型をキャッチ!

「波止の先付近にうっすらと潮目が出てきましたね」
一カ所1投で立ち位置を変えながら、ボトムを足元まで丁寧に探っていた湯川さんが、
僅かだが水面の変化を発見。「気になる変化を撃つのは、僕のエギングの基本ですから」と言うと潮目が届く立ち位置に移動し、エギを投入。着底を待つ。ひとシャクリめ。
「さっきまで潮がスカスカだったのに、ここはシャクるとズーンと重い。期待できます」
2回、3回とシャクりとフォールのセットを繰り返す。
「同じシャクり方でも手前にくるほど着底が早い。ボトムはカケアガリになってますね」
底付近を丁寧に探りながら、水中の情報を的確に感知。そして結果は1投目に現れた。
「きましたよ。キロはないかなぁ。この時季のアベレージサイズですね」
水面に姿を見せたのは推定600g。秋という時季を考えれば良型だ。
「潮目とカケアガリが絡んで、カケアガリの上、ショルダー付近で抱きました。
イカが居れば、勝負は早いんです(笑)」

晩秋のアベレージ

DAY2 「ランガンで居付きイカを獲る」デイゲームは湯川スタイルが本領発揮

実釣2日目は暖かい雨。午後からは風も強まる予報だ。
「風裏を探してランガン。ポイントは限られるけど、釣れると思います。流れのヨレや水中のシモリなど、イカが居付きそうなところのボトムをきっちり通す。それを常に意識して、ポイントをどんどん回れば」
丁寧に探るけど、テンポ良く移動?
「そうです。何度も言うように、イカが居れば勝負が早い。釣果は足で稼ぐのが、僕のデイゲームですからね。晩秋は日が短いので、ガンガン動こうと思います」

イカが入れば勝負は早い!

釣れるイカは小型で単発。
不安定な天候で予想外の苦戦

朝マズメからスタートした釣りは、200~300gがポツポツ出る程度で昼を迎えた。
「このサイズだと、もうちょっと数が釣れたり、群れでチェイスしてきても良いんですけどね。みんな単発。イカの活性は低そうですね」
低活性の原因は?
「黒潮の流路が離れて水温が下がり気味なのと、先週は冷え込んでいたのに、この2、3日で急に暖かくなった。不安定な天候も低活性の一因です。寒くても水温が安定していたほうが口を使いやすいですからね」

活性が低いときほどボトムから2m上の範囲をきっちり探る

水温が不安定でイカは低活性。打開策は?
「いつもどおりボトムを丁寧に探ることと、あと水中をイメージすることが大切ですね」
水中のエギの動きを?
「それもあるんですけど、大切なのはボトムの地形をイメージすることです。僕はエギを底からシャクリ上げたとしても最大2mくらいまで。例えば堤防の対岸に消波ブロック帯があって、その周りを狙うとしたらカケサガリになってるはずだから、底をきっちり探るにはシャクリ後のフォールを長めにとるとか。水深のあるところは、ボトムと平行に2m上までの範囲内でエギを操作します」

湯川流“必釣の戦略”のカギは「エギのフォール姿勢を意のままに操る。
しっかり抱かせるナチュラルなフォールです」

湯川さんのエギングは、ショートピッチやロッドの振り幅の広い強いシャクリなど、多彩なシャクリを使い分ける。
「その日によって、シャクリ方で反応の良し悪しがあるので、いろいろ試します。ただ、シャクリはイカにエギの存在を気づかせるための作業。僕は、イカにエギをしっかり抱かせるフォールを重視して釣りをしています。エギをしっかり抱かせれば、ボトムで居喰いしてアタリが出なくても次のシャクリで乗りますからね」
しっかり抱かせるフォールというのは?
「違和感のないナチュラルなフォールです。秋のサイトフィッシングでフォール中にエギがピクッと動くと、見ていたイカがスッと引く。それで警戒してしっかり抱かない。同じことが沖でも起きています」
ナチュラルなフォールのさせ方は?
「僕がメインで使っているエギザイルラトル3.5号は、フリーだと頭を下げ気味にスーッと沈んでボトムがとりやすく、ボディが太めで気持ち、ラインを張るとボディが水を受けてフォール姿勢を安定させやすい。しっかり抱かせることができるエギです」

Sephia EGIXILE Rattle 3.5NR

[品番]EG-351M(3.5号/19.5g/シンキング/沈下速度約3~3.5秒/m)
[カラー] 7色
[本体価格] バリュープライス

「活性の高いイカが居ない……」 湯川さんの決断は?

実釣は、午後になるとさらに雨風が強まる。荒天の下、風裏の漁港や地磯をテンポ良く回るが、釣況に大きな変化はない。
「活性の高いイカが居ませんね」
風に吹かれるラインをきちんとメンディングして、エギのフォール姿勢を安定させるなど、丁寧に攻めても小型イカがポロッと出る程度。湯川さんにとっては、予想以上の苦戦だ。そして晩秋の夕暮れは、あっという間に夜陰に変わった。
「この雨風だとナイトゲームは辛いですね。明日は多少風が残るかもしれないけど、晴れるので渡船で沖磯に渡ります。釣り人が少ない磯は、手つかずのイカが多い。サイズアップを狙います!」
岸寄りのイカは低活性と踏んで、最終日は沖磯勝負を決断。その結果は……?

Comming Soon. 次回に続く。

[MOVIE] 晩秋エギング デイ&ナイト必釣の戦略 Part1