宝刀よ、永遠に
スーパーゲーム 刀(かたな) NA
紹介文を読む
カリスマ・故 細山長司氏が生涯を捧げた
本流ヤマメ竿の最高峰モデル。
本流のカリスマ・故 細山長司さんの追悼モデル。究極の本流ヤマメ竿を追い求めた細山さんの思いを形にした最後の“刀”です。細身&肉厚のブランクスが生み出す風切り性能、負荷に応じて曲がりが下りてくる歴代刀の調子を継承しつつ、新たに採用したスパイラルXコアによって潰れ、ネジレに対する剛性が大幅にアップ。振ったときの切れ味、掛けてからの安定感も向上しました。胴に乗る調子でありながら、トップストップⅡが振り込み直後の穂先のブレを速やかに収束し、仕掛けを安定して流すことが可能。軽いオモリでも狙ったポイントへ正確に仕掛けを打ち込めるうえ感度にも優れます。シャープな振り心地と、曲げ込むほどに発揮される豊かな粘りが、大ヤマメの反撃を封じます。
技術特性
技術特性
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スパイラルX コア
シマノ独自の設計・製造方法により、曲げ、ネジレ、つぶれ、あらゆる方向に対して、さらなる高強度化を徹底追求。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造「スパイラルX」に、東レ(株)ナノアロイ® テクノロジーなどによる高強度材を用いたカーボンスリットテープを使用。
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NANOPITCH
ブランクスを焼き上げる工程で使用する成形テープのラッピングを極めて細かいピッチで施す製法[ナノピッチ]を採用。ブランクスがより均一な圧力で締め上げられるため真円度が高くなり、高強度化に大きく貢献。
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エキサイトトップ
穂先に特殊設計を行うことにより、目で見る感度、手に伝わる感度が大きく向上しました。今まで得られることが出来なかった感度を得ることにより、魚に対してのアプローチが大きく変わります。
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ハイパワーXティップ
穂先に極薄のシマノインフィニティカーボンテープをX状に巻き上げる高度な強化構造。これにより穂先のネジレに対する剛性が増すと同時に、スパイラルXとの相乗効果による竿ブレの低減、さらなる感度向上をがねらえます。
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ウルトラマッスルカーボン
マッスルカーボンよりもさらにカーボン繊維を高密度に束ねた高性能素材。高度な成形技術によってのみ生み出されるこの素材は鍛え抜かれた筋肉ともいえるシェイプアップボディを実現させます。
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パラボラチューン
パラボラチューンはスムーズな調子を実現するために、各節の合わせ部分を見直し、強度を維持したうえで剛性の段差を排除。ワンピースロッドに匹敵する滑らかな調子とパワーを引き出すことに成功。パラボラチューンRは細身肉厚の磯のパワーロッドに対応するために開発したニューバージョン。継部がよりスムーズに曲がるように剛性の重なりを調整し、ワンピースロッドを彷彿とさせる調子を実現しました。
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Gクロスプロテクター
節の継ぎ目はやりとり中に最も負担が集中する部分。Gクロスプロテクターは破損のリスクを大幅に軽減するとともに、玉口部分に精悍なルックスを与えます。
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しっとりグリップ
濡れた手でも高いフリクション性能が得られて滑りにくい、しっとり加工の素材一体成型グリップです。より質感を高めた揉み皮風バージョンもご用意しました。
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回転「超感」トップ
天上糸を直接穂先に結びつける構造の回転「超感」トップ。天上糸を滑らせるとともにトップ自らも回転して糸ガラミを激減します。繊細な穂先とほぼ同じ細さで、竿先が鈎先になったような感覚の感度を発揮します。また、トップが回転するので天上糸をガッチリ結びつけても効果は変わらず、結び方を選びません。
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トップストップⅡ
トップストップⅡ
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スペック表
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品番 |
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品番 | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | 適合水中糸 (ナイロン・号) |
カーボン 含有率(%) |
本体価格(円) | 商品コード |
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品番 |
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80 |
90 |
品番 | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | 適合水中糸 (ナイロン・号) |
カーボン 含有率(%) |
本体価格(円) | 商品コード | |
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80 | 8.0 | 7 | 139.5 | 215 | 1.5/24.3 | 0.2~1.2 | 99.1 | 119,000 | 39309 8 | * |
90 | 9.0 | 8 | 139.5 | 265 | 1.5/25.4 | 0.2~1.2 | 99.0 | 139,000 | 39310 4 | * |
※自重の( )は予定自重です。
※元径は後端から100mmの外径を表示しています。
ラインナップ
ラインナップ
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80
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情熱で磨き、魂で鍛えた結実を後世に託し、カリスマは静かに竿を置いた。
究道者・故 細山長司が生涯を捧げた宝刀。
その輝きに、一片の曇りもなし。

