COLUMN

リンカイ アートレータ

ロクマルを求めて巨チヌの聖地、玉之浦を探訪
大知昭、NEWリンカイ アートレータでチヌを追う

福岡県の博多駅で下車した大知昭さんはNEWリンカイ アートレータの入ったロッドケースを車に乗せ博多埠頭へと向かった。野母商船フェリー太古は午後11時45分に博多を出港し五島の島々を経由しながら翌朝長崎県福江港へ到着。目的地は巨チヌの聖地玉之浦湾。大知さんが60cmのチヌ、ロクマルに照準を合わせた釣行となる。

10年前の記憶が蘇る

福江島の南西部に位置する玉之浦湾。湾の外、その中でも大瀬崎エリアはグレ釣りの1級ポイントである。北西風の吹く冬場はシケて磯に出られない日も多い。一方、玉之浦湾内は複雑に入り組んだ地形が広がり風裏となる磯も多く、湾奥へ行くに連れて静かな景色が釣り人を迎え入れてくれる。

博多~五島福江港を結ぶ野母商船フェリー太古。
行きはゆっくり眠れ、港につくと朝。大知さんはホテル並みの接客に感心していた。

まず船長が風裏のポイントの中ですすめてくれた名護崎は、アタればデカいチヌが釣れるという。まずは小手調べとばかりに磯に降り立った。左前方にある養殖筏を見つけると昔ロクマルを追って玉之浦湾へ来たときの記憶が蘇ってきた。

10数年前大知さんも上がったことがある名護瀬。デカチヌの実績ポイント。

「あちらは確か、昔、釣仲間がロクマルを釣った所じゃないか」
指を指す先は大きな筏があり、筏に向かってカケサガリになっている。
「ここはすべてがポイントといってもいいほど地形に恵まれている。どこを狙えばいいか迷うなあ」と心が踊る。

PEラインでアタリを取る大知さんは竿先を上げたままにしてラインに現れる変化を見る。

大知さんは地形と時間とともに変化する潮や風をヒントにポイントに絞り込む。50m沖まで遠投すると一気に落ち込んでいるポイントがある。おそらくここがこの瀬のポイントだろう。しかしながら夕まづめまで粘ったが、アタってきたのは45cmのマダイと38cmのグレと小魚だった。

沖で掛けた魚を引き寄せる。
どうやらチヌではなさそうだ。

奇麗な桜鯛がヒットしてきた。
マダイがいるとチヌは出てこなくなる。

「残念ながらマダイがいるならチヌは出てこられなくなる」と大知さん。有望ポントであったが魚種が混在している状況に作戦を立て直すしかなくなった。
港に帰ると驚いたことに台湾からやって来た釣客の団体に取り囲まれた大知さんはサインや写真撮影を求められた。ほとんどの人がシマノTVで放映されているNEWリンカイ アートレータ1号で90cmのマダイを仕留めた動画を何度も見ていると通訳の人が教えてくれた。
上機嫌の大知さんは宿の天然温泉で英気を養い翌朝に備える。

勝負の荒汐崎

昨日は竿出しできた時間が短かったとはいえ、まだチヌの姿をまだ見てない。事前情報によると荒汐崎は50cmクラスの実績はあるが、それ以上となるとラインが切られて獲れない難所なのだという。
それは地形に問題があった。釣り座の足元からなだらかなカケサガリになっていて15m沖で垂直に近い落ち込みがある。その壁状になっているところがチヌのポイントだ。
「だから、ここでチヌを掛けても竿を立てれば壁の角でラインがやられてしまうということだよ」

足元の沈み瀬に突っ込まれないようチヌを誘導。

竿はNEWリンカイ アートレータの1号。用心してハリスはリミテッドプロ マスターフロロ TOUGH-MUDの2.5号を結んだ。
まずマキエをそのポイントに打ち込み仕掛けを投入。横風でPEラインがカーブを描くが、そのラインの膨らみこそがアタリを教えてくれるのだ。

二日目の朝、荒汐崎で竿を振った。
カケサガリからの急深ポイントでチヌを掛けた。
竿を倒してチヌを引き寄せる。

朝まづめということもあり、わずか3投目でラインに変化が現れた。エサが落ちている間に喰い上げてきたようだ。

あらゆるシチュエーションで最高のパフォーマンス

ここは事前に地形を把握していたため竿は立てずに横に倒して応戦。スパイラルXコアで鍛え上げられたNEWリンカイ アートレータはどこ方向へ竿を曲げてもそのパワーを遺憾なく発揮できる。アワセを決め、釣り人が優位に立てる方向へ竿を倒せば魚を浮かせてくれるのだ。
前日の苦戦が嘘のようにすんなりと良型のチヌを仕留めることができた。

フォール中に喰ってきた。
競って喰い上がってきている手応えはあったが、
その後が続かなかった。

だがハリスはボロボロになっていて沈み瀬で擦れた跡がはっきりと分かった。ツケエが落ちている間に喰ってきたようだったので状況は良いと判断。
「これはエサを取り合っている感じだね」とすぐさま仕掛けを入れる。

足元は浅く、
リミテッドプロ マスターフロロ TOUGH-MUD 2.5号ですら
ボロボロになる難所だった。

続けて喰ってきそうな手応えを感じたが、なぜかそれ以降アタリがパタリと止まってしまった。
「ポイントにエサが入り過ぎても満腹でチヌは喰わないし、エサが入ってなければ他の場所を探すだろうから」と首をかしげる大知さんだったが、追い討ちを掛けるように暴風が吹き荒れ始めた。この瀬で再度釣りを組み立てるのは容易ではない。瀬替わりに賭けることにした。

乗っ込んでいるチヌや持ち帰らない魚はできるだけリリースする。

弁天島で見えた光明

次に船長が案内してくれたのは弁天島。玉之浦湾の中程にある小島が釣り座となる。そこからさらに奥に小さな湾がある。ちょうど釣り座の正面で奥へと流れ込む潮と本流の筋が交差して複雑な引かれ潮が形成されている。

玉之浦湾の中程にある弁天島。
水深は15mほどあり、
デカバンの実績ポイント。

しかしながら背風が強く立っているだけでも踏ん張りがいる。
これほど風が強ければロッドをテイクバックして振り切る際には何らかの影響を及ぼすものだが
「ネジレに強いとは思っていたけど、こんな爆風でも仕掛けを振り込むときには竿がシャンとして狙いのポイントを外さないのは驚いたね」とスパイラルXコアに信頼を寄せる。

NEWリンカイ アートレータ 1-530と
BB-X テクニウム C3000DXG S RIGHTの最強コンビ。
弁天島を皮切りにロクマル奪取へ巻き返しを図る大知さん。

何投かすると仕掛けの流し方が分かった。20m先に仕掛けを入れると湾内に流される。30m以上遠投すると本流に引かれていく。大知さんは30m以上沖に仕掛けを入れ20mまでラインを引き戻しながら水深15m以上のカケアガリで喰わせる攻め方に落ち着く。マキエは背風なので楽に飛ぶ一方、PEラインは風に煽られて浮き上がる。よほど風が強ければ風が止むタイミングで仕掛けを投げる。
「これなら喰うわ」
大知さんは何かを掴んだようだ。

爆風の中の釣りだったがスパイラルXコアによるロッドの張りと
PEラインの操作性を駆使して狙いのポイントに攻め込む大知さん。
「よし、もう掴めたぞ」

後半へ続く