夢磯倶楽部 防波堤にときめく。磯にたかぶる。

PROFESSIONAL 中・上級者向け解説

只松雄司 九州グレ釣り街道をゆく

佐賀県唐津市 松島「マナ板」・加唐島「フタ目瀬」
金色の本流尾長を獲る

胴にのる安心感がやり取りにゆとりをもたらすNEWベイシス

竿曲がり「アワセた瞬間、胴までが素早く曲がるので柔らかい感じがあるが、胴がしっかりしているので良型が掛かっても安定したやり取りができる。」それは細いハリスのラインブレイクも防止する。

佐賀県唐津市沖に浮かぶ加唐島と松島。
ここは只松さんが18年前から通っているお気に入りの磯だ。
まずは、グレを狙って松島の「マナ板」に上がった。今回使用したタックルは、ベイシス1.2ー500NEW BB-Xデスピナ2500DXG

「ロッドの長さが5mだと取り回しがしやすく一日の釣り人への負担もかなり軽減されますね。リールシートがスクリュータイプなのに、この172gの自重はなかなかないでしょ。それにアワセを入れると胴までしっかりと魚の重量が乗るのでハリス切れの心配はなく、やり取りにゆとりがでてきます」

軽さと強さ、相反する要素の両立は技術力の高さの証明だ。
さて、マナ板は独立礁で、360度刻一刻と変化していく潮を釣ることができる人気瀬。水道に引かれる潮がくっきりと見える潮が理想だ。足元にマキエを撒くとエサトリが湧くものの、朝まづめは順調に口太グレが次々とアタってきた。

良型口太
潮が思ったより動かずグレのアタリは非常に渋かった。

やがて陽が高くなると上げ潮も止り、エサトリの姿が見えない。台風の予想進路が外れほぼ無風状態で日差しは強くなる。もちろんエサトリの下に見え隠れしていたグレの姿もほとんどなくなってしまった。
ふと沖を見ると青物のナブラが湧いている。この回遊が原因でエサトリが磯際に張り付いて出てこなくなってしまったのだろう。

そんな状況を心配してか船長が様子を見に来てくれた。
「フタ目瀬空いていたら行ってみますか?」
フタ目瀬はナギの日の下げ潮の時間にしか上がれない加唐島のA級ポイントだ。
「もう少し潮に動きがあればまだまだ釣れたと思うけど今日はナギ倒れだね。」
この状況のままマナ板で粘るより、瀬替わりに賭けることにする。

加唐島の名礁「フタ目瀬」の攻略

道糸ファイアブラッドハイパーリペルαナイロン ZEROフロートは視認性がよく、ピッチマーキングも入っている。アタリの渋くなる厳寒期には頼りになる。

デスピナリールの心臓部は精密冷間鍛造テクノロジーによって形成されたHAGANEギア。リールシートはスクリュータイプなのでがっちりリールを固定し尾長グレや不意に喰ってくる青物にも余裕の対応ができる。

XガイドXガイドにより糸ガラミが激減。手返しの早さがの要求されるグレ釣りには今や必須アイテム。

フタ目瀬加唐島の「フタ目瀬」は波の安定した日の下げ潮限定のA級ポイント。
夕まづめに尾長グレの実績が高い名礁。

フタ目瀬は低い瀬でナギの下げ潮の数時間しか上がることができない。ここで竿を出せるのはラッキーなこと。午後3時、上礁。竿を出してみると背風で釣りやすい。
船長のアドバイス通り瀬の先端からまっすぐに伸びた潮目にマキエを投入して、仕掛けを入れると一気にラインが弾かれるアタリ。いきなり1投目から良型の口太グレがヒットした。

「午前中の苦労が嘘のようだね」
瀬の先端は沈み瀬が広がっている。当然ハリ掛かりしたグレは、このオーバーハングに逃げ込みラインを切ろうとするだろう。しかし只松さんは「グレを釣るとき弱気は禁物だよ。多少強引に引き寄せればグレは自らエグレを避けてしまう。このハリスなら多少擦れても切れることはないから」と、目前の障害物はカムフラージュ性が高いハリス、ファイアブラッド EX FLUORO HARD-TIDEと強気のロッド捌きで難なくクリアする。

