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渚のフカセ釣り チヌ釣りエキスパート 内海通人on the Beach

渚のフカセ釣り チヌ釣りエキスパート 内海通人on the Beach ~その②~

実釣!内海通人の渚フカセ 可部島北側の渚

エサトリの猛攻をかわして

 釣り開始は7時過ぎ。この日の満潮は10時前で、潮は満ち上がっていくタイミング。内海さんは全遊動仕掛けを作って30m沖に狙いを絞り、仕掛けとマキエを投入する。この渚は20mくらい沖から深くなっていく地形。本来はその落ち込みはじめでも釣れるそうだが、仕掛けを準備しているときに大量のフグが足元に見えたので、もっと沖を狙ってみるのだという。
「渡船の船長さんに水深をチェックしてもらったんですが、20~30m沖で水深7mくらいだったんですよ。この水深なら軽い仕掛けで底まで十分探れますね」

内海通人さらなる遠投に活路を見出す。

 ウキの浮力がG3。1.2号のハリスを4mとり、G5のガン玉を2個打ってゆっくりとサシエを底まで沈めていく。サシエはオキアミ。ほかにはエビとネリエサを用意している。最近はエビが好調なのだとか。

 しかし30mエリアでもフグがかなりいるようで、オキアミがすぐになくなってしまう。時にはハリごと取っていく。しかし猛攻に耐えていると、チヌが寄ったのかサシエが残った。そしてその次の投入でチヌがヒット。これは35㎝とまずまず。

内海通人開始早々のヒット。遠投が効いたようだ。

 このままチヌが釣れ続くかと思いきや、2匹ほど連続ヒットしたらまたフグが活発になった。アタリは非常に明快だったのでチヌの活性が低いわけではなく、回遊してくるチヌがまだまだ少ないようだ。その後も30~40cmのチヌが2~3匹連続で釣れるパターンが3回あって午前中が終わった。

内海通人ナイスサイズ!

 ちなみにチヌが喰ってくるタナの感触は5mくらいとのこと。イエローのネリエサとエビに喰ってきた。オキアミではフグの餌食になってしまうそうだ。

内海通人今回はリリース。釣った直後に逃がす。

遠投でエサトリ攻略

 下げ潮になるとフグがおとなしくなったのでチヌ連発を見込んだが、なんとチヌもおとなしくなってしまった。例年ならこういうときにサシエをそのまま底まで沈めていくとチヌが喰ってくるそうだが、今年は少し様子が違うらしい。このエリアでは珍しい良型のアイゴが姿を見せたのも、その証拠なのか。
「こうなったら仕掛けのなじみを、よりゆっくりにしてみましょう」

内海通人喰いはするがサイズが落ちていった。苦笑いの内海さん。

内海通人しかし小さい!

 内海さんはハリスを1号へとチェンジ。磯では根ズレを懸念して、よほどのことがない限り使うことはない号数。ここは根ズレする岩礁などがないし、魚の引きには十分耐えられるとのこと。実際、次の投入でチヌがヒット。40㎝に迫るサイズだったが、難なく取り込むことができた。
「1号って引っ張る力には強いんです。根ズレがない渚なら安心して使えますね」

ご注意なんと40cm近いアイゴ。ヒレのトゲに毒があるので注意。

 この仕掛けのなじませ方がよかったのか、チヌを立て続けにヒット。内海さんの感触では思ったよりも浅いタナにチヌがいたようだ。しかしサイズはダウン。内海さんは苦笑しながら次なる手を考える。

内海通人小型のタイもヒット。アタリは一番明確だった。

 これまでより遠投してみることでサイズアップを狙った。「『ボーダレス』と『鱗海スペシャル』だと仕掛けの投げ方も変えないといけないんですよ。『鱗海』はしっかり竿を曲げてスローに飛ばすんですが、『ボーダレス』は反発力があるぶん、少し強く振らないといけない。そういう竿の違いを愉しめるのも新鮮ですね」と内海さん。

内海通人厳しいながらも2ケタ以上の釣果だった。

 こうして納竿までに25~40cmのチヌを10匹以上の釣果。思ったよりも喰わなかったと内海さんは言うけれど、さすがの釣果だ。また、いつもとは違う竿や細いハリスで思い切り釣れて愉しかったと充実の表情。

内海通人渚ならではの広々としたフィールドも魅力。

内海通人苦戦を続けていたが、ようやく良型がヒット。

 今後も広島湾ではチヌが釣れる見込みだが、足元付近にはフグが多くなるので遠投が攻略のキーになる。沖に向かって思い切り竿が振れる渚でフカセ釣りにチャレンジしてみよう。

内海通人横走りして愉しませてくれる。

内海通人使用したウキ。30mまでは『ファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE-D』を。それ以上は『鱗海ZEROPIT遠投SP』を使用

内海通人ハリスは1.5号も用意したが、この日は1.2号メインに1号までを使った。

攻略のコツ 上を向くチヌを逃がさない

チヌはマキエにつられて底から浮くことがしばしばあります。深い場所から浅い場所へというだけでなく、水深が5m前後の渚でも、水面から1~2mに浮いてくることもあります。そんな「上を向くチヌ」を釣り逃さないように意識して、できるだけ軽い仕掛けでなじませていくようにするとよいでしょう。チヌが浮いて底にはエサトリだらけということもよくあります。

イラストマキエにつられて浮くチヌにはゆっくり沈むサシエが効果的。軽い全遊動仕掛けがそんなときに強い。

内海通人さんのタックル

ロッド ボーダレス (495M-T)
リール BB-X テクニウム (SUTブレーキタイプ)C3000DXG S LEFT
道糸 鱗海 ハイパーリペルα ナイロン ZEROフロート (1.5号)
ハリス ファイアブラッド EX FLUORO HARD-TIDE (1〜1.2号)
ウキ 鱗海 ZEROPIT 遠投SP (G3ほか)
ハリ チヌバリ2号
その他 ファイアブラッド ナビストッパー ポジティブ
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