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“サーフ”なひととき
- File.03 -

堀田光哉

夏と言えばブルーランナー
サーフからメーターシイラを追う!

静岡県沼津市・大瀬崎のゴロタ浜

派手なアタリと強烈な引きで釣り人を夢中にさせる“回遊魚”。外海に面したサーフは、サイズを問わず様々な魚種が回遊してくる一級ポイントだ。夏真っ盛りの8月、大瀬崎のゴロタ浜に大型シイラが回っているとの情報をキャッチ! これは見逃せないと堀田さんが現地に急行した。

ANGLER PROFILE シマノ インストラクター

堀田光哉(ほった・みつや)

堀田光哉

ほった・みつや

1966年生まれ。静岡県出身。
ソルトのショアゲームを中心に、雑誌やTVを通してゲームフィッシングの面白さを紹介し続けているプロアングラー。ヒラメ、アオリイカ、メバル、アジなど、得意なターゲットは多岐に渡る。常に新しい釣法や釣り場を求めて全国各地を釣り歩き、その魅力を発信している。

訪れた際は北東風が吹き付けていた大瀬崎のゴロタ浜。釣りづらい状況ゆえ、人気はなく閑散としていた。

真夏だというのに……

正午過ぎ、西伊豆大瀬崎の駐車場へ着くと、強風で木々が大きく揺れていた。

8月上旬だというのに肌寒く、どんよりとした空からは今にも雨が降り出しそうな気配……。

暑さとの戦いを覚悟していただけに、いささか拍子抜け。本来ならば多くの海水浴客で賑わう大瀬崎も、今日は人影まばら。子供達の歓声の代わりに虚しく流れるBGMだけが、陽気な夏を演出していた。

「いや~、予報より風が強いですねぇ」と堀田さん。やはり吹き荒れる北東風が気になる様子。とはいえ、メーター級のシイラが回っているという情報があり、このチャンスは逃せない。さらに、数日後に迫った台風で状況が一変してしまうことを懸念すると、この日に決行するしかなかったのだ。

タックルの用意を済ませ、釣り場までは10分程の道程。途中で神社を通り抜けるのだが、参拝料を納めるのがここでのルール。しかし、「最近、参拝料を払わないで素通りしていく釣り人が多いよ」と窓口の方……。このままでは、釣り禁止になりかねない。「必ずルールは守って!」と堀田さんは嘆く。

  • 大瀬神社が管理している遊歩道を通ってゴロタ浜へ。手軽に釣り場へ出られる道があることに感謝しつつ歩みを進める。

    • 大瀬崎の有料駐車場に車を止め、釣り場へは歩いて5分ほど。手前にある海水浴場は有名なスポットだが、台風が迫っているせいか客はまばらだった。

    • 大瀬崎には伊豆七不思議の一つとされている「神池」があり、ゴロタ浜へはここを管理している「大瀬神社」を通過しなければならない。その場合は拝観料(100円)を収めるのが決まりなので、例え釣りでも必ず納めること。

  • 大瀬神社が管理している遊歩道を通ってゴロタ浜へ。手軽に釣り場へ出られる道があることに感謝しつつ歩みを進める。

  • いつもなら海面でルアーを果敢に追うシイラの姿が見えるのだが、この日は荒れ模様で目視では確認できない。さて、どうする?

    シイラはいる! 出るかメーターオーバー

    「しばらく回遊魚が好調でしたので、こんな日でも釣り人はいると思うのですが……」

    と話す堀田さん。しかし、ゴロタ浜に釣り人の姿はなし。最近はメータークラスまじりでシイラが釣れ盛っていたはずなのだが……。

    まずは風の避けられる灯台付近からスタート。右後方から吹き付ける風に負けないよう、ルアーはメタルジグの「コルトスナイパー 40g」をセレクトする。

    すぐさまヒットするかと思いきや、予想に反してシイラからの反応はない。普段ならば波間にルアーを追うブルーの魚体が見れるはずだが、当日は強風で白波が立ち、その姿すら確認することもできない。そこで表層から中層の間に狙いを絞り、フォールを繰り返しながらショートジャークで探っていく。

