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BEGINNER 入門・初級者向け解説

中出一也がレクチャー

中出一也のイシダイ遠投釣り入門
エサの置き場を探り、"磯の王者"に挑戦!

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沖のシモリやかけ上がりを直撃する遠投釣りは、警戒心の薄い大型イシダイが高確率で狙えるのが魅力。海藻が切れてポイントが把握しやすく、イシダイそのものの活性が高い秋こそ入門に最適なシーズンだ。中出一也さんに遠投釣りのノウハウをレクチャーしてもらおう。

エサの置き場がわかりやすく60cmオーバーも期待大

イシダイ釣りは春と秋が二大シーズン。沖から群れが乗っ込んでくる春は潮通しがよくて水深が浅い沖磯狙いがセオリーだが、秋は地方寄りの磯が狙い目となる。
「遠投釣りではワンドの中など潮がゆっくり流れるところがいいですね。潮が緩いので根掛かりもしにくくて釣りやすい。水深10~15mと少し深いところで60cmオーバーが出ます」
と中出さん。ポイントとなるのはエサを求めてイシダイが回遊するシモリやかけ上がり。オモリで底を感じながらそれらを把握するのだ。

秋はワンドの中など潮の流れが緩いところが狙い目になる。

「春と違って海藻が少ないので、底を感じやすくてエサの置き場がわかりやすい。海藻にエサが隠れないのでイシダイの目につきやすくて喰い込みもいいですね」
冬に向けて体力を蓄えようとエサを盛んに食べる時期なのでイシダイの活性そのものも高い。まさに秋は遠投釣りの絶好機なのだ。

秋のイシダイは活性が高くアタリが大きく出るうえ喰い込みもいい。

コスパに優れたリアルパワー石鯛540遠投

イシダイ竿には大きくわけて、手持ちでの操作性を追求した手持ち竿、ピトンに掛けた状態での喰い込みのよさを重視した置き竿、遠投力と底取り感度に優れた遠投竿がある。
「遠投竿は穂先に張りを持たせているのでオモリで底を探るときの感度が高く、シモリやかけ上がりにエサを引き上げやすい。ここぞという場所にエサを置きやすいですね。それと飛ばすことを考えて作られているので飛距離が違う。胴に仕掛けを乗せやすくよく飛びますね」
中出さんが愛用するのはフラッグシップモデルの極翔石鯛540遠投スペシャルと、コストパフォーマンスに優れたリアルパワー石鯛540遠投
「リアルパワーは基本性能がしっかりしているので、僕の周りには愛用しているベテランも多いですよ。これから遠投釣りを始める人におすすめです」

遠投釣りのフラッグシップモデル、極翔石鯛540遠投スペシャル

コスパに優れビギナーからベテランまで人気が高いリアルパワー石鯛540遠投

遠投竿にセットするリールはカイコン3000T。巻き上げが速いハイギアとポイントまでの距離が一目瞭然のデジタルカウンター、大物とのやり取りにアドバンテージを与えてくれる高性能ドラグを搭載した遠投釣りに最適の一台だ。
「遠投釣りでは瀬ズレワイヤはつけません。投げるときに邪魔になるし、沖で魚を掛けるので根ズレが少なく仮に根ズレしても切れにくい。それに瀬ズレワイヤがないほうが根掛かりがしにくいですからね」

高性能ドラグを搭載したハイギアモデルのカイコン3000T

デジタルカウンターでポイントがしっかり把握できる。

右手の押し出しを意識すれば飛距離は伸びる

磯に上がってタックルをセットしたらハリスワイヤを付けずに釣り座から扇状に底を探っていく。どの方向のどれくらいの距離にシモリやかけ上がりがあるのかを把握するのだが、その前に遠投のコツについて。
「仕掛けを遠くへ飛ばすには竿の構え方とスイングにコツがあります。投げ方はコントロールがつけやすいオーバースローですね。竿を持つ手の間隔は80cmと少し広めにして左手はスプールを押さえるように竿を握り、右手は元ガイドの少し下を握ります。足は肩幅くらいに広げて、腕はあまり高く掲げず肩の上にくるくらいに振りかぶる。投げる方向と竿が一直線になるように構えたら後方を確認。次いでポイントを見据えてキャストに移ります。右手を押し出し左手を引きつけて50度ぐらいになったところでラインをリリース。左手の引きつけは自然にできると思うので、右手の押し出しを意識してください。これが大切です」
斜め上に放物線を描くような弾道を目指し、バックラッシュしないよう着水時にスプールを押さえてラインの出をストップ。着水後は指を放してラインを送り仕掛けを底まで沈めるのだ。

