夢磯倶楽部 防波堤にときめく。磯にたかぶる。

PROFESSIONAL 中・上級者向け解説

只松雄司 九州グレ釣り街道をゆく8

長崎県上五島「白瀬灯台」「帆揚の平瀬」

夢の磯で、臨機応変の判断が吉と出るか?!

白瀬初夏はモンスター尾長を求めて多くの磯釣り師がやってくる白瀬灯台。

 男女群島のミニ版と呼ばれる白瀬灯台。5月〜6月にかけて60㎝オーバーの尾長グレが釣れるとあって、五島便の瀬渡し船は前日より出港することとなっている。いわゆる白瀬とは灯台のある白瀬本島と小白瀬の2つの小島の総称。いずれも西側に4番、4番半、4畳半と呼ばれる超A級ポイントがある。先客がいれば上がれない。

だから現地に着くまで竿出しできるかすらも分からない名礁中の名礁である。只松さんが宮ノ浦を出港したのは午前0時。白瀬に到着するとウネリが激しく西側を断念し、東側へとまわる。なんとか瀬上がりできた小白瀬の東の角で朝を待つ。

レマーレズーム機能付きのレマーレⅣ。磯では最適な長さ調節で有利な立場になる。

リール太いラインを巻くときは夢屋の替スプールが重宝する。

ゼロピット魚の居るタナにツケエを送り込みアタリを取る。半遊動仕掛けで深いタナを攻めていく。

 夜が明け、早速タックルを組む。竿はレマーレⅣ、長さは高場からの竿出しなので520㎝。最大巻き上げ98㎝(1回転)を誇るBB-Xテクニウム2500DXG S LEFTをセット。ラインは夢屋15BB-XファイアブラッドC4000D。スプールにファイアブラッドハイパーリペルαナイロンZEROフロート4号。ハリスはファイアブラッドEXフロロHARD-TIDE4号。グレ針9号。この布陣で瀬際に潜む60㎝の尾長グレを迎え撃つ。ボイルを撒き始めるとエサトリは見えない。前日のウネリがまだ尾を引いているのか、回収したツケエを触るとやけに冷たい。

「これは浮いてこないだろうね」
そこで仕掛けを深ダナ狙いに変更。ウキはファイアブラッドゼロピットDVC TYPE-A。浮力はBを使い半遊動で、タナを竿2本まで一気に深くする。
白瀬のポテンシャルを考えると朝まづめには何らかの反応があってしかるべきなのだが、冷水がどこからか流れてきているのではと思われる程反応がない。そしてさらに深く仕掛けを入れていく。
するとモヤモヤとウキが潮に入っていった。
「グレきたよ」

竿曲がり魚のパワーは胴に乗り、竿がグレの動きを抑え込む。だが痺れる尾長グレの引き味では無かった。

持ち上げ良型の口太グレ。厳しい中での一尾にほころぶ。

 下げ止まりから上げに差しかかる潮でのアタリだった。50㎝近い口太グレが浮いてきたが、足場が不安定で瀬上がりしたときクーラーボックスが滑り落ちた場所だったので一気にぶり上げた。
それから、西側のウネリを再度確認。

「瀬替わりした方が良さそうだね」磯釣りの達人の判断は素早かった。
さて瀬替わりの選択は如何に?

帆揚瀬西風に強い帆揚げの平瀬へ瀬替わり。この写真は帆揚瀬の正面。

 午前9時の見回り便で、帆揚げの平瀬へと場所を移る。
「ここは西風を避けてくれるポイントだからこちらで愉しみましょう」

A級ポイントの白瀬だったが、いつも好調という訳ではない。そんなときは思いきって瀬替わりする。これが目の前の自然を素直に受け入れる只松流だ。

替えスプールリールはそのままでラインを2号に変更するのに替えスプールがあると便利。

 帆揚瀬は上げ潮が効いて、風も心地よく雰囲気がガラリと変わる。わずか数分の距離の違いだが、まるで別世界だ。竿はベイシス1.2号。道糸、ハリスとも2号に替えた。こんなとき替えスプールは役に立つ。ウキは、ファイアブラッドゼロピットDVC TYPE-A 00号。手際よく、仕掛けを組んでマキエを効かせるが、エサトリはまだ見えてこない。ここでもまずは深ダナを攻めてみることに。

口オモリとしてG6のガン玉をハリ近くに装着。仕掛けがなじむ一方でウキもジワジワ沈下していく。
「あっラインが走ったね」
ベイシスが大きく曲がり竿先をコンコン叩いている。
「尾長グレでもないような…何?」
浮いてきたのはピンクの魚体。50㎝オーバーのマダイだった。

竿曲がり瀬替わりして1尾目に大きなアタリ。「なんだか引きが変だぞ」

マダイ桜色にパープルのドッドが美しいマダイ。磯釣りはやっぱり愉しいね。

 瀬替わりして頭も切り替えた。やはり磯釣りは魚が釣れると笑顔が絶えない。日が射してくるとエサトリの活性も上がってきた。マキエを入れるとイサキやグレの手のひらサイズが連発するようになる。
ただ、これ以上大きな魚は望めないだろう。
ここで、またもや只松さんは動いた。

ボーダレスとリールボーダレスを持っていくと新しい展開が開けるかも。振り出しロッドなので磯用のロッドケースに収まる。

次にロッドケースから取り出したのは、ボーダレス370HH-TK。リールはPE1.5号を巻いたストラディックC3000をセット。リーダーの先に結んだのは一つテンヤ。エサはカツオのハラモと至ってシンプル。
実は「九州グレ釣り街道をゆく」の取材の合間にもアカハタを幾度となく仕留めている只松さん。
根魚狙いだから瀬際を攻めるのかと見ていると「今日はウネリが大きかったから、アカハタが居るとすれば沖の深みだろうね」
そういうと25mほどキャストし始めた。

反応があるのか、達人の勘なのか重点的に同じ場所を狙う。
「きたきた。でもこれはタモがいるなぁ」
ボーダレスが弧を描き、只松さんが重たそうな顔をしている。駆け寄ってみると巨大な根魚が浮いてきた。ベイシス タマノエが6mだったから届いたが、なんとかタモに収まったのは丸々としたアカハタ。
重量は2㎏を優に超えている。

アカハタマダイに引き続きおめでたい巨大アカハタ。なんと2㎏は軽く超えていた。

「これはいいお土産ができたよ」とホクホク顔。潮が止まったり、ポイントを休めたり、フカセ釣りに向かない時間も無駄にはしない。

夏場はロックフィッシュ、秋ならナブラが湧いて青物の好ポイントとなる磯。
ちょっとした合間に、ルアー釣りや泳がせ釣りが愉しめるボーダレスはこれから磯釣りの必須アイテムとなるに違いない。

ボーダレス

「磯にボーダレスをもっていくと釣りの愉しみの幅が広がりますよ」

只松雄司さんのタックル

帆揚げの平瀬

ロッド BASIS(ベイシス) (1.2 号5.3m)
リール BB-X テクニウム (2500DXG S LEFT)
道糸 ファイアブラッド ハイパーリペルα ナイロン ZEROフロート (2号)
ハリス ファイアブラッド EX フロロ HARD-TIDE (2号)
ハリ グレバリ 6号

アカハタ

ロッド ボーダレス (370HH-TK)
リール ストラディック (C3000)
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