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PROFESSIONAL 中・上級者向け解説

百合野 崇(ゆりの たかし)× 鱗海 SPECIAL 00号530 & NEW BB-X ハイパーフォース SUTブレーキタイプ 熱釣インプレッション

百合野崇チヌ釣り戦術2
藻場のチヌを釣るためのイロハ
山口県下松市笠戸島「クロス」

四季を通じて愉しめるチヌ釣り。秋の季語である野分(のわけ)は台風を意味する。季節柄、天気の良い日は短く釣り日和ばかりではない。一方、海の中は様々な魚たちが活発になってくる。だがチヌの動きは不安定要素が多く、はっきりとした戦略は立てづらい。おそらく、コロコロ変わる天候にナーバスになっていて、あまり動かなくてもエサにありつける場所に身を潜めているはずだ。
そんな台風一過の笠戸島へ向かった。

障害物はチヌの格好のポイント

ロッドを振って仕掛けを飛ばすより、難易度の高いマキエ投入の技術が要求される場所がある。それはゴロタ場やサーフからの釣りだ。遠浅でしかも20m先に藻場があるようなポイント。その沖に潮目が出ていたら、仕掛けとマキエの同調ポイントは藻の先ということになる。しかし、チヌ釣り師はそのような困難なシチュエーションを好んで攻略したがる。藻場はチヌの格好のポイントだからだ。

ゴロタチヌの好む場所はカケアガリや障害物。
鱗海スペシャル00号は繊細なライン操作と大胆な寄せが可能なロッドだ。

「クロス」という瀬に上がると百合野さんは藻の群生の先にマキエを打ち込んでいく。

チヌ手持ちアベレージサイズを超えるには藻場の攻略が効果的です。

チヌを怒らせない 00号の魅力

マキエが効き始めると、エサトリの反応が早い。

リールNEW BB-XハイパーフォースC3000DXXG SUTブレーキタイプ。
チヌを走らせて弱らせるためSUTブレーキを緩めてラインを出すと魚に掛かっていた抵抗がなくなります。
すると突進が止まりラインブレイクの危険性が減りました。
「チヌを掛けて怒らさずに取り込む」ためにSUTブレーキは必要な機能だと思います。

潮替わりのタイミングは、やはりチヌの喰い気も上がってきている。

ネリエNEW BB-Xハイパーフォースには、防水性の高い「Xプロテクト」が搭載され、
特にラインローラー部のスムーズな回転が永く維持可能です。

藻場のチヌは大胆な行動に出やすい。
ツケエが底潮に入るや否やラインを引っ張られ穂先が抑え込まれる。
沖で浮かせようと大きく竿を振り上げる。
「沖にチヌを誘導して障害物から引き離してやれば取り込みやすいと思います」
鱗海スペシャル00号が奇麗な孤を描く。
「この竿なら00号や0号の竿でも細仕掛けで藻が生い茂るポイントやシモリが点在するようなシビアな状況からチヌを引き寄せることが可能です」

穂先藻抜きは繊細かつ大胆なやり取り。細かな情報を具に観察することで勝負所が見えてくる。
直線強力と視認性に優れた道糸とXガイドでチヌの動きを捉えると反撃のタイミングが見えてくる。

百合野さんが使っている竿は、竿を曲げて獲るというコンセプトの鱗海スペシャル00号。究極の曲がりを見せてくれるその竿は、柔軟性とバットパワーで魚の動きをコントロールする粘りを兼ね備えている。
首尾よく1尾目のチヌをタモ入れ成功。

藻に入られたらチヌの出方を待つ

しかし、次に掛けたチヌはやはり藻に張り付いた。

アタリズッシリとしたアタリは良型の証拠だった。突進する先はやはり藻の中だ。
強引なやり取りはチヌを意固地にさせてしまうので待ちの姿勢が大事。

このとき対処法を間違うと最悪の場合、このまま藻に入り込む。この状況で良型のチヌを取り込むための老練なテクニックが必要となる。
「藻に張り付かれた場合、無理に引っ張るとさらに奥に入り込んでしまい万事休すとなってしまいます」
だからといって諦めるのは早い。
「チヌが動きを止めたらすぐに引っ張りあいを止め、竿先に少しテンションが乗るぐらいの張りで待ちます」
釣り人が痺れを切らせ、チヌが動く前に仕掛けを煽ってしまうと、怒らせてしまい、さらに藻の奥やシモリのワレに逃げてしまうから時間をじっくり使うのが肝要。この「待ち」の間に次の釣りのためのマキエを打つぐらいの余裕があっても良い。

藻息を飲む間合いを制し、一気に勝負を決める。
藻抜きを成功させるためにはチヌがどんな状況にいるかを判断するための情報分析が必要だ。

根気比べで藻抜き成功

この釣り座は遠浅のため百合野さんは海から顔を出す岩の上に一歩前に出てチヌの様子を伺う。
チヌが沖に少しでも動けば竿を引き寄せ、動きが止まればラインを緩めつつ少し張った状態をキープ。とにかくゆっくり焦らずが藻抜きの基本。数分のやり取りの末、ようやく動きが出てきた。
「チヌが藻の外に顔を向けたら浮かせていきます」
再び、大きく竿を振り上げてチヌを誘導していく。

藻抜き成功「障害物周りには大型のチヌが潜んでいます。それを仕留めるには焦りは禁物です。
タックルを信じて「待ち」と「攻め」のタイミングを逃さないようにしましょう」
ファイアブラッド EX FLUORO HARD-TIDE 1.5号は藻も難なく切れるハードタイプの信頼のハリスだ。

藻抜き成功だ。

チヌアップチヌの美しいフォルムは百合野さんの追い求める形。チヌに出会うために常に腕を磨く。

「今生えている海藻は、春に比べ比較的ちぎれやすいためチヌがハリに掛かったのであれば確実に取り込みたいものです」

ロッドケース・バック

磯クールXT ネクサスとしてもっともベーシックなモデルになるXTシリーズ。使い勝手のよい大型のフロントポケットとサイドポケットなどシリーズ最大級の収納力を誇り、汚れが落ちやすい防水生地を纏いチヌ釣り場では必要十分なハード樹脂成型のフタとボディです。
簡易クーラーとしても機能していますので、私はフロントポケットに仕掛けなどの小物類サイドポケットはタオルやビニール袋、中は予備のマキエや飲料水を入れています。
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ロッドケースXT バッグ同様、汚れが落ちやすい防水生地に竿をしっかり守るハード素材を採用。サイドには、85cmの杓が収納できる大型ポケット。
竿と柄杓を完全に別収納できるため、カップの淵が竿にあたり傷がつくなどのトラブルを避けることが可能です。
ベルトは、体にフィットしやすいコンビネーションパッドを採用しており、移動時肩に掛けたロッドケースのずり下がりが大幅に減りました。
どちらもフローティングベストXTとデザイン・カラーコーディネートが可能です。
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百合野崇さんのタックル

ロッド 鱗海スペシャル00号 (5.3m)
リール NEW BB-Xハイパーフォース (C3000DXXG S RIGHT)
道糸 鱗海ハイパーリペルα ナイロン ZEROフロート (1.5号)
ハリス ファイアブラッド EX FLUORO HARD-TIDE (1.5号)
ウキ ファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE-D M (00号、3B号)
ハリ チヌバリ2号
その他 磯クールXT(BA-125Q)、ロッドケースXT(RC-122Q)
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