COLUMN

FIRE BLOOD コンペエディション遠投ヒシャク

マキエの狙いを外さず、仕掛けと完全同調!
只松雄司、NEW遠投ヒシャクを駆使してアタリ連発

朝のうちにヒラマサ、アカハタを仕留めて好調の只松さんが次のターゲットに選んだのは、やはりグレだった。
「ヒラマサとのファイトは面白かったけれど、せっかくだからグレ釣りも愉しみたいよね」
昨年の12月に、47、48cmクラスの尾長グレの数釣りを愉しんだカベと呼ばれるポイントへと瀬替わりを選択。ビッグゲームを制した釣り人は、その余韻に浸りつつ見回りにきた第五若丸に乗り込む。

●ビッグゲーム釣行記事前編はこちら
こころ躍る糸鳴りがガチンコ勝負の合図!
只松雄司、パワータックルで挑む"磯ビッグゲーム"

●ビッグゲーム釣行記事後編はこちら
"磯のスプリンター"ヒラマサとの強烈ファイト!
只松雄司、パワータックルで挑む"磯ビッグゲーム"

おひとり様の磯

カベという瀬は、わずかに1、2人竿が出せるスペースしかない。足場確保のため予備のバッカンなどは船に残しておく。

断崖絶壁のカベ。必要最低限の道具しか持って上がれない。

釣座に立つと切り立つ岩が背後に迫り、竿を振るにも、グレとのやり取りにも決して有利な立ち位置とは言えない。
しかしながら、こういう釣り人を寄せ付けない場所ほど大型のグレが潜んでいるものだ。

以前良型の尾長が喰ってきたので再びチャレンジしてみる。

タックルはパワーのあるものでなければ、大型グレが喰ってきたらのされてしまうだろう。只松さんはイソリミテッド1.5号、渾身の一撃と名付けられたパワーロッドを選択した。
「足場の高いところや狭いスペースでのグレとのやり取りは、仕事を完結してくれるロッドが重宝します」
ほとんど身動きできない場所でイソリミテッドを持つのは当然の選択である。この竿の持つポテンシャルが遺憾なく発揮できるシチュエーションであることは間違いなさそうだ。

狙いのポイントは沖のシモリと足元

潮は下げ潮が続いている。磯の間の湾状になったポイントはシモリが薄っすらと見える。そのシモリの周辺を狙うのが攻め方の一つ。ただもう一つ狙いたいポイントがあった。それは足元のワレだ。磯の地形は垂直。つまり足元はドン深になっていて、大型のグレはキワに張り付いている。上げ潮になると湾奥から沖へ向かって払い出す潮に尾長グレが出てくるに違いない。その時が来るまで只松さんは沖のシモリ付近に仕掛けを流す。まずは口太グレを狙うことにした。BB-Xテクニウム2500DXG S LEFTに巻いているのはリミテッドプロ 磯ZEROサスペンド。このラインの特徴は海面直下の魚にプレッシャーを与えにくい赤色が採用されていて、ラインの比重は1.14だから、浮かせて浅く釣ったり、釣り人の影が見えるような足元のキワを狙ったりする場合でも警戒心を与えない。

リールに巻いたのはリミテッドプロ 磯ゼロサスペンド
赤色は海中では見えにくいので魚に違和感を感じさせない。

足元にマキエを撒くとエサトリが浮いてきた。期待を込めて沖のポイントに仕掛けを投入してマキエを被せていく。

軽いマキエでもファイアブラッド コンペエディション遠投ヒシャクなら狙ったポイントを外さない。
仕掛けと完全な同調が実現できる。

アタリ連発

浅いタナで釣るグレ用のマキエは軽めのものを使用する。遠投ポイントでは遠投用ヒシャクを使いたい。

形状は深めでカップに角度がついているので振り抜いた時に、マキエがホップして遠投ができる。

只松さんが振っているのは、ファイアブラッド コンペエディション遠投ヒシャク

シャフトにはスパイラルXとハイパワーXを採用。
手になじむ太めのEVAグリップで軽快に振り抜ける。

このヒシャクは軽量カップの形状に9°の角度が付いていて楽に遠投ができる。軽いマキエでも狙いのポイントを外さないから、20〜30m先のシモリ周りに仕掛けをうまく同調させていける。上ずってくるグレはできるだけ軽いマキエとノーガン仕掛けで自然に沈下させて喰わせるのが鉄則だ。セオリー通りの展開で、口太グレのアタリが連発。しかも仕掛けがなじむ前にアタってくる歓迎ぶり。
下げ潮が止まるまで口太グレのアタリは続いた。

アタリが連発。
「コントロール性の良いマキエシャクだと喰いが違うね」

「やっぱりグレの数釣りも磯釣りの醍醐味だよね」
シーズン序盤ということもありヒットしてきたのは37cmほど。これから水温が下がると愉しみなのが、グラマラスな50cm超の口太グレだ。

ベイシスタマノエは、
軽量で操作しやすくハイスピードフィニッシュを実現。

高所でのランディングには全長6mの ベイシスタマノエ600の長さが必要。

一投一尾でヒットするグレに歓びを隠せない只松さん。

ウォーミングアップを終え、仕掛けを手直しする。
そう、尾長グレの一発に賭けるのである。

夕まづめの一発

潮止まりから、潮が再び動き始めると只松さんの視線は足元のキワに注がれた。道糸にウキ止めをセットし、遊動幅の小さな半遊動仕掛けに変更。グレバリは6号から7号へアップ。アタリは全て尾長グレという心構えでウキの動きに集中する。足元付近の潜り潮にマキエを入れ、グレの活性をあげていく。

夕まづめは上げ潮が動き出す。尾長グレを狙ってキワに仕掛けを流していく。

日が傾き、エサトリはまばらになる。キワから30〜40cmのラインをトレースするように仕掛けを流していく。握りやすさとパワーロスのないXシートを握る手はウキがシモれば、即フッキング。

一瞬で決まる尾長グレとの真剣勝負。

オーバーハングに潜られないよう、ロッドを前に突き出し瞬時にキワから引き離す。いつアタリが来ても逃さない完璧なイメージで、その瞬間を待つ。こんな極限状態の中で尾長グレの走りを止めなければならない。それはコアブランスクで構築されたイソリミテッドの使命でもある。

細身肉厚筋肉質のコアブランクスで締め上げるとグレは短時間で体力を消耗する。
只松さん曰く「グレが諦めた瞬間がわかる」

壁際の潮は複雑でアタリが取りにくいので、少しキワから距離を置く。その途端、スルスルとウキがシモリ始め一気に加速。只松さんはアワセを決め竿の胴に乗せていく。オーバーハングへ逃げ込もうとするが、ジワジワと締め上げ浮かせていく。竿をタメているだけだが、NEWパラボラチューンRのきれいな曲線はグレの引きに追従する。どうあがこうが消耗していく魚の体力。ガバッと姿を現したのは良型の口太グレだった。狙いの尾長グレではなかったが、納得のサイズ。

念願の尾長グレは現れなかったが離島の磯を思う存分愉しんだ。

「ハイシーズンになるともっと磯釣りが面白くなりそうだね」

期待以上の好釣果に恵まれた対馬釣行は、嬉しい余韻を残し幕を閉じた。