    「本命ポイントはもっと右側なんです」。そう話す堀田さんは、徐々に風の当たる右側へ移動。すると、浜辺には流木を使った竿置きのようなものが目立つようになった。これは釣り人がポイントの目印代わりに設置したものだが、人気釣り場ではよく見る光景。地形の変化に乏しいサーフでは、こういった目印が重要なファクターとなる。

    その時、「来ましたよ!」の声。しかし次の瞬間、ロッドはテンションを失ってしまった。残念ながらフックアウト……。この日は魚が少ないだけでなく、活性も低い様子。ここはなんとか魚の気配を感じ取れるよう、次の対策を考えたいところ。

    ところが台風の接近により、風はますます強まる。さらには小雨が混じり、状況は過酷さを増してきた。ここで堀田さんは、メタルジグを「コルトスナイパー ワンダーフォール 60g」へチェンジ。「こんな時はアクション云々よりも、とにかくポイントまで飛ぶことが重要なんです」と攻めの手は緩めない。

    そして何度かバラしがあったものの、午後3時半にようやく初のシイラをキャッチ。50㎝クラスのいわゆる“ペンペンシイラ”であるが、堀田さんはゆっくりと、そして丁寧に取り込む。

    これでパターンを掴んだのか、このポイントで数尾のシイラがヒット。しかし、「今日はデカイやつ、来ませんねぇ。それにこの天気じゃパッとしません」と堀田さん。事前情報にあった「メータークラス」は風波を嫌ったのか姿を眩ませてしまい、ペンペンの域を超えるサイズには巡り会えなかった。

    • ルアーは力任せに投げるのではなく、ロッドの反発力を活かすのがキャストのコツ。体力の消耗も抑えられ、長時間釣りに集中できる。

    • 同じメタルジグでも、状況に合わせてタイプや重量などをこまめにチェンジする堀田さん。タフなコンディションでは小さな変化でも大きな結果に繋がることがある。

    • ルアーチェンジでさらに飛距離を伸ばしフォールで誘っていたところガツンとヒット! サイズは大きくないようだが、初ヒットゆえ丁寧に寄せる堀田さん。

  • 砂浜のように引きずれないゴロタ浜では、魚をやや浮かせながらズリ上げるのがコツ。

  • 50㎝ほどのいわゆる“ペンペン”とよばれるシイラの若魚。重量感は少しもの足りないが、派手なジャンプや疾走は負けず劣らず。まだまだサイズアップを望みたいところだが、ひとまず初キャッチに笑顔の堀田さん。

  • 突如海岸に現れた、流木を使った竿置きのようなもの。堀田さん曰く「これは釣り人の残した目印。好ポイントの可能性大です」。攻め所がわからない場合は、こういった目印にも注意したい。

  • 悪条件ゆえ、ハッキリとした魚のシグナルが捉えられない状況。タックルから伝わる情報に神経を尖らせ、魚の居場所を探る。

    夕マヅメにうれしいゲスト

    小ぶりながらシイラの引きを楽しんでいるうちに、あたりが薄暗くなってきた。

    気づけば、時刻は午後5時半。晴天ならばまだまだ夕マヅメの時刻だが、曇天ゆえ早くも大瀬崎の旅館街に明かりが灯り始める。

    そろそろ終了か……とその時、「サバです、サバが来ました」と声を弾ませた堀田さん。夕方を迎え、シイラに変わってサバが回遊してきたようだ。

    ペンペンばかりで拍子抜けしていた堀田さんも、思いがけないゲストの登場に思わず頬がゆるむ。ここでしばし、サバの引き味を楽しんだ。

    そして日が落ちたところでストップフィッシング。

    当初の目標だったメーター級のシイラにはお目に掛かれなかったが、日没まであらゆる手は尽くした。もっと穏やかな日ならば、違った結果になっていたかもしれない……。だが、それは言わないお約束。どうあがいても、自然が相手。状況に合わせて楽しむのも、釣りのおもしろさだろう。「台風が去ったら、是非リベンジしたいですね!」堀田さんのサーフへの飽くなき挑戦は、まだまだ続くのであった。

    • 日も落ち始めた頃にはシイラの反応が薄れ、少し深いレンジをショートジャークで探っていると何やらヒット。勢いよく横に走る魚……、どうやらシイラではない様子。

    • 波打ち際から引き抜かれたのは、40㎝ほどのゴマサバ。どうやら夕マヅメに合わせて群れが回遊してきたようだ。これはチャンスタイム!

