COLUMN

ツインパルサーSZⅡ

細身ながらパワフルな胴調子!思い切り曲げて素早く浮かせる
只松雄司、ツインパルサーSZⅡでグレを狙う

長崎県五島釣行1日目は野崎島にてショートズームロッドツインパルサー SZIIで磯釣りを巧みに、そして有利に展開。初冬の口太グレを堪能した。
2日目はこの細身ブランクスで磯の本流を我が物顔で泳ぐ大型尾長との真っ向勝負を挑む。宇久島の磯といえば古志岐三礁が有名だが瀬渡し船金丸に乗り込んだ只松さんは宇久島本島の西側に位置する鴨瀬へと上がった。

●前回記事はこちら
ズーム機能により、1本で2タイプの個性を発揮
只松雄司、ツインパルサー SZⅡでグレを狙う

本流に潜む大物ターゲットに思いを馳せる

この瀬は上げ潮が勢いよく東から西へと大きな本流となって走るポイントである。その本流に潜む魚がターゲットだ。

長崎県宇久島の西に位置する鴨瀬。
潮通しが良く、本流釣りで大物狙いにチャレンジする釣り人も多い。

大型マダイ、尾長グレ、青物など激流に生息する手強い魚と対峙することを想定しロッドはツインパルサー SZIIの1.7号を選んだ。はじめからズームアップした状態にして仕掛けを組む。

ツインパルサー SZIIは細身ながらパワフルな胴調子。
思い切り曲げることで、素早く魚を浮かせていく。

35cmのショートズーム機能は異なる個性が一体化。
やり取りの際に伸ばしてもパラボラチューンRは力の移動がスムーズ。安定したロッドバランス。

リールはNEW BB-Xレマーレ 5000DHGをセット。

NEW BB-Xレマーレは装いも新たに黒と深紅のコントラスト。
ハイギア仕様の5000DHGは自重325gと軽量。

道糸はリミテッドプロ 磯ゼロサスペンド 3号、ハリスはリミテッドプロ マスターフロロ タフマッド 5号。このタックルから想定される魚の大きさは推して知るべしである。
夜明けから午前中いっぱいは上げ潮で潮回りも大きく本流の勢いにも期待できる。昨日とは打って変わって未明から雨がシトシト降り注いでいたが、タックルを組み終えるころから小康状態へ落ち着いた。

内裾がシューズにかぶさり、フィット感と浸水の軽減を高めるクロロプレン素材。
シューズ内への波の浸入を軽減。

激潮を攻略するロッドの操作性とラインコントロール術

まずは船着けから竿を出すとマキエへの反応も良く40cm前後の口太が竿を曲げてくれウォーミングアップは完了。やがて上げ潮の5分になるころ、船着けから沖へと流れていた潮がカーブを描き足元に当ててくる。東端から回り込んでくる潮が北端から直線的に流れてきた潮に合流すると本流の勢いは増してくる。潮目の大きさもみるみるうちに拡大してきた。

本流が走り出すまでは口太を狙った。
40cmまでのクロなら楽に取り込める。

パワーパームフィットシートCI4+は握りこみやすい形状でリールとシートがコンパクトに一体化する。
指にゆとりが生じ、やり取りが優位になる。

ツインパルサー SZIIはしっかりと胴に乗り、
やり取りから取り込みまで魚を怒らせない。

激しく波打つ潮の中に仕掛けを入れていくためウキの浮力は5Bクラス。オモリは0.5号を使う。
本流釣りの要領としては潮上に仕掛けを投入して自分の立ち位置に仕掛けが流れて来るまでに海中にしっかりと沈めておくこと。マキエの帯の中に仕掛けが漂うイメージ。マキエは潮筋に時間差で撒く。リールのスプールを指で押さえラインが張ればラインを放出し、再びラインが張るまでラインは出さない。ラインを張るとツケエが先行する一方で浮き上がりタナが浅くなる。狙いのタナは10mの深さだから、張り過ぎに注意しながら来たるべきアタリに備える。
時には大きく竿を振り上げ、ラインを弛ませる瞬間、ツケエが潮の中で踊る。これが誘いとなる。