「それとHAGANEギアに関しては、常温のアルミ素材に高い圧力を加えて一発で作り上げているので、金属を溶かして固めたものに比べて強度があります。さらにミクロン単位の精密さで仕上げているので、ギアとギアの噛み合わせがよくてね。尾長や青物のパワーにも十分対抗できる作りとなっていますよ」と、早くも本命との真剣勝負に腕が鳴る。
釣り人に不利な条件の磯でも、強気で勝負できるアイテムがうれしい。

タモ入れ瀬替わりしてすぐに引かれ潮で良型の口太グレがヒット。

ハリス3つファイアブラッド EX FLUORO HARD-TIDE1.5・1.7・2.0号。根ズレや魚の歯にも強い。

ラインメンディング潮の流れの芯を外れないよう本流へ仕掛けを入れ込んでいく。

ハリス足元に大きな沈み瀬があり、ハリスを1ランクUPさせる。

午後4時を過ぎるとやがて下げ潮が速く走り始める。それとともに流れる方向が変わって、足元で急カーブを描くようになった。潮がうねり勢いを増すと足元の沈み瀬が大きくあらわになっていく。潮の流れがどんどん速くなり、仕掛けが潮に弾かれて中に入っていかない。立ち位置を替えたり仕掛けを替えたりと手を尽くしていくなかで辿り着いた答えが、仕掛け全体を潮の中に入れこむことだった。やや重たい仕掛けに替え、流し方を修正する。

本流早い流れの中に仕掛けを入れるのに試行錯誤する。

仕掛けの投入点は本流から離れた地点、ゆるい引かれ潮に仕掛けを沈めていき、本流が走り始める頃には完全に潮の中を潜水している状況に持っていく。マキエは先打ちして潮の流れを確認、後追いマキエでツケエとの同調を図る。穂先から伸びた道糸ファイアブラッド ハイパーリペルα ナイロン ZEROフロートは夕暮れ時でも見やすく、仕掛けがどの方向に流れ、どのあたりにあるかも把握できる。
「あの辺りで喰ってくるはずなんだけどな」
うまくマキエと仕掛けが同調していれば釣れるはずだ。

最強タックルで本流の尾長グレを引き抜く

瀬替わり当初、良型グレが連発していたものの、潮が複雑になり次第に型が小さくなってきた。だが、ある時を境に尾長グレがアタリ始める。釣れた手のひらサイズの尾長グレを見て只松さんはすぐに悟ったようだ。
「そろそろ尾長グレのお出ましだな」
強烈な引きの尾長グレとオーバーハングをめぐる攻防戦を予感しすぐさまハリスを2.5号に替える。

夕日本流から本命を引き釣り出す。最強タックルで尾長グレをがっちり捉えた。

タモ・尾長フタ目瀬は、夕まづめにデカバンの尾長グレが釣れる期待が高まる。

その2投目。仕掛けが潮になじみ、ツケエ先行でラインが伸びていくとすぐにバチバチとスプールからラインが弾けるアタリ。竿にのる重量感と力強さはいい型の尾長グレに違いない。

「今までとちょっと違うよ」
相手が尾長グレなら、ラインをゆるめることは御法度だ。ベイシスを握る手に力が入る。ロッドの曲線はワンピースロッドのようにしなやかさを見せ、デスピナHAGANEギアはオーバーハングへの潜行を決して許さない。行き場を失った魚は向きを変え突進、浅場へとラインブレイクを試みようと走りはじめた。
しかし、すでに竿にしっかり乗ってしまっては抵抗するも空しく、胴の反発力でさらなる反撃は不可能だ。身動きがとれずじまいですんなり浮いてきてしまう。

ロッド、リール、ラインの最強タックルの前に勝負はあった。
夕陽を浴びた良型の尾長グレを手にした名手は眩しそうにベイシスを見つめ笑顔をみせた。
「いいタックルで釣るとやはり楽しいね」

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