COLUMN

ファイアブラッド

中ノハエの荒磯に挑戦 田中修司、クォーターマスターで大物グレを狙う

宮崎県延岡市・北浦の磯にも秋本番の涼風が吹き抜けるようになった。瀬渡し船・喜福丸の森英樹船長が田中修司さんを案内してくれたのは中ノハエの先端。「この釣り場で竿を出すのは20年ぶりぐらいですね」と田中さんが言うように、中のハエは上礁希望者が後を絶たない人気釣り場で、夏には良型の尾長が期待できる好釣り場として知られるが、田中さんを待ち受けていたのはグレとの出会いを阻む複雑な潮だった。

夏場に良型の尾長が出ることで知られる中のハエの先端だが、潮の流れは複雑で攻略の難易度は高い。

信頼のロッド

ロッドケースから取り出したNEWファイアブラッド グレ クォーターマスターは田中さんが信頼を寄せるロッドのひとつ。長さ5.1mがもたらす高い操作性で接近戦を得意とするこのロッドは、コアブランクスが搭載されたことで良型の口太と対峙するのに十分な実力を秘めている。

上礁後はすぐに行動開始。マキエを作り終えたらファイアブラッド タマノエ550をセットする。

チョイスしたロッドはファイアブラッド グレ クォーターマスター1.2-510。シマノ磯ロッド最高レベルの強さと軽さ、そして粘りを備えたコアブランクスを搭載し、5.1mという絶妙な長さが高い操作性を発揮する。

ウキは浮力を無段階で調節できるDVC機能を備えたCORE ZERO-PIT DVC TYPE-Dの00号、道糸、ハリスともに1.7号をチョイスした。「中ハリスは1ヒロと矢引、喰わせハリスは約4mで、ウキ止めはストッパーの上20㎝にセットします。ハリはグレバリの6号でやってみて、尾長に切られたら7号にして対応します」と、普段通りの仕掛けで挑む。

リールに巻いた道糸はLIMITED PRO 磯ZEROサスペンド(ナイロ)の1.7号。比重は1.14で海面下に置くことができ、風や波の影響を受けにくい。

田中さんの仕掛けは中ハリス(長さは1ヒロと矢引き)と食わせハリス(長さは4m)の二段ハリス。なるほどウキ止めと目印を中ハリスにセットする。

ウキはCORE ZERO-PIT DVC TYPE-D。00でスタートしたが、最初の1尾を仕留めたところで0にチェンジ。

NEXUS・レザノヴァ プリントグローブ5 LIMITED PROのマグネットホルダーに収納したグレバリは6号。

朝日が深島のシルエットを浮かび上がらせると、いよいよグレとの勝負がスタート。南向きの高場に釣り座を構えて足元にマキエを入れると、10数㎝のチョウチョウウオのほかに60㎝オーバーヒブダイや、60㎝近いイスズミが姿を現したが、その下に目を凝らしてもグレの魚影は確認できない。エサトリたちは盛んにオキアミを口にしているが、竿2本先に投じたツケエは着けたままの状態で帰ってきた。

釣り開始は午前7時。本命ポイントの先端部には潮位が高いため立つことができず、南側を向いた高場に釣り座を構えた。

9kgのオキアミ生をベースに3種類の集魚材を混ぜ合わせて完成したマキエ。

愛用のツケエ箱はセンターに仕切りが付いたスノコを採用し、2種類のツケエを分別収納できるシマノのサーモベイト ステン X。一般的な加工オキアミのほか、赤色に着色した加工オキアミとオキアミボイルを用意した。

足元のマキエに反応する60㎝オーバーのヒブダイと60㎝近いイスズミ。かなりの数が瀬際に着いている。

二枚潮の上潮を狙う

追い打ちのマキエを被せつつウキごと仕掛けを沈めていき、竿1本以上のタナまで丁寧に探ってみてもツケエが取られない。
「エサトリは活発なので心配はいらないと思いますが、今のところグレはいないですね。深いタナにチラチラと見える小型の魚はイスズミで、ツケエが冷たくなって帰ってくるから深ダナの水温が下がっているようです」

午前7時40分に東向きの先端部へと移動。ここからが本番と気持ちを切り替える。

潮は一見すると沖への流れだが、15m沖から沈めていった仕掛けが回収時には瀬際から上がってくる。底潮は表層の潮とは全く逆方向への流れで、しかも右へ行ったり左へ行ったりと安定してくれない。不安定な流れの二枚潮に加えて水温の低下という苦しい状況で、田中さんが狙ったのは上層。

上層の潮は沖へ向かって流れているのに、15m沖に投入した仕掛けをウキごと沈めていくと回収時には足元から上がってくる。マキエに反応するグレの姿は確認できず、狙いどころを絞れない状況。

右へ左へと潮の流れる向きがコロコロと変わるので、エサ盗りを沖へ出さないために非常にシビアなマキエワークが要求される。振り抜きやすい軽量チタニウムカップ搭載のFIRE BLOOD コンペエディション遠投ヒシャクが田中さんのマキエワークをサポート。

タフテック∞の穂先には軽量なXガイドを搭載され、微妙な潮の動きも感じ取ることができる。

「竿1本以上のタナまで仕掛けを入れると手前にもたれてくる底潮の流れの影響を受けるので、仕掛けをパンパンに張って浅ダナを狙いました」というパターンで最初のアタリをキャッチ。これは30㎝弱の口太だった。

底潮の流れの影響を受けない浅いタナを狙うことでアタリをキャッチ。

使用していたウキの浮力は00号で仕掛けをビンビンに張って対応。28㎝の口太を手にした。