    • 大サバの引きを堪能し、すっかり日が落ちた午後7半に納竿。狙いの魚は仕留められなかったが、この悔しさがまた釣り場へと足を運ばせる。

  • この日の最大となった45㎝級。サバとてこのサイズとなると引きは強烈! 十分にやり取りを楽しめた。

  • 不意の大物にも対峙できる専用タックルが必須

    堀田光哉の回遊魚タックル

    50㎝未満の回遊魚なら問題ないが、ときには1mを超える大物も姿を現すサーフ。不意を突かれてもある程度は対処できるよう、パワーのある専用タックルを用意しておきたい。
    サーフではポイントが遠い場合も多々あるため、ロッドは飛距離も出せる専用ショアキャスティングロッドが望ましい。長さは10フィート前後で、調子は40~50gのルアーを投げるならミディアム、60g以上ならミディアムヘビーを選択するとよい。
    リールはPEライン(1.5~2.5号)が200m以上巻ける5000番クラスが最適。10フィートもあるショアキャスティングロッドとの相性もよく、バランスがよいので疲れにくいのも利点。素早い巻き取りや回収を要求される釣りなので、手返しを重視するならハイギアのものを選ぼう。
    • 使用ロッドはショアキャスティング専用に設計された「コルトスナイパー」。全体的にしなやかな設定になっており、軽快で軟らかなジャーキングが続けられるため、疲労しにくいのが特徴。主に40~50gのメタルジグをキャストする場合は「S1000M」、60g以上は「S1000MH」を使用した。 関連商品情報:コルトスナイパー

    • リールは、過剰なまでの耐久性をキーワードにチューンされたツインパワーXD C5000XGを使用。ハンドル1回転で99cmを巻き上げるエクストラハイギヤを搭載。防水構造「Xプロテクト」により、波しぶきなどを被りやすいサーフでも安心して使用できる。C5000XGはコルトスナイパーとの相性がよく、持ち重りを感じにくく疲れにくい。 関連商品情報:ツインパワーXD

    メタルジグを状況に合わせて使い分ける

    堀田光哉のルアーセレクト術

    堀田さんが回遊魚釣りに持参するルアーは、手返しよく幅広いエリアを探れるメダルジグが主体。では、それぞれのジグの用途を具体的に見ていこう。
    • ■METALJIG
      まず、オールマイティーに使える「コルトスナイパー」は必需品。ジャークを入れるとバタバタと泳ぎ、アピールが大きいためパイロットルアーとして重宝する。
      さらに飛距離を出したいときは「コルトスナイパースリム」。細身のシルエットゆえ向かい風に強く、フォールスピードも速いのが特徴。
      平たいボディーが水流を受け、ゆっくりとフォールしてアピールできる「コルトスナイパー ワンダーフォール」。素早い動きに反応が鈍く、活性がハッキリしない場合に威力を発揮する。
      鉛ボディの中心にタングステンウェイトを搭載したハイブリットジグ「コルトスナイパー TG ベルサーテ」は、さらなる飛距離と沈みの速さが特徴。シルエットもコンパクトなため、ベイトが小さい場合にも使える。
      「ソアレ TGエース」は高比重のタングステンフルボディジグ。群を抜く飛距離に加え、沈みが早く潮の影響も受けにくい。さらによく泳ぐアクションで広範囲の魚にアプローチできる。

      コルトスナイパー (左上から1番目)
      コルトスナイパースリム (同2番目)
      コルトスナイパー ワンダーフォール (同3番目)
      コルトスナイパー TG ベルサーテ(同4番目)
      ソアレ TGエース(右一番下)
      関連商品情報: コルトスナイパー  コルトスナイパースリム  コルトスナイパー ワンダーフォール  コルトスナイパー TG ベルサーテ  ソアレ TGエース

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