8月下旬、チームステファーノの鈴木孝さん、小林直樹さん、池田暁彦さん、中園智晴さんの4人が、東京湾剣崎松輪港からカワハギを狙って釣行。今シーズン新発売のロッド「ステファーノリミテッド MH175A」と「ステファーノ攻 HHH173」を携え、予測不能な難敵・カワハギをどう攻略していくのか…。
東京湾剣崎松輪港出船
この日はメンバー4人のほか常連2人が乗船、午前6時過ぎに出港。まず、港前の水深15mで開始。岩礁底で「底と宙を使い分けて狙ってみてください」とアナウンス。
鈴木孝さんはアサリエサを締めたあと、船べりのトレイに小分けにする。残りは鮮度を保つためクーラーボックスへ。探見丸や替えバリを所定の位置にセットして実釣開始。
根が持ち上がるポイントをふた流しほどするがアタリはなく、すぐに城ヶ島沖へと移動。

大型船で釣り座間隔広々
ニューロッドで難敵攻略
ロッドは「ステファーノリミテッド MH175A」をチョイス。独特の“スナイパー釣法”で、フワフワと竿先を揺らし、ほどなく1尾目をキャッチ。このあと、ポツリポツリと本命のアタリはあるが、とにかく喰い気がない。
本来のシーズンなら、産卵後の体力回復のため、我先にアタってくるはずだが、エサへの執着が弱く、一度アタるともう喰ってこない激渋りの状況。「おっ、アタった。なんだよ~、もう触らないのかよ~。今のアタリをアワせちゃえばよかったなぁ」と、独り言が出てしまうほど。俗にいう、魚が仕掛けに着いてこない状況だ。
仕掛けを回収すると、エサはほとんど残ったまま。「ほら、吸い込んでないもん。嫌な喰い方するなぁ~」と、どうもパターンが見つからない。船中、数尾拾ったところで城ヶ島の西側へ。
ここは、砂底メインに低い根が点在する感じ。水深は30m前後と、今の時期にしては深い。砂地で「止めて待つと本命以外のトラギスやタマガシラが掛かってしまうし、速い動きだとカワハギが追いきれない」と状況分析。「魚が浮いていないので、底中心としたスローな釣りで、ゲストを避けながらですかね…」と、軽くキャストしたあと、エサ3つすべて底に着けるイメージで、ていねいにアタリを見極めていく。

独特なスナイパー釣法で狙う
後半パターン掴み連チャン
前半、なんとか5尾釣ったあと、後半はロッドを「ステファーノ攻 HHH173」に持ち替える。すると、この作戦がズバリ的中。
「アタリが出てから聞くまで、いい意味で幅が少ないから、すぐに“ドン”ってオートマチックに掛かってくれる。好みの釣り方は、キャストして動かしていると“音”としてアタリが伝わるから、そのまま聞きアワせればOK。さらに口の中でハリが起きるのが速い」と話す。
この日は、仕掛けを寝かせてスローに動かすため、あえて集寄を付ける。9尾目を上げ、船長から「あと1枚」と檄を飛ばされると、すぐにツ抜けを達成。さらに、同様の釣法で2尾追加。トータル12尾で午後1時に沖上がりとなった。

ゲストをかわしながら本命をキャッチ
各々のタックルと攻め方で
カワハギを仕留める
池田 暁彦さん
つねに動かしながら
本命を掛ける
釣り方
つねに仕掛けを動かしながらエサ取りを回避。その中から本命の前アタリを捉え、大きく聞きアワせていく。ここで掛けられなければ、もう一度オモリをボトムに着けてシェイク。アタらなければ仕掛けを回収。
タックルインプレッション
「ステファーノ攻 HHH173」が好きなんだけど、あえて「ステファーノリミテッド MH175A」を使いました。普段は、硬めの竿で終始動かす釣り方はしないけど、想像していた以上に釣りやすかった。「ステファーノ攻 HHH173」は、キャストした横の釣りで威力を発揮。とても掛けやすかった。

池田 暁彦さん

池田さんはつねにシェイク
小林 直樹さん
不利な条件下キャストで拾う
釣り方
船と潮の流れから船下狙いが厳しい状況だったので、今日はキャストして誘う釣りに徹しました。船が前に出たときはミヨシ側に投げて、誘ってロングステイを入れてアタリを見極めていく感じ…。
タックルインプレッション
まず、「ステファーノリミテッド MH175A」を使った。張りがあるので、宙でもボトムでも使えます。2尾釣ったあと、「ステファーノ攻 HHH173」に交換して、キャストして誘う釣りを実践。硬調と聞いていたけど、アタリを弾かないので、横の釣りにも使える。もちろん、感度はバツグンでした。

小林 直樹さん

小林さんはキャストして
中園 智晴さん
底上10〜30cmで静の釣り
釣り方
基本的な部分は大きく変えないけど、今日のように魚が底付近にいる場合は、オモリを底上10~30cmの間をゆっくり上下させながら、カサっとか、カチっというアタリが出たら掛けていく。ゲストなら少しタナを上げる。
タックルインプレッション
終日、「ステファーノ攻 HHH173」で通した。やっぱり好きな調子だなというのを再認識。旧モデルの良いところはそのまま、オモリを底に着けて立てたときの手感度も消えずにはっきりと伝わる。ゼロテンで待つと、周囲にいるであろうカワハギの気配までも感じとれた。

中園 智晴さん

中園さんは聞きアワセで