COLUMN

リンカイ アートレータ

チヌ釣り師達の憧れ、ロクマルと真剣勝負!
大知昭、NEWリンカイ アートレータでチヌに挑む

10数年振りに長崎県福江島の玉之浦湾を訪れた大知昭さん。釣行の目的はたった一つ。60cm超級のチヌを釣ることだ。昔の記憶や、現地の釣り人、船長の話を頼りに、ここぞというポイントで大知流の釣りを展開。しかしながら納得のいく釣果はまだ得られていない。そこで玉之浦湾の中程に位置する弁天島で竿を振ることになった。残された時間はあと半日。果たして念願のロクマルに出会えるのだろうか。

●前回記事はこちら
ロクマルを求めて巨チヌの聖地、玉之浦を探訪
大知昭、NEWリンカイ アートレータでチヌを追う

本アタリまで待つゆとり

弁天島の位置は左奥へ湾が広がり右手は本流だ。釣り座から正面に潮がぶつかるポイントがあり、そこにマキエを効かせてやや遠目に仕掛けを振り込む。
相変わらず後ろからの強風が釣り人の体力を奪っていく。やがて潮の流れに変化が訪れる。
「今使っているPEラインは0.8号で水切れもよくラインメンディングしやすいから軌道修正もしやすいんですよ。ナイロンラインなら2〜2.5号に相当しますよね。それだと風の強い日にこんなに軽く遠投はできません。遠投しようと思ったら思い切り振り切るからハリからツケエが飛んでしまうでしょうね」
細くて軽いPEラインだから楽に遠投ができるのだ。だからチヌの好む柔らかいツケエが使えるのである。特にタフコンディションの中では力みがちになるロッド動作。だが、PEラインがそれを助けてくれる。
振り込んだ後は穂先に搭載されているXガイドが軽量なのとブランクスが細身ゆえに風の抵抗を受けにくい。大知さんはラインの膨らみでアタリを取るのだが、風でラインが張れている状態を穂先のブレが邪魔しないのだ。だから小さなアタリもわかる。

少々風が強くても細身のロッドは影響を受けにくい。
軽量化されたXガイドが搭載された穂先のブレの収束は速くPEラインとの相性も良い。

そこでアワセてよいアタリと待つべきアタリについて
「PEラインを使うと魚との駆け引きが愉しくなりますね。ラインがスーっと伸びても走らない、途中でエサを吐き出すというチヌ特有の喰い渋りの状況はPEラインの動きを見ていればよく分かります。しっかり喰い込まないときは無駄にアワセないことが大事です。それよりもなぜ喰い込まなかったかを考える方が正解に近づくのではないでしょうか」
下手に掛け損ねてしまえばせっかくマキエで集めたチヌを警戒させ散らしてしまう。じっくり待てる余裕を持つことはチヌ釣りにとってかなりのアドバンテージとなる。

PEラインはチヌに違和感を与えないから
エサを完全に喰い込むまで待つかアワセを見送ることもできる。

アタリ連発

「よしっきたきた」
まずは40cmのチヌがヒットしてきた。

パラボラチューンRによるロッドの曲線はワンピースロッドを彷彿とさせる。
大きく曲がればチヌを怒らせることなく浮かせることができる。

「釣りながら地形が分かってくるんですね。潮の変化や根掛かりもヒントになるんです」
沖を見ると潮目がありその下にカケアガリがある。
この後に続くチヌの気配がする。
再び30mほど遠投するとその期待に応えるかのようにチヌがヒット。

タフコンディションの中、
良型をタモに収めた大知さん。
「やるときゃやるじゃろ」

だが玉之浦湾の傾向なのか、その後が続かない。その原因はどこにあるのか思案しながら仕掛けを放り込む。
すると仕掛けがなじむ前にラインがビューンと走った。
「うわっ。きたきた。大きいのがきた。こりゃ大きいで」

