Vol.3 チームステファーノが魅せる!カワハギ妙技

関東船釣りPRESS

Vol.3

チームステファーノが魅せる!
カワハギ妙技

FISHING TACKLE
Stephano攻

鈴木 孝・池田 暁彦・鈴木 尚之

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沖釣りのなかで最もテクニカルな釣り物、カワハギ。9月上旬、相模湾長井から、エキスパート集団「チームステファーノ」の鈴木孝さん(シマノインストラクター)、池田暁彦さん、鈴木尚之さんが釣行。

相模湾長井出船

今季のカワハギは厳しいスタートになっている。正確な原因は不明だが、個体数が少なく、上級者でも釣果を得るのは難しい。エキスパート集団がどのように攻略するのか注目した。同宿は約4時間の半日船。限られた時間のなかで3人は様々な技術を駆使して本命に挑んだ。

技術を駆使して
テクニカルな
勝負を征す

エサ
重要なのはエサで、一般的にアサリのむき身が使われる。鮮度にこだわる人は多く、前日に入手、当日の朝に殻からむく人は多い。これを塩で締め、その日の状況に応じて硬さを調節する。軟らかい身は喰われやすく、硬い身はその逆。ベラやトラギスといったゲストと本命の活性をみて、こまめな調整が大切だ。

ハリ
続いてハリ。ほかの魚とは比べ物にならないほど交換ひん度は高い。1度の釣行で数十~100本使用する人もいるほど。鈴木孝さんは「1尾掛かったら交換する」と言う。交換しやすいように仕掛けは自動ハリス止めが採用されていることが多い。シマノからはいろいろな仕掛けが発売されており、今シーズンは新製品「幹糸仕掛けFB(フォールビーズ)」がラインアップに加わった。

タックル
終始、誘い続けるので、タックルは持ち重りしないものがベスト。シマノ製品はエントリーモデルからズラリそろっており、どれも超軽量。
リールは昨年のモデルから変更はない。「もはやできることがないほど完成度は高い」と鈴木孝さん。小型軽量、滑らかな回転。まったくスキはない逸品。
ロッドは新たに「ステファーノ攻 S180」が加わった。感度に特化した先調子の竿に比べて、誘いやすさを意識した8対2調子。攻略の幅はさらに広がったといえる。
ポイントまでは航程15分ほどと近い。「これまでの釣りはまったく通用しません。竿を出してみて、それから攻略法を考えないといけません」と鈴木孝さん。独特のスナイパー釣法で開始すると、さっそくエサ付けを工夫し始める。

エサ付けの工夫
魚は少なく、寄ってきた1尾を確実にとらえる必要がある。3本バリに軟らかいアサリを2つ、硬く締めたエサを1つ。前者を喰わせ、後者で仕留める(掛ける)作戦だ。通常は多数のゲストから本命を釣り分ける技術が求められるが、今シーズンに関しては喰ってきた1尾を確実に仕留めるテクニックが重要。エサ、ハリ、技術のすべてを駆使しなければ太刀打ちできない状況なのだ。さらに、当日は喰いが浅く、バラシがひん発。これまでになくタフなカワハギ釣りになった。
驚くほどキタマクラが多い。エキスパートたちは、わずかなアタリでもゲストと本命を判別できる。「すごい群れがいるなあ」と話しながら、この魚をかわそうとしている。フグは海底付近に群れているようで、鈴木孝さんはその上層を探り、鈴木尚之さんは底を攻めて釣り分けようとする。池田さんは激しく竿を動かして捕食の速いカワハギを釣り分ける作戦。

