北海道オフショアジギング釣行 【前編】

オフショアジギングは鈴木さんがもっとも得意とする釣りのひとつ。今回は鈴木さんが年に数回は足を運ぶ北海道が舞台。ジギングとスロー系ジギングを使い分け、ブリはもちろん、タラやホッケなど北海道ならではのターゲットを相手に思う存分楽しんだ。

フィールド紹介 / 積丹半島(北海道)

北海道北西部の積丹半島は小樽市から車で約30分ほど。余市港から出航し、周辺海域を釣った。水深の変化が大きく、少し沖に出るだけで水深は100mに到達し、大きく移動せずにさまざまな魚種が狙えるのが特徴だ。

鈴木 斉

すずき・ひとし 河川や干潟でのシーバスフィッシングからヒラスズキ、オフショアでのキャスティング&ジギングまで幅広い釣りに精通するマルチアングラー。日々全国を飛び回り、四季折々のターゲットを釣り歩いている。

ブリをメインに、根魚五目も楽しむジギングゲーム!

「狙える魚種が多く、初心者にも楽しめるフィールド」

羽田空港からわずか90分のフライトで新千歳空港に到着、その後レンタカーで余市の街にやってきた。ホテルで一泊し、明朝5時30分、余市港からいよいよ出船だ。今回お世話になる征海丸の阿部船長と鈴木さんはもう気心知れた仲だ。

「北海道はもう何年も前から通っているし、阿部船長とも付き合いは長いですね。今回はジギングでブリを狙いつつ、タラや根魚を狙っていきたいと思います。北海道の魅力は、魚種も多く魚の数も多いこと。とくにブリがたくさん釣れるのがいいですね。資源が多いというイメージかな。急深な地形だから、ちょっとの移動でいろいろな水深の魚が狙えるのが特徴。ボトムは根が少ないから誰でも狙いやすいし、少ないタックルで対応できるエリアだと思いますよ」

ゲームスタート直後にブリがヒット!
スピードスラッシャーがハマった!

狙いのレンジを素早く攻略!

鈴木さんがメインのジグとして用意したのがスピードスラッシャー。そのコンセプトは?
「これは名前の通り沈みの速さが特徴のジグで、反応があるレンジをストンと直撃できる。小さい魚群の反応だと到達する前に散ってしまうこともあるから、早く落ちるというのは大きな利点です。船長の合図で真っ先に深場に落としていくことができるし、シャクったときはバタバタと暴れないように設計されているんで、アングラーの手首や肩に負担がかからないのもいいですね」

ヒットルアー

[自重] 120〜300g 
[全長]175〜238mm
[カラー] 全8色
[本体価格] 1,720円~2,300円

真夏とは思えないほど涼しく、風もほとんどないおだやかな積丹の海を走ること十数分、ファーストスポットに到着。すでに他の釣り船の姿があり、多くのアングラーがジグをシャクっていた。しかしながら、竿が曲がっている様子はないようだ。

スピードスラッシャーをシャクリはじめてほどなくして、鈴木さんに待望のヒット。小気味良い引きをいなしながら上げてきたのは、5kgほどのブリだ。
「スピードスラッシャー180gで。水深80mでボトムから14~5mくらいで喰ってきましたね。まわりが釣れていなかったので、少しスローに見せるようにアクションしました。ダート幅は1mくらいを意識して、ピョーンピョーンと飛ばす感じ。反応が出ている場所を速く通過させないように、存在感を出しながら見せていったのがよかったですね」

ヒットパターン

「基本的にはアクションはワンピッチ。ロッドを大きく上げてフワっとリリースする。するとジグがショートにドリフトしながらフォールしていきますよ。このフワっと落ちていくときにバイトが出ることが多いですね。大降りにシャクったほうがダート幅も増えてみせる時間も増えて、バイトチャンスも増えますよ。この動作をリズミカルに続けていきましょう。ラインスラックをすぐとれるように、ハイギアリールと組み合わせることも忘れずに!」

底物狙いで深場へ移動! すると、タラが連続ヒット!

