春のヒラメは稚アユを追え【前編】

ヒラメシーズン目前。
まだ海は水温が上がらず、接岸は不安定な状況だが、ベイトに依存するヒラメを見つければ釣果が望める。
まずはベイトとなる稚アユを求め、遡上の気配のある河川周りへと足を運ぼう。

堀田光哉 (ほったみつや)

テレビ、インターネット、雑誌やDVD等でヒラメ釣り、もといサーフでのルアー釣りの魅力や楽しさを発信し続けるアングラー。ヒラメ釣りブームの仕掛人であり、現在も熱くブームが燃え盛るようガンガン燃料投入中。

宮崎の河川周辺でヒラメを追う

稚アユ接岸は、まだまだ不安定

こんにちは。堀田光哉です。
厳冬期が過ぎ、最近は暖かくなってきましたね。今年の冬はとくに寒かったため、うららかな春を感じることが嬉しくもあります。
日を追って春めく陸上ですが、海の中は季節の進行が遅いですね。海水温は低いままですし、ベイトの姿も岸際には多くありません。急激に黒潮が接岸=イワシ接岸という状況なら別ですが、そういうイレギュラーなイベントがなければ、ヒラメ釣りも渋い状況が続きます。
そんな中、安定感のあるベイトの接岸といえば、河川周りでの稚アユの遡上による接岸でしょう。

河口から少し離れた場所へ入釣

稚アユは目視できず

向かったのは宮崎県北部。一級河川が流入する遠浅サーフのエリアです。
時期的に稚アユ遡上の気配がありそうなので、期待して釣り場へ急ぎます。
初日は様子見ということもあり、地形変化とベイトを探すつもりで入釣。強い追い風で波がないので、地形変化に伴う沖出しの流れはすぐに見つかりました。反面、凪は弱い沖出しの流れしか発生しないのですね。これでは活性の上がり方も一時的と推測できます。

どうかな、と思いながらもキャストを始めますが、2時間ほど探ってもやはり反応がありません。
潮位も高めで時合には遠い感じですし、目視ではベイトを探すことができませんでした。条件的には、あまり良くなさそうな雰囲気が漂うとともに、強い追い風が吹きまくり、猛烈に寒くもあります(笑)。

この日は最強寒波の到来真っ只中。日暮れととも撤退です。ただ、このポイントは潮位が下がれば期待できそうです。翌日の干潮を待ってから今後を判断しましょう。

小型ながらヒラメが登場

潮位が低い時間に集中

翌日も相変わらず激寒。車の温度計でマイナス3度でしたが、めげずに朝からキャスト開始。ポイントは前日と同じ場所。上げ潮で昼前が満潮です。
経験から潮位が低いうちがチャンスと考え、弱い沖出しの流れの筋を決め撃ちします。フルキャストしても水深が1〜2mほどなので、熱砂ドリフトスイマーⅡやスピンビームで遠投し、遠くのブレイクラインを探って見ました。この日も追い風が強く、ルアーがよく飛んで行きます。

最初のヒットは約1時間後。上げ3分ぐらいでしょうか。手前のブレイクラインで熱砂スピンビームに35cmほどのソゲサイズが喰ってきました。追加を狙いますが、どうやら単発らしく、それから満潮までの上げのタイミングは、まるで音沙汰なし。沖出しの流れが消え、ダランと凪いだ海だけが広がる状況となったため、午後の下げ潮に備えて一旦、撤収です。

下げ潮狙いが的中

干潮に近づくにつれ好調

午後の釣果は予想通りでした。下げ潮が効き始めた下げ7分に30cmほどのソゲが登場。熱砂ドリフトスイマーⅡに喰ってきましたね。続いて2時間後ぐらいに沖目で50cmほどのサゴシがヒット。サゴシが時折、跳ねているのが目視で確認できるため、何らかのベイトがいるような雰囲気です。熱砂スピンビームの遠投力と小さなシルエットが喰わせの決め手になった気がしますね。
ちょうど干潮と重なった夕まずめには、55cmほどのマゴチが姿を見せてくれました。干潮ですから沖出しの流れがそこそこ強くなっており、いかにも魚が入ってきそうな状態になっていたのですね。確実に喰わせるためにもあえてハード系ルアーは使わず、ワームで攻めていたことが結果に繋がったようです。前回紹介した熱砂サンドライザーとグランデシャッドの組み合わせが効果を発揮しましたね。流れの中をストップ&ゴーで泳がせていたところ喰ってきましたよ。