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PROFESSIONAL 中・上級者向け解説

只松雄司 九州グレ釣り街道をゆく13

巨大な沈み瀬を流れる本流攻略
佐賀県唐津市加唐島「フタ目瀬」

秋のグレ釣りは中型クラスで肩ならしといった序盤戦。釣り人のイメージ通りに仕掛けを操れるロッドを使って、来たる本格的なグレ釣りシーンをシュミレーションするのにはいい季節だ。只松さんが上がったのは幸運にもちょうど一年前にも偶然空いていた加唐島のテッパンポイント、フタ目瀬。ここは沈み瀬が15~20mせり出しているためグレの居着きやすい場所だが、その形状に加えて水深がなく尾長を獲るにはちょっとしたコツとパワーが必要な釣り場だ。
「本流ならこの時期悩まされるエサトリが少ないから尾長狙いにはおすすめのポイントですよ」
そういうとロッドケースから取り出したのはマスターチューン イソ 1.2-530
このチョイスには理由がある。

背景本流釣りは大型魚が釣れるホットポイント。
仕掛けの投入点となじませ方をマスターしていくうち操作性の良いロッドやラインが不可欠なアイテムになってくる。

コンセプトロッドは最適な号数選択をサポート

ライン送り込みタナが浅いためハリスにガン玉はつけず、道糸はフロートタイプのLIMITED PRO HYPER-REPEL α NYLON ZEROフロートの2号。
視認性のよいロイヤルゴールド。リールのドラグ力は最大8.0kgだから不意の大型が掛かっても真っ向勝負を挑める。

マスターチューン イソは号数ごとに明確なコンセプトが設定され、釣り人がこれから竿を振ろうとするフィールドで最適な1本を迷わず選択できる。ロッドの号数選びはタックルバランスから考えるのが基本だが、マスターチューン イソはそれぞれの竿の調子やコンセプトを参考にして選択できる。

マスターチューンライトモデルだが50cm近い口太グレでも獲れる。タフコンディション下での操作性は釣り人にとって強い味方になる。
長さは5.0m、5.3mと釣り場の状況に応じて最適な長さのものを選ぼう。

「まだ50cmオーバーの尾長は来てくれないでしょうから1.5号以下でも大丈夫。竿の長さは風の強さと仕掛けの取られやすい本流での釣りであること、そして立ち位置の関係から5.3mを選びました」
只松さんはフタ目瀬のポテンシャルから時期尚早な要素を引き算。そして本流で仕掛けをコントロールするための操作性を考慮して1.2号(LIGHT TUNE)の5.3mを選択した。

操作性重視ならマスターチューン イソの1.2号

本流の場合、流芯にラインを送り込むためには足元にラインを取られない長さが必要になる。ましてここは下げ潮限定の低い瀬で足元には大きな瀬があり迂闊に前に出られない。前方に出るのは潮がしっかりと潮が下げた後。だから5.3mは賢明な選択だ。マスターチューン イソは胴調子だが号数が下がるにつれ、やや先調子となり操作性が格段に良くなる。複雑に回り込む上潮に細いラインを送り込む動作や風の影響からラインの置き直しを余儀なくされる状況下の釣りではラインメンディングのやりやすさも釣果を左右する。

手持ち「新しいタックルを使いこなせるようになってから本格的シーズンに挑みたいですね」

浅ダナの本流仕掛け

フタ目瀬の先端をかすめながら音を立てて流れる潮の大きさに目を奪われる。だが、潮を見るときは全体を見渡し、どこからどれだけ仕掛けを流せば潮の中へ仕掛けを送り込めるかを判断する。本流へ引かれる潮の様子、つまり助走させる距離も考え仕掛けとマキエを投入する。

フタ目瀬刻一刻と変化する潮や風の状況の中、正確に潮スジに仕掛けを送り込むのは臨機応変な指先の動き、
立ち位置やロッドやラインの角度などやらなければならないことは多岐にわたる。
細かい配慮がなければグレの口元にエサは届けられない。

ウキはファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE-AM 00号。投入点からウキがシモリ始めて仕掛けが完全に潮の中に入ってから本流へと吸い込まれる。これが本流攻略のスタート地点だ。

竿曲がり竿を曲げているだけで浮いてくる。あとは沈み瀬に張り付かれないよう引き上げる。

一方、仕掛けには尾長対策を講じておきたい。尾長は歯が鋭くハリを飲まれることがあればハリスを切られてしまう。だからアタリがあれば即アワセでハリをジゴクに掛けることが鉄則である。ウキ止め糸をウキ上20cmに結びウキの遊動幅を制限する。完全な固定だと喰い込みが悪い。だから20cmの遊びが絶妙な長さなのだ。根ズレも考慮しハリスはLIMITED PRO MASTER FLUORO TOUGH-MUD 2号。仮に不意の大型が喰ってきてガチンコ勝負になっても胴に入るスムーズさとハリスの強度で天を仰ぐことにはならない。さあ、このタックルと仕掛けで本流の尾長を仕留めてみたいと気合いが入る。

50m先でアタリ!

本流釣りの面白さは自分の仕掛けが何十mも潮の中でグレに誘いを続けるられることだろう。縦の釣りではなく横に仕掛けを流していくので広範囲に探れるのと潮の中でツケエがマキエと同調しやすいのも魅力だ。仕掛けがなじむまではラインメンディングを丁寧に行う。仕掛けが中層の潮を捉えるとオープンベールにしているスプールエッジに指を添えラインの放出と止めを繰り返す。反転流に取られ流芯から外れたら仕掛けを回収する。超ハイギアモデルのNEW BB-Xハイパーフォース2500DXXGは、107cm/回転の巻き上げを誇るので負担なくこなせる。
「手に伝わる感覚で流芯を捉えているかどうかは分かります。あの50m先の潮目のカーブしているところまで上手く仕掛けを流せたら喰ってくるはずですよ」
何度かトライ&エラーを繰り返していると上手く仕掛けが本流になじんでいってくれた。すると40m先まで仕掛けが到達してカーブに差しかかったときスプールを押さえていた指を弾くラインの走り。そしてベイルを倒した瞬間の強い衝撃。これは良型か。即座に竿を大きく振り上げるとグーっと胴まで曲がった。一気に引き寄せるが最後まで油断できないのが足元のハエ根。ここに張り付かれないようバットパワーでかわしていく。
「いやー、やっぱり1.2号はロッドワークが素直だなあ」
タックルの操作性で尾長を手玉にとると釣り人の満足度はとても高いのだ。

タックル並べマスターチューン イソNEW BB-Xハイパーフォース2500DXXGは本流攻略の名コンビだ。そして、いよいよ秋磯本番に突入する。

只松雄司さんのタックル

ロッド マスターチューン イソ(1.2号 5.3m)
リール NEW BB-Xハイパーフォース(2500DXXG SUTブレーキタイプ LEFT)
道糸 LIMITED PRO HYPER-REPEL α NYLON ZEROフロート(2号)
ハリス LIMITED PRO MASTER FLUORO TOUGH-MUD(2号)
ウキ ファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE-A M(00号)
ハリ グレバリ7号
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