長竿でありながらブレが小さく
振り戻しがピタリと止まりますね
伊藤 稔
刀を触るのは初めてですが、とにかくブレが小さく止まりが早い竿という印象です。8m、9mクラスの長竿となると、ある程度フラつくのが普通。ところが刀は振り込んだ後もシャキッとしているうえ、掛けると胴までスムーズに曲がってイナシの操作も楽に行えます。曲がりが途中で止まらず、硬くならないのが見事ですね。

乗ってきた負荷なりに
仕事をする調子の妙に驚きました
沓澤 伸
軟竿&細糸の釣りをメインとする僕にとって刀は未知の竿でしたが、掛けた魚の引きはもちろん、流れの抵抗なども含めた重みが竿に乗ると、負荷なりに仕事をしてくれる調子の妙に驚きました。特に9mはメインで使っている「TG蜻蛉ロングドリフト」の延長感覚で使えるパワーとしなやかさがあり、積極的に使ってみたい竿です。

本流ヤマメ竿に対する
細山長司のこだわりが随所に
多摩川山女魚道の方々
我が道長である細山長司が手塩に掛けて育ててきた刀。手元に届いた3代目の最終プロトを触ることなく、細山は天に召しました。3代目刀の先重りが抑えられた振り調子、魚が掛かると胴まで曲がり込んで粘りを発揮する掛け調子。手にした者は皆、本流ヤマメ竿に対する細山のこだわりが随所に現れていると口を揃えました。
本流ヤマメにこだわった故 細山長司の美学
最後の“刀”開発ストーリー

『スーパーゲーム刀』は、本流釣りのカリスマ・細山長司さんのこだわりを形にした本流ヤマメ・アマゴ竿のフラッグシップモデルである。細山さん自身が「常に完璧を目指した」と言い切る歴代の刀は、一切の妥協を許さない氏の分身ともいえるものであった。三代目『スーパーゲーム刀』のプロトを細山さんのもとへ届けたのは2017年3月のこと。しかしこの後、体調の不良を訴えた細山さんが入院。シマノに細山さん逝去の知らせが入ったのは7月上旬のことだった。
新たな刀を細山さんに振ってもらうという願いは永遠に叶わなくなってしまった。ならば、せめて細山さんの熱い思いを形にしたい。しかし、一切の妥協を許さない細山さんの意志を受け継ぎ、現時点での完璧を目指してきた刀を完成させるのは容易なことではない。
穂先が適度に入り込み、負荷に応じてしっかり胴部まで曲がりが下りてくる掛け調子。胴からしなって長手尻仕掛けを正確に振り込み、ブレがシャキッと止まる振り調子。本流ヤマメ特有の鋭く小さなアタリを見極められる感度。鋭い走りをいなす胴の粘り。長さを感じさせない体感的な軽さ。風を切り裂く細身のブランクスを有しながら、これらの要素を高次元で満たし、そのとき持ちうる技術をフルに投入して究極を追い求めてきたのが歴代の『スーパーゲーム刀』である。
強すぎず弱すぎず、魚とのフェアな勝負ができる道具を細山さんは望んでいた。竿としてのクオリティを上げながらも「むやみに硬くしない」「必要以上にパワーを上げない」「刀特有の腰のある調子にキレを出す」「シャキッとした操作性」の4点を念頭に置き、数々の新技術を投入して納得のいくレベルまで完成度を高めたプロトが組み上がったのは、2018年3月のことだった。
本流ヤマメを獲るに十分なパワーを有したうえで、「スーパーゲーム刀」には“強さの質”が求められる。ここで細山さんの釣りを知るインストラクターのもとへプロトを持って出向き、その調子を評価してもらったところ、インストラクターと開発担当の評価は一定の方向で一致。2018年7月、ようやく最終プロトの完成にこぎ着けたのである。
最終プロトは、細山さんと深い親交があった方々に試していただいた。このテストで、歴代の刀を振り込んできた人はさらに進化した三代目の完成度を評価し、刀に触れるのが初めての人は、その切れ味に目を見張った。
多くの釣り人のアドバイスを得て、ようやく完成した三代目『スーパーゲーム刀』。細山さんもその出来映えに、雲の上できっとうなずいてくれることだろう。