スイングスピードは速くなくていいので、しっかり竿の胴に重みを乗せると飛距離が出る。

肩の上に竿を振りかぶって後方の安全を確認。

投げる方向を見据えてゆっくりとキャストに入る。

右手を押し出し左手を引きつける。
特に右手の押し出しを意識する。

50度ぐらいの位置でラインをリリース。
仕掛けの着水時にリールのスプールを押さえる。

エサの置き場はイシダイが走りやすいてっぺんの向こう側

着底したら糸フケを取り、竿を立ててオモリで底をズルズルと引いてくる。グーッと重たくなるのが底に変化があるところ。そのまま引いてきたときに重さが変わらず仕掛けがついてくるならシモリやかけ上がりの斜めになった部分。ふっと軽くなれば頂点。そのままズルズル引いてきてついてくるならかけ上がり、すとんと落ちるようならシモリと判断できる。
「ポイントになるのは変化の大きなところです。エサを付けると重みが分散して、オモリだけのときに比べて飛距離が落ちるので、それを見越してポイントを決めてください」

竿を立てて着底した仕掛けを引きずり重さの変化を感じ取る。

グーッと重たくなるのがシモリやかけ上がり。
角度がきつくなるほど重くなるので体をのけぞらすように引き上げることも珍しくない。

サザエやヤドカリなどのエサを付けたハリスをセットしたら、狙いのポイントへ向けてキャスト。ポイントとなる場所のプラス15mほど向こうに着底するようにすると、多少キャストの角度がズレても仕掛けをポイントへ収めやすい。

遠投釣りの定番エサともいえるサザエ。
3~4個を数珠掛けにする。

「エサの置き場はシモリやかけ上がりのてっぺんの向こう側です。底を引いてきてグーッと重たくなったあともそのまま引き上げて、てっぺんの手前で止めます。てっぺんの向こう側にエサがぶら下がるのですが、エサをくわえたイシダイが一番走りやすい場所なんですよ」

合わせるのは竿と道糸が一直線になってから

ここぞと思う場所にエサを置いたら竿をピトンに掛けてアタリを待つ。

ポイントにエサを置いたらピトンに竿を掛けてアタリを待つ。
竿を2本出し、距離や方向の異なるポイントを攻めるのも有効。

秋のアタリは明確。穂先をグーッと押さえ込んだり、パンパンと叩いたあと、沖に向かって竿が伸びていく。竿と道糸が一直線になったところで大きく竿をあおってアワセを入れれば重量感が竿に乗る。

竿と道糸が一直線になったときがアワセのタイミング。
大きく竿をあおってしっかりフッキングさせる。

「沖で魚を掛けているので慌てる必要はありません。ポンピングで寄せてくるのですが、カイコンは剛性が高いのでハイギアでも巻き取り力があって楽に寄せてくることができますよ」
締め込みを愉しみながら寄せてくれば、やがて待望の1尾が浮いてくるだろう。しっかりと空気を吸わせてフィニッシュへ。ブリ上げられるサイズなら竿の胴に乗せて磯上へ。難しそうなら仕掛けをつかんで引きずり上げればいい。磯の王者イシダイに勝利の瞬間だ。

強い引きを愉しませてくれたイシダイが浮いてきたら空気をしっかり吸わせてからブリ上げる。
サイズがよくてブリ上げられないときは仕掛けをつかんで引き上げよう。

釣れるイシダイの平均サイズがいいのが遠投釣りの魅力。
60cmオーバーを目標にがんばっていただきたい。

中出一也さんのタックル

ロッド 極翔石鯛(540遠投スペシャル)、リアルパワー石鯛(540遠投)
リール カイコン (3000T)
ライン ナイロン20号
ハリス ワイヤ19本ヨリ41番40cm
ハリ イシダイバリ16~17号
その他 遠投テンビン+六角オモリ50号
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