仕掛けがなじむ前に喰ってきた。
すかさずアワセてその大きさを感じる。
「こりゃなんじゃ。さっきのチヌとは桁が違うで」

竿が大きく曲がっただけでは足りず大知さんは腰を低くし膝を曲げて応戦する。竿尻を腹に当てて力と力がぶつかり合う。ピューンと糸鳴りが響く。これぞ玉の浦の怪物、とうとう出たか。SUTブレーキでラインを小出しにして少し泳がせつつも竿を持ち上げ魚の体力をどんどん奪っていく。姿を現したのはなんと72cmのマダイ。チヌだけでなくマダイもマキエに寄ってきた。これからは大場所ではマダイも視野に入れたタックルが必要になると大知さんは確信する。

なんと70cm超のマダイだった。
「これからはマダイも獲れるチヌのタックルが必要になる」と実感した大知さん。

なぜロクマルなのか

荒川港を出港地とする都丸。
大瀬崎、玉之浦湾を案内している。

ここで気になるのは大知さんがロクマルにこだわる理由だ。
「やはりロクマルはチヌ釣り師にとっての憧れの魚ですよ。だからロクマルが釣れるポイントというのはチヌを求めて必ず釣り人がやってきます。私も何度もロクマルを仕留めたことがありますが、体高や顔つきなどは50cm後半のチヌとはまるで違う。別格です。
ロクマルは引きが強いだけではなく狡猾で障害物にも潜り込む。だから滅多に獲れない。だから釣りたいんですよ。もし釣れば、チヌ釣り師にとって最高の栄冠となりますから」
その夢を叶えるべく、夕まづめの一発狙いに弁天島を後にした。

ロクマルを獲るための竿というNEWリンカイ アートレータ 1.5-530。
なんとか夕まづめの一発を仕留めたい。

玉之浦湾釣行最後の瀬は笹海の奥の無名瀬。湾の奥に位置していて風裏だった。

チヌの宝庫 笹海

最後に瀬上がりした通称笹海港内は玉之浦湾の奥まったポイントで完全に風裏となっていた。帰っていく船を見ると沖には白波が立っているが、目の前は波ひとつない静かな時間が流れていた。ここで満を持して1.5号のNEWリンカイ アートレータを取り出す。
「やっぱりね。NEWリンカイ アートレータの1.5号はロクマルを獲るための特別の竿なんだよ」
どんなタフコンディションであろうと、どんなに強烈なファイトであろうと、障害物周りをタイトに攻める状況であろうとこの竿はロクマルを引き出してくれる。そんな期待が込められたロッドはこの竿を置いて他にはない。

竿の3番4番に施されたハイパーノンコンタクトⅡ。
雨や波しぶきを受ける悪条件下においてもラインのベタ付きを防いでくれる。

早速マキエを打ち込みポイントを作る。時間も残りわずかとなったが集中力は途切れない。
「この竿はトーナメントでも使えるよう軽量化されていますので一日振っても疲れません」

潮目を流すとすぐに反応があった。
大知さんと巨チヌとのやり取りが静かに始まった。

マキエを溜めたポイントが鏡潮になると、緩めていたラインがまっすぐに吸い込まれた。振り上げたロッドにかなりの重量感が伸し掛かる。53cmの大型のチヌが掛かったのはわずか2投目のことだった。

底へ引き摺り込もうとする重たい引きだがブランクスがチヌを抱えるように浮かせてくれる。
スパイラルXコアは手強い相手も怒らせない。

「生きた潮が動けばチヌは喰ってくるんだよな」
さらにもう1尾追加したところで残念ながら納竿時刻となった。
あっけない幕切れのようにも感じられたが、玉之浦湾のポテンシャルを再認識した大知さんは晴れ晴れとした表情を浮かべていた。次はきっとロクマルを獲るに違いない。

50cmを超えるチヌを仕留め「水温が上がってきたらまた行きたい場所だね」
と玉之浦湾へ再びやってくることを心に誓った。

無限の可能性を秘めた海と対峙する釣り人にとって
NEWリンカイ アートレータは頼れる一本となる。