それぞれの攻め方で狙った

それぞれの攻め方で狙った

厳しい状況のなか
貴重な1尾

最初に仕留めたのは鈴木孝さん。底上2mを探って、見事、貴重な1尾を手にした。プロセスはこうだ。
(1)底上2mで前アタリ。この時点では本命かゲストかは分からない。
(2)3mまで誘い上げる。カワハギはエサを追ってくるが、フグは本命を警戒して追ってこない。
(3)再び2m戻して喰わせる。
個体数が少ないということは、1尾あたりの自然界のエサが豊富ということで、アサリへの執着は薄くなっている。この日もリアクションで喰いつくことはあるが、2度目のアタックはない。チャンスが少ないアタリを確実に拾うことが大切だ。「少し前の産卵期はエサを異物と判断して攻撃してくるため、多少、反応はありましたが・・・。今はたぶんボーっとしているだけでしょうね」
鈴木尚之さんは探見丸とにらめっこ。キタマクラの反応が少ない場所で画面にでた反応を確認。底上2mをピンポイントで狙って仕留めた。しかしこの反応は一瞬で消えてしまい、池田さんは続けない。
ひとり取り残された池田さんだが、自分の釣りに集中する。「釣れている人を参考にする」という人もいるが、自らのスタイルを徹底するアングラーもいる。どちらを選択してもいいが、大切なのはブレないこと。池田さんも自らの釣りを徹底しつづけて、沖上がり間近に値千金の魚を仕留めて、その実力を見せつけた。
姿を見せた魚はどれも20cmを超える個体でワッペンは混じらなかった。「厳しい状況が続いていますが、今後、小型が混じれば変わってくるでしょう」と船長。
今シーズン、より難易度が増しているカワハギ釣り。少ないチャンスを逃さず掛ける技術が必要になるため、つねに考えながら攻める釣りが求められる。「ステップアップにちょうどいい壁がある」と考えて、挑むといいだろう。

鈴木孝さんがファーストヒット

鈴木孝さんがファーストヒット

池田さんもゲット

池田さんもゲット

鈴木尚之さんが笑顔

鈴木尚之さんが笑顔

ビギナーに勧める
基本の釣り方とは

ハリについて
ハリス付きのハリを購入するのが一番。選ぶ上で大切なのは、ハリスの太さ・長さとハリの形状。基本の釣りは船下を狙う“縦の釣り”になるので、ハゲ系と吸わせ系の2種類を用意する。カワハギの活性が高く、中層メーンで釣る場合はハゲ系4〜5号、ハリス2号くらいを6cm。活性が低く、海底メーンでは、吸わせ系6.5〜7.5号、ハリス1.5〜2号6〜10cmを用意。中層でも底でもアタリがでる場合は両種のハリをまぜて使用する。
ハリ先の鋭さはとても重要。甘くなったハリを使用すること=釣果のダウンになるので、魚1尾に対してハリ1本と考える。根に引っ掛かった時もハリ先を爪の上に乗せて状態を確認。ハリ先が滑るようなら即交換だ。

エサ(アサリ)について
船宿で支給されたものか事前に購入してきたものを、50粒を目安に小出しにして使用する。鮮度が落ちると喰いは悪くなるので、残りはクーラーに入れておく。外気温が高い時季は特に注意する必要がある。
「カワハギはエサ取り名人」と言われるように、アタリを感じさせないまま、ハリからアサリを取っていくことが多々ある。活性の高いときに軟らかいエサを使用すると、なおのこと取られやすい。そのような場合は小出しにしたアサリを塩で締めて水分を抜き、硬くする。そうすることでカワハギはアサリをひと息に捕食することができなくなり、何回かかじるので魚信を察知しやすくなる。活性が低い時は吸い込みが悪くなるので、軽く締める程度で必要以上に硬くしないよう注意。
硬めはアサリ10に対して塩2。軟らかめはアサリ10に対して塩1の割合。時間の経過や外気温の影響で硬くなり過ぎた場合は海水で洗うと少し軟らかくなる。
大きさは小指の先ほどがベター。大きいアサリが混在している場合は吸水管を取って小さくするといい。

