COLUMN

リンカイ アートレータ

優れたアタリ感知力でライバルに勝つ
大知昭、NEWリンカイ アートレータでチヌに迫る

釣り師なら誰もが一度は夢に見る自己記録更新や年無し。トーナメンターなら競技大会でライバルたちに釣り勝つ瞬間がそれにあたるだろう。
もし、自分の釣りを格段に向上させてくれるロッドを手に入れ、その夢が現実のものになるとしたら……。
2019年春、今まで手の届かなかった領域へと誘うシマノチヌロッドの最高峰NEWリンカイ アートレータがいよいよそのベールを脱ぐ。

気品漂うNEWリンカイ アートレータ

アートレータとはラテン語で王者を意味する。

鱗海 アートレータは、前作から6年の月日を経てNEWリンカイ アートレータとして生まれ変わる。まずブランクスに施されたカラーデザインには香り立つ気品が感じられる。そして目に止まるのは、すっぽりと手のひらに収まるグリップ。それらはチヌとのやり取りを有利に導いてくれることを期待させる。そして手にすると優雅にかつアグレッシブに勝利の階段を一歩ずつ進んでいくイメージに包まれる。
大知昭さんが実釣の舞台に選んだのは風光明媚な長崎県九十九島。静かな湾が広がり複雑に入り組んだ幾多の入江と養殖筏がチヌを育む人気のエリアだ。取材は水温が下がり始める初冬に行われた。環境の変化に慣れていない魚は動きが鈍くなる時期だ。チヌも例外ではなく、ほとんど口を使わないか、アタリがあっても小さく気づかないかもしれない。
だが、大知さんが敢えてこの地を選んだのはNEWリンカイ アートレータの性能を遺憾なく発揮できるからなのだ。

PEラインでアタリを取る

まずはトーナメントや競技会で使うことが多いNEWリンカイ アートレータ1号をロッドケースから取り出した。竿を振ると竿先のブレはなく、仕掛けは狙ったポイントへ着水する。ふと大知さんを見るとスタイルに変化が現れていた。自重の重いウキを沈めてラインを張りアタリを取るいつもの構えではなかった。

穂先から海面までのPEラインの様子をうかがっている。
アタリはラインの動きだけでなくラインからダイレクトに伝わる感覚で取る。

リミテッドプロPE G5+を使うようになってアタリの取り方が変わってきたね」と笑顔を見せる。
以前はラインを張り穂先を水面に傾けていたが、穂先を少し上げておき海面までの糸フケはやや漂わせている。PEラインを使うと、ウキやラインの動きではなく、ダイレクトに手元に伝わる魚の捕食の感触でアタリが取れる。この性能を活かして、ナーバスなチヌに喰わせるため極力違和感を与えないようラインは張らずに自然に任せておくのだという。
ラインが風で流されすぎたと思えばラインを置き直す。水キレの良いリミテッドプロPE G5+はラインメンディングもお手のもの。水面から上の部分だけを意のままに操ることができ、海中の仕掛けを左右しないからマキエの煙幕から外れにくい。

Xシートはグリップ力が高く、掌全体で包み込むようにホールド。
パワーロスも最小限に抑えられ、フッキングやファイト時も力負けしない。

ライバルに勝つアタリ感知力

潮の動きが緩んでいたため、オキアミを付けるとグレが掛かった。このようにツケエの取られ方で海の中の魚の様子を推し量るのは大知さんの常套手段だ。グレが喰ってきたというのはチヌの活性は休止している状況にある。
再び潮が動くまでツケエをローテーションしながら待つ。そして潮の動き出しを見逃さずネリエサを投入すると、仕掛けがなじんで、緩んでいたラインがジワリと張った。この小さな変化がチヌのアタリだから見逃してもおかしくはない。
すかさずアワセるとガッチリとチヌのジゴクを捉えた。NEWパラボラチューンRのブランクスが大きく曲がると素早く胴に乗る。高弾性カーボンのパワーが発動され、チヌの遊泳力を封じ込める。1号ロッドは従来の1.2号のパワーがあるので、やり取りに時間をかけられないトーナメントでは張りとパワーのあるロッドで時間の短縮ができれば俄然有利となる。

ワンピースロッドを彷彿とさせるNEWパラボラチューンR。
張りのあるパワーロッドに柔軟性を持たせた。

新設計セパレートグリップは腕への密着性が高く、
片手でタメたときでも安定感を発揮する。

大知さんは40cmのチヌを難なく浮かせて取り込んだ。

40cmクラスのチヌも楽に浮かせることができる。
魚を沖で浮かせたり、シモリや藻の回避もお手のものだ。

競技会で釣り勝つには1号がおすすめ。
長さは5.3mと5.0mがある。

「潮の動きはじめにラインが動いたね。なかなか気づきにくいんだけどある程度糸フケを出していれば変化に気づくことができる」
NEWリンカイ アートレータのパワーと小さなアタリを感知するリミテッドプロPE G5+の組み合わせは、寒チヌ釣りに欠かせないアイテムだ。
「ライバルに勝つにはアートレータの力を引き出すとともにPEラインにいち早く慣れること」と大知さんは断言する。