ナイスプロポーションのグレ。
宇久島の魚影の濃さにこころ躍る。

ナンヨウカイワリ。
体側の黄色い斑点が特徴で強い引きで釣り人を魅了する。

タフコンディションも気にならない

2つのパワーバランスで均衡を保っているため、流れ方は直線的ではなく大きく蛇行することが多い。
ここで注意しておくべき点は潮の流芯に仕掛けが入っていなければ本流釣りは成立しづらくなる。緩い潮に仕掛けが流れ込むと型の大きな魚は期待できない。

鴨瀬を横切る上げ潮が合流して大きな本流を形成する。

「まずは潮の流れ方をよく見ながら仕掛けの投入点を決めていきますが、そのまま流していても狙っているポイントまで到達しないことが多いので、ラインをコントロールして仕掛けを潮に乗せてやる必要があります。ツインパルサー SZIIは雨が降ってもラインがロッドに貼り付かないので助かりますね。ロッドを長時間持っていても手にかかる負担はあまり感じません」

ロッドに施されたハイパーノンコンタクトIIは雨や波しぶきを受ける悪条件下においてもラインのベタ付きを防ぐ。

本流釣りは仕掛けを流す距離が長い分、魚の方が有利だ。障害物に逃げ込むチャンスも多い。何より潮の流れが魚に加勢してくれる。逆に釣り人にしてみればやり取りの難易度は上がる。ロッドのパワー、太仕掛けでも喰わせられるテクニックが必要となる。

本流に仕掛けを乗せ100m以上一定のタナをキープしながら送り込む。
この釣りは操作性の良い竿と経験に裏付けられたラインの張り方がキモだ。

ラインを張りすぎると仕掛けが浮いてきてしまう。
ラインを緩めると潮に取られてしまうのでラインの置き直し作業が必要になる。

120m沖のアタリを捉えた

本流の中心部から外れると口太が喰ってくる。そのうち仕掛けの流し方がイメージ通りになってくるとラインの残量は着実に少なくなる。
アタってくるのは80m以上沖だというから、すでに尾長グレの生息エリアには到達している。逆立つ波に心が折れそうになる状況だが、ヒットの可能性と集中力は高まっていく。
波しぶきと雲間から落ちてくる小雨で視界が狭くなってきた。目測で120m沖まで仕掛けが到達している。
その時だ。
一瞬前アタリでラインが張り、手元のラインが弾けた。

前アタリからすぐにバチバチとラインが走った。
瞬時にアワセを入れ応戦する。

節間の剛性段差を封じ込めスムーズな曲がりによる粘りを実現したパラボラチューンRは、
120m沖からの反撃のパワーを吸収してしまう。

ロッドのネジレとつぶれ強度の向上を果たしたスパイラルXコア、先端部を軽量化するXガイド。
強さ、軽さ、粘りを格段に向上させた。

ツインパルサー SZIIの強さは胴部分を曲げてから発揮される。長尺で構えていた竿が沖の尾長を捉えた。紅蓮の炎を模したNEW BB-Xレマーレで反撃開始。尾長グレとの勝負には一切のスキを与えてはならない。一定のテンションをかけながらラインを巻き取る。ブレーキ力、ドラグ力共に11kgを誇るリールのパワーとコアブランクスとハイパワーXよって磨き上げられたツインパルサー SZIIの持つ粘りをもってしてみれば、まだまだタックルに余力が感じられた。沈み瀬をかわすと45cmの尾長グレが浮いてきた。

執拗に根に突っ込もうとするが、
粘りとパワーで尾長を浮かせてしまう。

さあサイズアップだ、もう1尾と竿を構えたところで、波とうねりが大きくなり継続不能となってしまった。次回こそは。この気持ちが釣り人を再び奮い立たせる。

「このタックルではまだまだ余力がありました。
1.7号でも従来の2号クラスの信頼感があります。それでいてロッドの軽さは1.5号並だからまったく疲れません。
もっと大きな魚と勝負したくなります」