基本の誘い方
自然界のエサを捕食する際、カワハギは常に頭を下に向けている。砂地であれば海底に海水を吹きかけ、出てくる小型の甲殻類やゴカイ・イソメなどの生き物を、岩礁帯ではフジツボや貝類を主なエサにしている。釣りにおいてもカワハギに捕食体勢、すなわち頭を下に向けた状態をとらせることが重要になる。誘い方は大きく分けて“縦の釣り”と“横の釣り”があるが、前者が基本になる。誘い下げ、ゼロテンション、聞き下げ(フリーフォール・テンションフォール)の具体的な魚信を3つに分けて解説する。
(1)触り・・・仕掛けの周りにカワハギがいてエサを突つき始めた時の気配。(竿先がフワフワと不規則に揺れる状態)
(2)前アタリ・・・エサを喰べ始めた時の反応(コチッ、コチッ、と初めて手感度や目感度で分かる微妙なアタリ)
(3)掛けアタリ・・・カワハギの口の中にハリが入った時。手感度や目感度ともにカチッと明確で、くわえ込んだような魚信。アワせ時。
このように(1)〜(3)の順でアタリがでる。(3)を確認できたときに聞き上げて掛けにいく。(1)(2)の魚信を感じても、(3)がでるまで(ゼロテンション以外では)仕掛けを止めずに誘い続ける。(1)(2)があってから、(3)を確認するための“喰わせの間”を作れるよう、仕掛けの動きに緩急をつけることも大切だ。
 “横の釣り”は縦の釣りを十分に習得してからでないと難しいだろう。横の釣りとは、遠投〜着水〜船下まで引き寄せる間、その各場所で“縦の釣り”をするイメージだ。

プロセス図

誘いの流れ

誘いのイメージ

底の釣りを展開した鈴木尚之さん

底の釣りを展開した鈴木尚之さん

鈴木尚之さんの取り込み

鈴木尚之さんの取り込み

長井港略図

FISHING TACKLE

Stephano 100XG

チームステファーノ隊長・鈴木孝さんが「これ以上できることないかもしれない」と言うほど完成度が高い両軸リール「ステファーノ」高レベルの軽さ、耐久性、性能を備える

Stephano 攻

新型専用ロッド「ステファーノ攻S180」ほかのステファーノシリーズに比べて、竿先が大きく曲がっている これまでにない軟調子は、軽い仕掛けでもこまかく操作することが可能 繊細なアタリを弾かずに掛けることができる ※オモリは25号

Stephano limited

「ステファーノ リミテッド」竿先の曲がりが「ステファーノ攻S180」より小さい

カワハギタックル
ROD
Stephano 攻 ステファーノ 攻 
S180
全長 1.80m
継数 2本
仕舞寸法 146.0cm
自重 76g
オモリ負荷 20~35号
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Stephano 攻 ステファーノ 攻 
H177SP
全長 1.77m
継数 1本
仕舞寸法 177.0cm
自重 87g
オモリ負荷 20~40号
MORE INFO
Stephano limited ステファーノ リミテッド 
175
全長 1.75m
継数 1本
仕舞寸法 174.7cm
自重 54g
オモリ負荷 20~40号
MORE INFO
REEL
Stephano ステファーノ 100XG
ギア比 7.9
最大ドラグ力 3.0kg
自重 140g
糸巻量PE[タナトル8] 1号 200m
1.5号150m
2号 100m
ハンドル長 51mm
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ミチイト
タナトル 8[TANATORU 8]1号
MORE INFO
Stephano 幹糸仕掛け
Stephano 幹糸仕掛け フォールビーズ
MORE INFO

Stephano 幹糸仕掛けは、カワハギの活性に合わせて多くの種類をラインアップしている。今シーズンは新たに「ステファーノ幹糸仕掛けFB(フォールビーズ)」が追加された。
ノーマル間隔
ベタ底の低活性魚を攻略することを目的にしている。オモリを海底に着けたゼロテン釣法に最適。最下段のビーズでナチュラルフォールさせて喰わせる設計になっている。
ワイド間隔
宙の釣りで威力を発揮する。高いタナからのフォールに好反応だったり、広範囲に魚が散っている時などは長距離にアピールできるこの仕掛けがいい。
10cm間隔
ハイテンポな誘いに対応。高活性な個体をスピーディーに誘い掛けることができる。
それぞれミキイト3号と4号の2種。