COLUMN

プロテック

DVC(ダイビングコントロール)システムを活用してグレ釣り戦略の幅を拡げる
田中修司、NEWプロテックで口太グレに迫る

田中修司さんが向かったのは秋磯シーズン序盤の宮崎県延岡市・北浦。大型の尾長グレを求めて毎週のように通い詰めるファンも多いこの地だが、田中さんの掲げたテーマは繊細な釣りを得意とするプロテック1号530を駆使して、納得できるサイズの口太グレを獲ることだ。

エサトリは小型のグレ

前日に口太の釣果が上がったという西バエに上礁すると、強い北東の風が釣り座の後方から吹き付けている。このところ不安定な天候が続いていたため、まずは海水の味をチェックした田中さん。しっかり塩分濃度が保たれていることを確認して足元にマキエを打つと、すぐにキタマクラと小グレの群れが浮いてきた。1ヒロ程度の浅ダナで盛んにオキアミを喰っている小グレは本命と同じ動きをする厄介なエサトリだが、活性のバロメーターとなる存在。潮は正面から当ててきて足元で緩む。

上礁したのは西バエで釣り座は南東向き。
スタート時の潮は正面から当ててきていた。

足元にマキエを打つと小グレの群れが現れた。

信頼のタックル

ロッドケースから取り出した竿は、ネジリ強度とつぶれ強度を向上させるスパイラルXコア、軽量なXガイド、スムーズな曲りによる粘りを実現するNEWパラボラチューンRを高次元で融合させ、磯ロッドのポテンシャルを飛躍的に高めた「コアブランクス」を搭載するNEWプロテック1号530。感度と操作性に優れた竿で、田中さんは「トーナメントで使うなら疲労の蓄積が少ないNEWプロテックの1号530がいいですね。リーグ戦で連戦しても、最後まで釣りに集中できますし、確実に良型も獲れます」と絶大な信頼を寄せる。

使用するロッドはシマノ/NEWプロテック1号530。
感度に優れ繊細な釣りを得意とする。

軽量なXガイド(糸抜けの良い傾斜トップ:チタン、#1フリー・#2:CI4+、トップ:SiCリング)、
Xリング(新開発)高靭性セラミック薄型リング(#1フリー、#2)、
従来ソリッドに対して巻き込み強度3倍、巻き込み量5倍を実現(当社比)したタフテック∞を搭載。

「手になじんで疲れない」と田中さんが絶賛するXシート(パームフィットシートCI4+Ⅱ)。

「細糸をいたわってくれるNEWプロテックなら良型のグレも確実に獲れます」と田中さん。

リールは夢屋のハンドル、スプール、ブレーキレバーによってファイアブラッドバージョンにドレスアップされたBB‐XテクニウムC3000DXG S(ライトハンドル)。道糸は風の影響を考慮して海面近くを漂うサスペンド設定(比重1.14)のリミテッドプロ 磯ZEROサスペンド(ナイロン)1.5号をチョイスした。

夢屋のファイアブラッド アルミブレーキレバーM、ファイアブラッドC4000Dスプール、
夢屋テクニウムファイアブラッド SUTブレーキ用ハンドル(プレートセット)によってドレスアップされたBB-X テクニウム SUTブレーキタイプC3000DXG S RIGHT。

スプールに巻かれた道糸はリミテッドプロ 磯ZEROサスペンド(ナイロン)
海面近くを漂うサスペンド設定(比重1.14)なので風や波の影響を受けにくい。

状況に応じてPEラインとナイロンラインを使い分けるのが田中修司さんのグレ釣り戦略。

ウキはファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE‐A00号、中ハリスはリミテッドプロ マスターフロロ タフマッド1.7号を1ヒロと矢引き、その先に1.5号の喰わせハリスと、5号のグレバリをセットした半遊動仕掛けを組む。マキエは釣具店で混ぜ合わせてきたオキアミ6kgとグレ用の集魚材3袋半を、前後半の2回に分けて使用。ツケエは加工オキアミとオキアミ生をメインに、エビのムキミも用意した。

ファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE‐A00号。
サイズはM、カラーはマスカットを選択。

ハリスはリミテッドプロマスターフロロ タフマッド
中ハリスは1.7号を1ヒロ半、喰わせハリスは1.5号4.5mでスタートした。

マキエはオキアミ6kgとグレ用の集魚材3袋半を、前後半の2回に分けて使用。
ツケエは加工オキアミとオキアミ生をメインに、エビのムキミも用意した。

後半戦用のマキエはガチットハンドル搭載で持ちやすい
フィッシュバッカン リミテッドプロ(ハードタイプ)に収納してきた。

ロッドケースとクールバッグは衝撃や汚れに強いものが心強い。
田中さんはTOUGH&WASH ロッドケース リミテッドプロTOUGH&WASH クールバッグ リミテッドプロを赤でコーディネイトする。

DVCで沈下速度をコントロール

1投目は、先打ちのマキエに合わせて20m沖へ仕掛けを投入。すぐにアタリが出て20cm級の尾長グレが喰ってきた。2投目も同様の結果だったので、マキエとツケエをずらす釣りを試みると、これではツケエが残ってくる。次にG5のガン玉を打って深めのタナでマキエとツケエを合わせると、アイゴが喰ってきたので即座にガン玉を外した。

一投目から小型の尾長グレがヒット。
この厄介なエサトリを上手くかわさなければ良型の口太グレには出会えない。

手返しの良い釣りをサポートしてくれるマグネットホルダー付きのグローブ、
NEXUS・レザノヴァ®プリントグローブ5 リミテッドプロ
田中さんは右手に4号、左手に5号のグレバリを収納している。

「前後のマキエでサンドイッチにしなくても、先行させたマキエに仕掛けが合うはず」とイメージする田中さんは、仕掛けの投入点よりも手前側にマキエを先打ち。ウキごと沈める釣りで竿1本までのタナを探っていく。仕掛けが寄ってきた分だけ道糸を巻き取り、穂先を上げた状態で道糸を風に持ち上げさせてアタリを待つスタイルだ。釣り開始から1時間が経過したが、潮の流れは相変わらず正面からの当て潮。たまに大きなボラやヒラマサが瀬際を通過し、そのたびにエサトリの群れが散る。

高感度ソリッド穂先タフテック∞(インフィニティ)と軽量のXガイドが搭載されたNEWプロテックは、
小さなグレやエサトリのアタリも瞬時に察知できる

満潮時刻を過ぎた午前9時40分ごろ、右側の水道に引かれる流れが明確になってきた。ここで田中さんはウキのDVC(ダイビングコントロール)システムを活用し、遅く沈む方向に微調整。仕掛けがなじんだところから、カウントダウンを開始する。

イメージする喰わせ方に合わせてウキのDVC(ダイビングコントロール)システムを調整。
ウキの沈みを速くすることで深ダナを効率良く、遅くすることで浅ダナをじっくり狙うことができる。

チャンス到来

「ウキの浮力やガン玉の追加、ハリのサイズ変更など、少しでも仕掛けに手を入れたらカウントダウンを行うようにしています。10、20、40と試してツケエが残るか取られるか。右に素直に流れる下げ潮は期待できそうですよ」そう言った直後、田中さんのアワセが決まり、NEWプロテック1号530が大きな弧を描いた。

DVCシステムの調整でウキの沈みを遅くしたことが正解。

タモに収まったのは40cmオーバーの口太グレで、黄色い着色が施された加工オキアミを喰ってきた。仕掛けがなじんでからのカウントは10で、タナの深さで言えばおよそ2ヒロ。続いて45cmを仕留めることに成功し、このチャンスを活かすべく田中さんが動く。

鋭い突っ込みに対してはSUTブレーキで応戦。

タモに収まったのは40cmを優に超える口太グレだった。

パターンを掴んだ田中さんは次々と良型の口太グレを仕留めることに成功。

DVCシリンダーを回すだけですぐに浮力の設定変更が可能。
グレ釣り戦略の幅を大きく広げてくれるDVCシステム。