- 故 細山 長司CHOJI HOSOYAMA
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アドバイザー
昭和24年4月東京都生まれ。
多摩川山女魚道主宰。地元多摩川を中心に国内外へ遠征し、延竿の可能性を追求。釣り人に数々の夢を与えた本流釣りの第一人者。
平成29年7月永眠。
フィーチャー
フィーチャー
- ※画像をクリックすると拡大画像と説明文が表示されます。
BLANKS

BLANKS
スパイラルXコア
高強度素材をX状に巻き上げ、ネジリ強度、潰れ強度を高めた基本構造。

ナノピッチ
成型テープを細かいピッチでラッピングし、真円度と強度を高める技術。

エキサイトトップ
視覚による感度、手にくる感度ともに向上させた特殊設計穂先。

ハイパワーXティップ
カーボンテープでX状に補強し、ネジレに対する剛性を向上させた穂先。

ウルトラマッスルカーボン
カーボン繊維を高密度に束ね、軽さと優れた反発力を生む高級素材。

パラボラチューン
節の摺り合わせ部に生じる剛性の段差を排除し、スムーズな調子を実現。

トップストップⅡ
振り込み直後のブレが速やかに収束する軽量チューブラー穂先。
OTHERS

OTHERS
Gクロスプロテクター(全玉口)

揉み皮風しっとりグリップ

回転「超感」トップ

メタルトップ口栓
■ナノピッチ
■ナノアロイ®テクノロジー
■エキサイトトップ
■ハイパワーXティップ
■ウルトラマッスルカーボン
■パラボラチューン
■Gクロスプロテクター
■揉み皮風しっとりグリップ
■回転「超感」トップ
■トップストップⅡ
■チューブラー穂先
■口金具(元竿玉口部)
■メタルトップ口栓
■固着防止対策
■ハードケース
■ニット製竿袋
※ナノアロイ®は東レ(株)の登録商標です。
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伝統の切れ味はそのままに
軽さが際立った印象です
我妻 徳雄
細身で風を切るかのような操作感。これが前モデルの8mを使い込んだ刀のイメージです。3代目刀は切れ味鋭い従来の調子を継承しつつ、軽さが一段と際立った印象です。8m、9mといえばヤマメ竿としては決して短くはないのですが、過去に振った同クラスの竿とは比べものにならないくらい、軽快で扱いやすいですね。
ジンタンクラスの軽いオモリでも
ピンポイントへ楽に打ち込めます
根来 正巳
郡上釣りをベースとする私の釣りでは、手尻を60cmほど出し、ジンタン5〜4号の軽いオモリを多用します。この仕掛けを正確に振り込むには、本来長い竿は不向きだといえます。しかし新しい刀は風切りがよいうえ、胴調子でありながらブレが小さいので、8mでも思った場所へ的確に仕掛けを打ち込めますね。
基本的な調子が一貫しているのは
いかに完成されていたかの証し
坂本 禎
細山さんとはアユでも渓流でもよくご一緒させていただき、刀は初代から愛用してきた思い出深い竿です。各部が進化した3代目の刀ですが、基本となる調子がさほど変わらないと感じるのは、いかに初代の刀が完成されていたかの証しではないかと思います。「細山イズム」を感じさせてくれる一竿ですね。