COLUMN

ツインパルサーSZⅡ

操作性のよい"先調子"、パワフルな"胴調子"の両立
森井陽、生まれ変わった『ツインパルサーSZⅡ』に迫る

森井 陽(もりい のぼる)
徳島県釣連盟第59代名人位。すばやい状況判断と手返しの速さを武器に、数々のグレ釣り大会で優勝実績を誇るトップトーナメンター。シマノインストラクター。R-Freak代表。

「しっかり曲がるパワーロッド」をコンセプトに、35cmのショートズームを搭載してデビューした『ツインパルサーSZ』。それから6年の時を経て、最新の装備を身にまとい、『ツインパルサーSZⅡ』がデビュー。気になるスペックを森井陽さんのコメントとともに紹介しよう。

軽量かつハリのあるブランクスは操作性抜群!

パワフルな胴調子で主導権を常にキープ!

コアブランクスによって一新

前モデルとの大きな違いは、シマノ磯ロッド最高機種の『イソリミテッド』に初搭載された「コアブランクス」を採用している点。これによって操作性のよさと、タメればタメるほど粘り強いパワーを発揮するパワフルな胴調子を両立させることに成功している。

「スパイラルX」よりも高強度素材を使った「スパイラルXコア」。
ブランクスにハリが生まれ、キャスト、メンディング、アワセ、ファイトといったすべての操作が快適におこなえる。また、「NEWパラボラチューンR」によってスムーズな支点移動が可能となり、ハリがありながらもタメるとしっかり曲がって魚を浮かせてくれる理想的な調子ができあがった

では「コアブランクス」とは一体何なのか?それはネジリ強度とつぶれ強度に優れる「スパイラルXコア」、ワンピースロッドのようなスムーズな曲がりと粘りを実現する「NEWパラボラチューンR」、軽量で高感度の「Xガイド」で構成されたシマノ独自の先進設計のこと。細身であるのにブレにくく、魚の引きに追随してスムーズに曲がりつつしっかり浮かせることを可能にしたブランクスを実現し、常に釣り人が主導権を握ったやり取りができるというわけだ。

ブランクス性能を阻害しないようにガイドは、磯ロッドに求められる小ささ、軽さ、強さを一体形状で実現した「Xガイド」を搭載(#1)。
ロッドを振ったときのブレの収束が早く、軽快なロッドさばきが可能。感度アップにも貢献している

また、それ以外にもシリコンを採用することでシルキーな感触でズームイン/アップができる35cmの「シルキーズーム」、タフテックαを進化させた「タフテック∞(インフィニティ)」、スクリュー式リールシートでしっかり確実にリールを固定する「パームフィットシートCI4+」(2.5号のみSDDS「シマノダイナデザインシート」)など、先進の技術を惜しみなく投入している。

シルキーズーム

ズームアップ

ズームイン

ズーム幅は前モデルと同様の35cmで、ズームイン/アップ時のスムーズさや耐久性が大幅に向上し、しっかり入ってしっかり止まる。仕舞寸法はズームロッド特有ともいえる長めに設計されており、全モデル130cmで統一。これは細身ブランクスの実現にも貢献している。

タフテック∞(インフィニティ)

穂先には「タフテック∞」を装備。一般的なソリッドと比較して巻き込み強度3倍、巻き込み量5倍を実現。トラブル回避の強い味方になってくれる。

パームフィットシートCI4+

1~2号のリールシートは滑りにくく握りやすい「パームフィットシートCI4+」。ブランクスの性能を最大限引き出してくれる

他のモデルとの比較

ベンディングカーブは『BB-X SP SZⅡ』に比べると胴に入ってくる調子。レーダーチャートでわかるように軽さ、慣性モーメントともに向上し、より優れた操作性を実現。持ち軽さは長時間釣りをする上で、疲れの軽減にもつながる。NEWパラボラチューンR採用で粘りの性能がアップ。パワー、手元の乗りも増している。

485と520 それぞれのメリットとは?

485のメリット

485のメリットはずばり持ち軽さと操作性のよさ。テンポよく軽快に釣りたいシチュエーションにはもってこいです。キャスト精度も上がるので、ピンポイントキャストが気持ちよく決まるのも特徴です。
また、風が強いときでも手に掛かる負担が軽減されるので、集中力の維持にも一役買ってくれます。

520のメリット

一方の520はラインメンディングがおこないやすく、足元のシモリなどをかわしやすいメリットがあります。ロングハリスや細ハリスを使いたいときは520が有利になります。

森井さんに聞く『ツインパルサーSZⅡ』

まず、私が思うズームロッドの魅力は、なんといっても長さの違う2本のロッドを同時に操れるということです。たとえば、沖磯でグレ釣りをしていると、潮や風、潮位などの状況が刻一刻と変わります。そんななかでロッドの長さを瞬時に変えることができれば、リズムを崩すことなく軽快に釣り続けることができます。短い時合を逃すということもありません。
ツインパルサーSZⅡ』を手にしたときの第一印象は、シャキッとしているというものでした。そして実際に使ってみると、その印象通り振り抜けがいいため、コントロールが抜群に利きます。狙ったピンポイントに気持ちいいぐらいキャストが決まるんです。

「前モデルよりシャキッとしているのでキャストが気持ちよく決まります。コアブランクスの恩恵ですね」と森井さん

ここまで聞くと先調子のロッドなの?と思われるかもしれませんが、そうではないんです。ひとたび魚を掛けてタメてやると、しっかり胴まで曲がってくれて強靭なパワーで魚をリフトしてくれます。魚を掛けるまでは先調子特有の操作性のよさを備え、ヒットに持ち込んでからはパワフルな胴調子でしっかり浮かせてくれる、先調子と胴調子のいいとこ取りしたようなロッドだと思います。

それと『ツインパルサーSZⅡ』は前モデルと比べて力強いパワーを感じます。これはコアブランクスの恩恵でしょう。実釣では45cmクラスのグレを「1号-485/520」でキャッチしましたが、パワー不足を感じることはまったくありませんでした。

日振島でおこなった実釣取材では、「1号-485/520」で45cmクラスの良型をキャッチ。
相手がこのサイズでも余裕のパワーで寄せて取り込めました。
日振島や御五神、徳島県南エリアのようにグレのアベレージが35~45cm前後なら「1号-485/520」がおすすめですよ。

35~45cmクラスの口太グレがアベレージとなるフィールドでは1号がおすすめですね。寒の時期に入って50cmオーバーが狙えるシーンでは1.2~1.5号がぴったりで、1.5号であれば50cmまでの尾長グレにも対応してくれるでしょう。それ以上の1.7号、2号、2.5号は大型の尾長グレやマダイ、青物狙いに適したモデルです。

この秋はぜひ、生まれ変わった『ツインパルサーSZⅡ』を手に、記憶にも記録にも残る1匹を求めて磯へ出かけてみてはいかがでしょうか。