水深130~160mで、タラ&ホッケを狙う

ブリの反応が無くなると、さらに沖のポイントへと船を走らせた。今度は水深130~160m付近を狙って、タラやホッケを狙っていくという。鈴木さんも探見丸を覗きながら魚群の様子を注意深くチェック。ジグを投入する前からしっかりと水中の様子をイメージしておくのも、釣果を伸ばすコツだ。

深場では、素早く落とせるスピードスラッシャーが有利!

深場狙いに釣りがシフトしても鈴木さんの釣りは絶好調。次々とタラをヒットさせていき、合計で3尾の良型のタラをキャッチした。ヒットルアーはスピードスラッシャーの240gだ。
「この時期にしては長さも太さもあるタラですね、狙い通りです。水深は160m。着底してから3~4回シャクってフォールの繰り返しです。ヒラヒラっとフォールした瞬間ヒットすることが多いですね。あまり暴れすぎるジグだと、フォールで小さな魚が先に掛かってしまう。だから大きな魚を狙う場合はやはり沈みが速くて、暴れすぎないスピードスラッシャーのようなジグのほうが、より大きなタラが掛かることが多いですね」

キタノホッケ(シマホッケ)にヤナギノマイなど、
北海道ならではの魚が次々ヒット!

根回りを攻めると様々な魚種が反応

タラの他にもいろいろな魚が船上を賑わせてくれる。タラの次にヒットしたのは北海道の定番、ホッケ。そして、こちらも北海道ならではの根魚、ヤナギノマイ。200mm以上あるスピードスラッシャーに対して、果敢にバイトしてきた。
「ボトムを付近を狙うか少し上のレンジを狙うかで、魚種によって喰い方が違いますね。ホッケならボトムから少し上のレンジで喰ってくることが多いです。ヤナギノマイは着底で喰ってました。どちらにしても、ジグをフワっと落とせるかが重要になってきますね」

ジグの重さの使い分けと、フックセッティング

使うジグの重さは、水深&潮流で決まる

水深80m前後でブリを狙う場合には、スピードスラッシャーの180g。水深150m前後でタラなどを狙う場合は240gを使用していた鈴木さん。やはりウェイトは水深で使い分けていく?
「水深である程度の使い分けはありますが、それだけではありません。ジグの重さは水深だけではなく、潮の速さや風の速さで使い分けていくことも大事。浅くても潮が速くてジグが流されていくようであれば重くしていく必要があるし、逆に深くても潮が利いていなければ軽いウェイトでも対応できますからね」

速い釣りにはフロントのみ、フォールの釣りにはリアもセット

鈴木さんはフックをフロントに付けたものとフロントとリアの両方に付けたものを使用。その使い分けとは?
「スピニングでやる場合は速い釣りが多いのでフロントだけ、ボトム中心に誘う場合は上げて落としての繰り返しでフォールで見せることも多いから前後に付けます。フォールの場合はジグのリア側をバイトしてくることが多いので、リアフックは必要ですね。実際に、フォールで喰ってきた根魚はリアフックに掛かっていることが多いですよ」
さらに、フックは細軸のモデルをツインでセット。
「フックは2本にすることで、2点でかかるので口も避けにくいしバレにくい。細軸のハリを使うことで、まとわりついてくるバイトもとれます」

フックは鈴木さんお手製のツインタイプ。長年の経験はフックセッティングにも活かされている。実際に両方のフックがしっかりと刺さっている場面がほとんどであった。

ブリのナブラ発見! ジグ投入で即バイト!

昼頃になってくるとナブラを目撃するシーンが多くなってきた。今回はキャスティングの道具を持ち込んでいなかったので、そのままのタックルで勝負することに。ナブラが消えないように船長が静かに船を近づけると、鈴木さんはナブラに向かってスピードスラッシャーをアプローチ。ロッドを大きくシャクっていくと、見事ストライク。5kg弱のブリをキャッチしてみせた。
芳醇な北海道の海を満喫している今回の釣行。このあともさまざまなゲストがロッドをしならせるが、その様子は後編でお伝えしよう。