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#84 山本太郎流 「カキチヌ釣法」いよいよ実釣編! ~その3~

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時合いを察知するコツ

地域やエリア、釣り場の立地条件によって違いがあるが、低活性の厳寒期の時合いは総体的に遅く、カキチヌが盛んな三重県・鳥羽周辺では午後から。早くても昼前頃からで、早朝からいきなり釣れてくることはまずない。またまれにチヌが連発する時もあるが、ほとんどの場合は単発あるいは間があいて入って来る。それだけに「いかに少ないチャンスを確実にものにできるか」が大きなカギとなる。
時合い=潮が良好になると、いきなり本命のチヌが釣れてくることもあるが、大半の場合急にエサトリがサシエサを取り始めたり、逆にすぐ取られていたサシエサが残り出したり、取られるタイミングが遅くなったりする。他にも「あれっ!?」と思えるような変化は色々あるが、何も考えずにやり過ごすのと「時合いか!?と捉えて釣りをするのでは心構えが全く異なる。集中力を高めるだけでなく、攻め方にも良いテンポが生じてくる。結果、チヌを手中にできるチャンスはグンとアップし、失敗のリスクは自ずと減らせる。カキチヌにおいてもエサトリの存在は大変重要だが、厳しい厳寒期、時合いを事前に察知しておくことで少ないチャンスを逃さないよう注意したい。

チヌアタリの出方を知る

カキエサであっても同じことで、チヌのアタリは千差万別。色々なアタリ方があって、「ここがアワせのタイミング!」とは断言できないのが正直なところ。実にアバウトな解説になってしまうが、自分の感覚で「ここだ!」とタイミングを見計らってアワせているのが実情だ。

カキエサは身が柔らかくサイズが大きいが、殻が付いた片割りや半貝のアタリとムキ身のアタリにも違いがあり、殻付きでは連続したしつこい押さえや喰い上げのパターン。ムキ身ではカツンとした節アタリやいきなりズボッと引ったくる激しいパターンが多い。おそらく殻付きではワタの部分のみを吸い込むため、殻やヒモの部分を切り離す捕食行動であると考えられるが、タイミングを見計らってアワせたつもりでも一瞬吐き出した瞬間なのか、見事に素バリを引かされることも少なくない。押さえ込みが多いムキ身に比べ、殻付きではあまり早アワせず、捕食のイメージをオーバーラップさせながらゆっくり見極めた方がいいだろう。私はあまり穂先にテンションを掛けないタイプだが、アタリに自信がないならややテンションを掛け気味に構えるといい。テンションを強めで掛けていると、押さえより喰い上げのアタリが出やすくなるが、喰い上げのアタリでは素バリは少なく、ガッチリハリ掛かりしてくれる。ちなみにエサトリのアタリはフワフワとした弱々しいアタリや小刻みなつかみどころのないアタリがよく見られる。「エサトリだろう」と判断できても、しつこく連続するようならタイミングを見計らってアワせを入れてみるといいが、触り始めの早い段階ではむやみにアワせない方がいい。エサトリの行動で触発されて「チヌがエサを横取りする」こんなシーンは往々にしてある。エサトリのアタリ!と楽観視していたら、急に激しい押さえ込みのアタリに変わってエサを取られた…。こんな状況は明らかにチヌがサシエサを横取りに来た場面だろう。後々後悔することのないよう、常に頭を柔軟にしておこう。

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